ここは新潟でボードゲームを楽しむ人達のための集会所です。

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 気が付けばエッセン。熟練のボードゲーマーなら一度は口にしたセリフですね。長いようで1年は早いものです。昨年のエッセンの期待作を調べたりしたのがつい昨日のことのようですが、またあっという間に新年度のエッセイ開幕直前となってしまいました。

 ということで、今年も恒例の個人的な年間ベスト10を挙げたいと思うのですが、実は今年に関しては年初からずっと「不作感」を感じながらの1年でした。新しい作品が出るには出るのですが、どれもこれも脳ミソをガツン!!と刺激するような作品ではなく、実際面白いとは思うんだけど正直(今迄に比べると)パンチ力に欠けるなぁ~というのがずっと続いていて、年末のベスト10は苦労するだろうなぁ~と予測してはいたのですが、その一方で結構粒は揃っていたというか、パンチ力に欠ける分安定感のある作品が多かったことも事実で、特に「ライトゲーム」と呼べるような比較的ルールも簡単でプレイ時間がかからない作品に秀作が多い年だったようにも感じます。

 ですので、まずは「ライトゲーム編」として、1時間以内で終わる作品で個人的に面白かったものを10個紹介したいと思います。「ヘビーゲーマー」が選ぶ「ライトゲーム」なんてのも意外に面白いかなと(笑)。

 ※なお、選考の基準として「パーティ系」の作品は選びませんでした。必然「カード」ゲームが多めにはなってますけど、きちんとゲームゲームしたものを選んだつもりです。

第1位:リサイクル

リサイクル第1位は「ゴミの収集」というテーマとシステムの噛み合い方が絶妙だった『リサイクル』ですね。簡単なルールで痺れる「競りゲーム」を演出し、運の要素もふんだんに盛り込んだ上質のチキンゲームは一般受けも抜群。ベテランを唸らせるゲームバランスもさることながら、特に普段アナログゲームを遊ばない面子に持ち出すにも最高の作品でした。またルール説明5分で大勢でワイワイ遊べる作品というのは実はとても貴重で、普段の例会などでもちょっとした合間を埋めるといった大活躍をしてくれた本年度のMVPカードゲームといえるでしょう。


第2位:ブロッカーズ

ブロッカーズ第2位は小品ながら人気を博した『アップタウン』のリメイク作品『ブロッカーズ』ですね。なによりルールがより洗練され、ボードに書かれたシンボルもわかりやすく(そして大きく)なりプレイアビリティも向上(意外にこういう部分は大事だと思います)しました。上質のパズル&アブストラクトはシンプルでいて実に奥の深い駆け引きが楽しめる傑作といえるでしょう。個人的には昨年年間ドイツゲーム大賞に輝いた『クァークル』よりも、ずっと年間ドイツゲーム賞に近い作品だと思ってます。プレイ人数によってもプレイ感がガラリと変わるので、5人まで遊べる懐の深さも魅力ですね♪


第3位:電力会社原始

電力会社原始3位は名作『電力会社』のライトブラッシュアップ作品ともいえる『電力会社原始』ですね。名作をあえてライトにまとめあげるというのは勇気のいる行為だと思いますが、天才フリーゼは少しも臆することなくそれにチャレンジ。結果非常に良い感じで仕上げたように感じました。本家は本家、分家は分家の面白さがきちんと存在していて、ライトユーザーにもいきなりプレイを勧められる優位点などは、高く評価したい作品ですね。またコンポーネント面としてマンモスや魚の木製駒がふんだんに入っているのは凄く良い感じ。最近味気ない駒が増えてきているので、こういう「基本」を押さえてくれている作品はそれだけで高評価したくなってしまいます。『電力会社』への入門としても使える作品なので、是非遊んでみてください。


第4位:ディヴィナーレ

ディヴィナーレ続いては霊媒師の戦いという興味深いテーマと、シンプルなビットゲームが、美しいアートワークに彩られながら実にニヤニヤした面白さを堪能できた『ディヴィナーレ』がランクイン。基本システムはほとんど『メンバーズオンリー』ですが、共通情報が存在するという他プレイヤーとの絡みや、一度ビットした駒が次々と動くところなどは今までにはない新鮮味を感じられた秀作です。個人的に若干ルールで不満があるので、現在はバリアントルール採用で楽しんでますが、基本のルールでも文句なしで面白いオススメ作品です。


第5位:小吃大胃王

小吃大胃王続いては『ウノ』の超進化系ともいえる『小吃大胃王』ですね。最初ルールを聞いたときは「う~んどうなんだろう?」と疑問符がよぎりましたが、実際遊んでみるとこれがなかなかに良くできてます。基本「ドロー○○」系の応酬がメインということで、動きも派手で盛り上がります。過去多くの『ウノ』亜種が世に出ましたが、この作品はオリジナリティがきちんとあって、その中でも最高クラスといえるでしょう。個人的には可愛い女の子の絵柄ではない方が良かったですけど、まぁその辺は御愛嬌ということで(笑)、実際ゲーマー以外の女の子とプレイしても十分盛り上がりました。勇気を持ってカードを大量に引いても生き延びてしまったり、逆に数枚しか引かないのにアウトになってしまったりするのが本当に笑えますね。


第6位:北極点

北極点続いてはそこのけそこのけペンギンが通る。カードを使用した「レースゲーム」としては異色の面白さを感じた『北極点』がランクイン。ベースキャンプから北極点を折り返し地点に行って帰ってのレースゲームなのですが、目の前の氷を割られたり、ルート変更を余儀なくされたりと、実際にプレイをしてからジワジワと面白さを堪能できる良質の作品です。またレースゲームでありながら、最下位争いまできちんと楽しめるのは「ライトゲーム」の大きな魅力といえるでしょう。


第7位:ベガス

ベガス第7位はなんとフリーク向けブランドの第1人者でもあった「アレアシリーズ」から過去最低難易度の作品としてリリースされた『ベガス』がランクイン。サイコロを振って対応する目のボードに置くだけというだけの至ってシンプルなルールながら、最後の1振りでドラマチックな展開が生まれるカジノの特徴をうまく表現したところは名デザイナーR・ドーンの面目躍如ともいえる作品といえるでしょう。またフルメンバーでプレイしない場合のダミーダイスの使い方も実に良くデザインされてます。どんなに頑張っても最後の数順で熱い展開が待ってますから(爆)、あまり考え込まずに白熱したダイスゲームを楽しみたい時などにはまさにうってつけの作品といえるでしょう。


第8位:ワードバスケットキッズ

ワードバスケットキッズ8位には、こちらもリメイク作品として『ワードバスケットキッズ』をチョイスしたいと思います。「キッズ」ということでカードの難易度がかなり下げられていて、今までこの作品が苦手だった人でも結構カードを出せるようになっており、とっつきにくさがだいぶ解消されている点にとても好感が持てました。いつでもどこでもちょっとした合間に遊べる作品として、今後も間違いなく活躍してくれるでしょう。ちなみに普段大人同士で遊ぶ際には「ワイルドあがりはなし」、また「1度あがる度に文字数制限が1増加」というルールを採用してます。

第9位:ザ・シティ

ザ・シティ第9位はリメイク名人T・レーマンの『ザ・シティ』ですね。『サンファン』の「建築家フェイズ」だけを延々とプレイするような作品で、拡大再生産としては異例のスピード感。まさに「ゼロヨン再生産」ともいうべきシステムは、一度置いて行かれたらそこでジ・エンドの超速作品です。それでいてルールは簡単でプレイ時間は実に短いので、ソロプレイ感が半端ない部分は好き嫌いも大きく分かれるでしょうけど、何度も遊びたくなる不思議な中毒性もあったりと、とにかく異色の作品で是非1度は手にしてもらいたい作品ですね。ちょっと山札が少ない気がするのと、言語依存(特にカード名)があるのがマイナスポイントかな。とにもかくにも流石レーマンです。


第10位:ブラックスワン

ブラックスワンラストはトランプに毛が生えたようなカード構成でありながら、実に人間の心理を刺激する作品に仕上げた『ブラックスワン』ですね。基本2対2のチーム戦専用の作品なのですが、「7枚目のカードを出したプレイヤーがカードを引き取る」というたったそれだけのルールが、マジで心理的駆け引き要素が半端なく、特に「ブラックスワン」の舞うタイミングのよみ方には(同じチーム同士の意思の疎通も含めて)痺れるものがあります。アートワークも独特で実に美しく、単純にトランプでは代用できない魅力がそこにあるといえるでしょう。もし4人揃ったシチュエーションがあれば是非オススメしたい作品です。ちなみに映画の『ブラックスワン』は全く関係ありません(爆)。


☆番外編:国産ゲ-ム大賞☆

該当作なし

 昨年は僭越ながら『藪の中』を選ばせていただいたのですが、こちらに関しては今年は残念ながら激しく琴線に触れるほどの作品には出会えませんでした。あえて選ぶとするならば文句なしでカナイさんとこの『ラブレター』なのでしょうけど、やはり「あえて」の部分が自分の中ではどうしても気になりました。もちろんあの値段(ワンコイン)であのスペックは、大変素晴らしいアイデアであって、またそれをまとめあげる構想力にも目を見張るものがあったと思うのですが、逆にいえばこの(試作品に近い)作品を「大賞」には選びたくないというか、うまく表現はできないのですが、昨年の『藪の中』に比べると「決定的な差」みたいなものが自分の中には存在してました。『ラブレター』に関してましては、なんと海外から製品化されるということですから(おめでとうございます♪)そちらも含めてあらためて別の機会に評価させていただけたらと思います。
 ちなみにそれでいうと、個人的に非常に惜しかったのは、篠原遊戯重工さんの「うそつきばかり」でしたね。「ばかり」と「計り」という洒落の効いたタイトルと、そのブラフゲームとしてのシステムが実にマッチしていて、個人的にはかなり好きなタイプの作品だったのですが、残念ながら昔ほぼ同じシステムのゲームを仲間同士で考案して遊んだことがありまして、オリジナリティが全く感じられなかった点が、個人的な大きなマイナス要素となってしまいました。ただし当然「うそつきばかり」の方がルール的にもコンポート面でもきちんとまとまっていますので、是非興味がある方にはオススメしたい作品です。byタカハシ
 今年も早いもので10月です。ボ-ドゲ-ムというものを趣味としながら、毎週末のゲ-ム会等をワクワクしながら待ち望む生活に完全にリズムを合わせてしまうと、本当に1年はあっという間に過ぎ去っていく感じがします。

 春先に起きた未曾有の震災、夏に起きた水害。とにかく趣味を満喫する雰囲気ではとてもありませんでしたが、「節電」というキ-ワ-ドとともに多少(本当に多少ですけど^^;)アナログゲ-ムへの注目があったようにも感じられたこの半年間。アナログゲ-ムが子供達が少しでも笑顔を取り戻してくれる一助になれているのだとすればとても素敵なことだと思います。

 一方で、我々ボ-ドゲ-ムマニアはどうだったかというと、これはあまり変化なかったようにも思います(笑)。相変わらず話題作をむさぼり、また名作・傑作を追い求める日々は例年ととかく変化する部分はなかったかなぁ~と。

 ただし、そんな中でも各地で新しくショップやサ-クル等がポツリポツリと立ちはじめ、この趣味の世界もにわかに活気だっている節もあるのですが、まぁなかなかに「マニア」という領域へは踏み込んでもらえるには至らず、フリ-クが好きな(タイプの)作品が例会にかかる確率はどんどん下がっているようにも感じられました。

 ということで、本年度の個人的なベスト作品を紹介したいとは思うのですが、相も変わらずフリ-ク目線でのチョイスになってますので、あまり参考にはならないかとは思うのですが、個人的な基準として設けている「繰り返し遊べる(遊びたい)」というものは色濃く反映されている(と思っている)ランキングですので、未プレイの方はもちろん、一度プレイをしたけれども、どうもいまいちピンと来なかった方にも是非、再度遊んでいただきたい作品ばかりを選んでますので、機会があればいつでもリクエストお待ちしております。

第1位:ナビゲ-タ-

ナビゲーター栄えある本年度のナンバ-1は、『ナビゲ-タ-』でした。個人的に今年は『ナビゲ-タ-』ではじまり『ナビゲ-タ-』で終わった年だったかなと感じてます。大航海時代を舞台に、実に戦略性豊かな作品はドイツゲームの風格十分の内容で、確かに既存のシステムの焼き増しという部分は、本来であれば大きなマイナス評価にもつながりかねないものですが、同システムを搭載した作品の中でも過去最高レベルの面白さを表現したという事実は、素直に作者の力量&チャレンジ精神を褒め称えたいと思います。これで「ロンデルシステム」は『インペリアル』に続いて私の中で年間1位を取ったことになり、私がいかにこのシステムに魅了されているかが伺われます(笑)。


第2位:ロンドン

ロンドン2位は僅差でワレスの『ロンドン』です。ワレスの作品は実際フリ-ク向けのものが非常に多いのですが、夢中になって遊べるほど魅力的なものは、私の中では実はあまり多くありませんでした。しかしこの作品は、近年では『産業の時代』に引き続き(彼の作品の中では)異色の面白さがあったと思います。オリジナリティがありながらシンプルで奥が深く、リプレイ欲求が非常に高めだったのも高順位の理由です。借金のル-ルで一部不満な部分があったのが、最後競り負けた理由でしょうか(今現在はオリジナルのバリアントルールを採用することでこの不満点は解消しました)。しかし紛れも無くこの作品はワレスの新しい代表作の1つであり、納得の2位といえます。


第3位:ドミナントスピ-シス

ドミナントスピーシス3位は長時間ゲ-ムですが、ここ最近では陣取り系では一番の出来と感じた『ドミナントスピ-シス』がランクイン。ウォ-ゲ-ムデザイナ-がドイツゲ-ムを作った結果、思わぬ傑作が誕生してしまったのはある意味皮肉な結果ですが(笑)、ワ-カプレイスメントやプレイヤ-ボ-ドを駆使しながらも、基本叩き合いのマルチゲ-ムという部分を残したのは、非常に私の好みに合いました。特に1つ1つのカ-ドの効果が派手で、プレイヤ-全員でバランスを取りながらゲ-ムを作り上げる必要がある部分は、まさに玄人好みの作品といえるでしょう。長時間ということで一般的にはなかなか敬遠されがちですが、実際遊べばあっという間に時間が過ぎる傑作です。


第4位:エイリアンフロンティア

エイリアンフロンティア4位は『エイリアンフロンティア』です。元々あまり期待はしていなかった作品でしたが、蓋を開けてみたら意外と面白かったので、私の中ではすっかりお気に入りになってしまいました。サイコロを用いたワ-カプレイスメントは斬新なアイデアで、昔風のSFというテ-マの取り方も素晴らしく、また単にサイコロ運だけではなく、プレイヤ-同士の叩き合いも含めたマルチゲームとしてのバランスの取り方は、賛否両論あるとは思いますが、個人的には毎回最後は接戦になるように巧みにデザインされており、サイコロゲームの弱点(運任せになりがち)を上手くフォローしたと思います。


第5位:トロワ

トロワ5位は『トロワ』ですね。同じくサイコロをメインとしたシステムなのですが、展開の多様性というか、ゲ-ムの最中における戦略決定の幅の広さは特筆すべきものがあり、プレイヤ-の思考能力と意思決定がモロに勝敗に関わってくる内容はフリークとしては圧巻の一言。まさにフリ-クのために作られた作品といっても過言ではないでしょう。毎回環境が変わる可変性といい、基本的に文句の付けどころはないのですが、全体的な見通しが悪く、あまりにもカオス過ぎるその内容は、必ずしも大きなリプレイ欲求にはつながっていない気がしたので、残念ながら満点ゲ-ムではないかなと。フリーク目線で言えば、本来ならば1位でもおかしくない快作だとは思います。


第6位:ランカスタ-

ランカスター6位は『ランカスタ-』ですね。今年リリ-スされた作品の中では最も「ドイツゲ-ム臭」を感じた作品がこちらです(笑)。色々な要素が複雑に絡み合いながらも、基本的にはシンプルでエレガント。システムの調和といいますか、全体的なまとまりの良さは秀逸で、久々に「オ-ソドックスなドイツゲ-ム」の面白さを堪能できる作品に出会った気がしました。短時間の間に色々な要素が詰め込まれてはいますが、無駄な贅肉を上手にそぎ落とした感じは実に洗練された印象があり、メーカーのドイツゲームに対する飽くなき意欲と、新鋭デザイナ-の新しい才気を感じさせてくれる一品です。


第7位:世界の七不思議

世界の七不思議7位は『世界の七不思議』です。今年のゲ-ム賞を総なめした作品にしては意外に低い順位とお思いの方もおられるでしょうけど、私の中では納得の順位です。もちろん安定した面白さは折り紙つきですし、プレイタイムの短さも素晴らしいと思うのですが、なんかこう100点満点をつけるほどの作品ではないなぁ~というのが私の中でのこの作品に対する最終的な結論でした。やはりドラフトというシステムは、個人的には面白いとは思う反面、それほど奥行きが出るものではなかったかなと。それでも全体で7位という順位は、ポテンシャル自体は高い作品だということは認めてます^^;


第8位:ブルゴ-ニュの城

ブルゴーニュの城8位はフェルドの『ブルゴ-ニュの城』ですね。アレア大箱シリ-ズとしての水準の高さを保ちつつ、フェルドらしい細やかなシステム設定はダウンタイムが長い長時間の作品ながら、プレイヤ-を最後まで飽きさせない魅力あふれる作品だったと思います。サイコロを用いたメインシステムはこの作品で3つ目ですが、結果的に他の2作品よりこの作品が下という印象を抱いた理由としては、上手く他のプレイヤ-との絡みも含ませてはいるのですが、基本ソロプレイ感が強かったからだと思います(別の角度からは、逆にこの辺がフェルドが素晴らしいデザイナーである部分でもあるのですが)。あと、視認性の悪さは今後このデザイナ-の重要な課題の1つかもしれません(笑)。


第9位:ビブリオス

ビブリオス9位は『ビブリオス』です。今年リリ-スされたカ-ドゲ-ムの中ではこの作品が群を抜いてレベルが高かったと思います。もともと『写本と修道士』というタイトルの作品だったのをリメイクというかタイトル名を変更しての発表でしたが、結果的には多くのファンを惹きつけたことからも、作品自体の質は相当に高く、特に前後半に分かれた独特のプレイ感覚は、様々なプレイヤ-の思惑を交錯させる見事なものでした。カードゲームの歴史の中でも一際輝く存在感を見せたといえるでしょう。2段階の競りゲームということで、短い時間でプレイヤー同士の濃密な駆け引きが楽しめるので、例会等ではかなり重宝しました。もしカードゲーム大賞を選ぶとするならば、この作品を選びます。


第10位:K2

K2最後は『K2』ですね。「山登り」というありそうでなかったテ-マを上手く表現した作品で、サバイバルゲ-ムとしての質・量ともに一級品のものがありました。システムは単純なものですが、他のプレイヤ-との駆け引きみたいな部分もしっかりあって、わかりやすくて面白いという、幅広く多くの方に楽しんでもらえそうな作品でした。個人的には若干物足りない感じがしたのでこの順位ですが、もしも一般の方にお奨めする作品としてならば、文句なしでこちらが1位だったでしょう。


第11位から20位までの作品

第11位:ヴィニョス
第12位:ル-ンエイジ
第13位:ファミリア
第14位:イノベ-ション
第15位:ザ・ボス
第16位:スモ-ルワ-ルド~地下世界~
第17位:51番目の州
第18位:近衛銃士隊
第19位:電力会社(日本MAP)
第20位:ルナ

☆番外編:勝手に2人用ゲ-ム大賞☆

数エイカ-の雪

数エイカーの雪こちらに関しては、私の中では年間を通してずっとフリ-ゼの『ファミリア』で決まりだったのを、最後の最後に土俵際でうっちゃったのがこの『数エイカ-の雪』でした。M・ワレスがデザインした「デッキ構築ゲーム」は、とにかく難易度がべらぼうに高く、MAPの視認性の悪さ等も含めてまず普通の方にはお奨めはしません。しかし、気に入る人には麻薬みたいな魅力のある作品だと断言します!個人的に「デッキ構築」というシステムは、ワレスによって遂に完成されたという印象すら抱いたほどです。まず何度か繰り返し遊ばないと見えてこない敷居の高さ。毎手番状況が変化する戦略判断の難しさは、それだけにチャレンジし甲斐のある歴史的な名作だと思います。


☆番外編その2:国産ゲ-ム大賞☆

藪の中

藪の中最近国産ゲ-ムが賑やかなので、今年はオマケで国産ゲ-ム大賞も選んでみました。栄えある第1回目は『藪の中』を選びたいと思います。非常に良くできた推理ゲーム(ブラフゲーム)で、全体的にみると結構ル-ルが甘い部分(特に点数の付け方等)は否めないのですが、とにかく独特の世界観がある設定とシンプルなシステム&コンポ-ネントが秀逸すぎますね。たったこれだけの用具で、よくもまぁここまでの作品性を表現したものだと感心させられました。これ以上でも以下でも成り立たない、芥川龍之介の世界を表現する純粋な美しさが存在する傑作といえるでしょう。
過ぎ去ってしまうと1年というのは非常に早いもので、気が付けばもうエッセン開幕が近づいています。毎年のことながら、今年も1年ボードゲームという趣味に明け暮れたなぁ~とつくづく思うわけですが、ひとえにこれはいつもゲーム卓を囲んでくれる仲間に恵まれているからだといえるでしょう。本当に皆様には感謝しております!

毎年「もうこれ以上ネタはないんじゃないか?」といわれながらも、次々と面白い作品が世に出てくる様は、まさにドラえもんの四次元ポケットさながらですが(笑)、本年度は例年以上に粒揃いといいますか、非常にレベルの高い作品が多かった1年だったと思います。

巷では「ワーカープレイスメント」がブームとなり、「構築型カードゲーム」は雨後のタケノコ状態でしたが(笑)、個人的には今年は「マルチゲーム」の復権の年だったと思います。昨今プレイヤー間の絡みが少ない作品が人気になりがちなところ、やはりゲームというものはそうではない!というベクトルが多少なりとも働いていることを感じた1年でした。

そんなこんなで、自称「ボドゲフリーク」の私自身もベスト10(20)を選ぶのには非常に迷いました。惜しくも洩れた作品の中にも非常に魅力的な輝きを持つ作品があり、取捨選択は非常に難しかったです(ですから、逆にいえば選ばれた作品はいずれも本年度を代表する名作揃いではないかと少なからず自負しております!)。

相も変わらずフリーク全開の重ゲー中心のランキングになってますが、未プレイの作品があればもしよろしければ是非チェック&リクエストしてみてください。

第1位:ケイオス・イン・ザ・オールドワールド

ケイオスインザオールドワールド栄えあるナンバー1ゲームは、まさに「マルチゲームイヤー」であった本年度を象徴する作品でもあった『ケイオス・イン・ザ・オールドワールド』です!プレイヤーは4つの邪神を操り、ハイパワーなカードを駆使して世界の滅亡を画策します。非常に激しい「ウォーゲーム」がシステムのベースなので、一見パワーバランスが取れていないように見えますが、実は絶妙のバランスが保たれているという、マルチゲームの傑作として歴史に残る名作といえるでしょう。それぞれの邪神が実に個性的なので、最低でも4回は繰り返し遊びたくなります(笑)。言語依存が高いので「完全日本語版」が発売されているのも嬉しいですね。


第2位:エンデバー

エンデバー第2位は時期的には昨年のエッセン前に先行で国内には入ってきていた作品ですので、本来であれば昨年のランキングに入るべきものであったのかもしれませんが、まぁ年代的には本年度の作品であろうということで『エンデバー』を選んでみました。初プレイ時の感動、面白さの持続感、リプレイ欲求の高さは久々に稲妻に打たれたような衝撃を受けたほど素晴らしかったです。後にこの作品についても日本語版が発表されましたが、正直言語依存はほとんど無いので、値段以外は日本語化のメリットを感じられませんでしたね^^;まぁ持っていて損は無い作品の1つだと思いますよ。


第3位:ルーンウォーズ

ルーンウォーズ第3位は僅差で『ルーンウォーズ』がランクインです。『エンデバー』とは最後までどちらが上か迷いました。これまた「マルチウォーゲーム」として本年度を代表する傑作で、私自身所有していない作品が、初の上位ランクインです。もう第1回目のセッション終了時から次回のプレイが楽しみで仕方が無かったほど夢中で楽しめました。


第4位:ハンザテウトニカ

ハンザテウトニカ第4位は『ハンザテウトニカ』ですね。久々に「本格ドイツゲーム」の香りが漂う作品で、運の要素が少なく、骨太でありながらもプレイヤー間の絡みも多いという欠点の非常に少ないところを評価したいと思います。ルールはシンプルなのですが、公開情報が多いのでダウンタイムが長くなりがちなのは大きなマイナスポイントですが、エレガントにまとめあげられたルールは秀逸で、それでいて実に多種多様な作戦が選べる点などは素晴らしいと思います。一見古臭く感じるシステムでありながら実は新しい。こういった作品が新しく登場してくるということ自体信じられないほどで、ドイツゲームの奥の深さをまさに実感できますね。これは末長く遊び次がれる作品といえるでしょう。


第5位:エイジオブインダストリー

エイジオブインダストリー第5位はワレスの『エイジオブインダストリー』ですね。名作と誉れ高い『ブラス』を、あえてリメイクしようというその勇気。デザイナーとしての飽くなき意欲がそのまま作品の完成度の高さに繋がっているのが素晴らしいですね。中身は作者自身が「色々と不満があった点を改善しました」とデザイナーノートに記載するほどで、『ブラス』よりもさらに重厚路線に移行した感があるのは、もしかしたらワレキチの間でも評価は分かれるかもしれませんが、私は素直にこの作品を認めています。それは本年度の「国際ゲーム賞」も受賞したことでも証明されたといえるでしょう。両面使用でドイツMAPとアメリカMAPをそれぞれ楽しめるのも大きな魅力です。2度美味しいですね♪


第6位:ダンジョンロード

ダンジョンロード第6位は『ダンジョンロード』。今年は「ワーカープレイスメント」の年といわれたほどたくさんの作品が発表されましたが、同システムを搭載した中ではこちらの作品が私の中では最上位でした。どちらかといえばソロプレイ感が強い「ワーカプレイスメント」にあえて「バッティング」という要素を加えてプレイヤー間の絡みを増やす一方で、逆に「完全ソロゲーム」の部分を設けることで、ゲーム全体にメリハリを付けたのがデザイナーの勝利といえますね。「冒険者を誘い出して追い払う」という既にデジタルゲームで存在しているテーマを、アナログゲームで見事に表現したこととあいまって、非常に人気が出た作品でした。


第7位:フィリピーノ・フルーツ・マーケット

フィリピーノ・フルーツ・マーケット間違いなく今年最高の掘り出し物ゲームがコチラの『フィリピーノ・フルーツ・マーケット』ですね。「トリックテイキング」のカードゲームは過去にたくさんの名作が生まれていますが、この作品もそれらの名作に十分肩を並べることができるレベルといえるでしょう(しかもそのような「名作」と呼べる作品が何と2つも収録されているのですよ!)。はじめて「トリックテイキング」に触れる人でも安心して遊べるわかりやすいルールは「トリックテイキング」の入門としても最適♪本年度の「カードゲーム大賞」を勝手に選ぶとすれば、文句なしでこの作品で決まりです。非常に小さいメーカーの作品を、丹念に拾い上げたゲームストアバネスト店長中野さんの選球眼=功績も称えたいですね。


第8位:ラビットハント

ラビットハント第8位は、これまた数年前からアジアのボードゲームに目を光らせていたバネストさんが、遂に拾い上げた傑作パーティーゲームの『ラビットハント』です。「かくれんぼ」と「ブラフゲーム」の見事なコラボレーション。コミカルなウサギのイラストは老若男女を問わず楽しくさせる作品で、普段ボードゲームを遊ばない方たちと遊ぶ際にも、間違いなく盛り上がれる超オススメの1品です。基本的にメモリー系の作品なのですが、マジプレイは厳禁!「ちょ!そこは><」とか、「あれ?ウサギが消えてるね^^;」とかワーワーギャーギャー騒ぎながらのプレイがオススメで、とにかく楽しく笑いながらセッションしましょう(笑)。チーム戦が熱いですね!


第9位:サンダーストーン

サンダーストーン第9位は「デッキ構築型」の作品としては、雨後のタケノコのようにワラワラと『ドミニオン』の単なる模倣作品が乱立した中で、しっかりと独自の路線を築くことに成功した『サンダーストーン』がランクインです。あえて『ドミニオン』最大の魅力ともいえる「コンボ要素」をシステムから外したことで、非常にシンプルでわかりやすく、それでいて面白い作品に仕上げた点は十分評価に値するといえるでしょう。「剣と魔法」という王道のテーマも作品に良くマッチしていて、キャラクター(英雄)を育てるという要素も魅力。久々に勝ち負けを度外視して純粋に中身を楽しめる貴重な作品といえます。


第10位:ミステリーエキスプレス

ミステリーエクスプレス最後は迷いに迷って『ミステリーエキスプレス』を選びました。もはや新しい作品は登場しないのではないかと思われていた「本格推理ゲーム」というジャンルにあえてチャレンジし、名作『クルー』に真っ向勝負(リメイク)したメーカーの姿勢には非常に感銘を受けました。「時間制限がある中で、可能な限り真相に迫る!」という、今までの「真犯人を完全に突き止めたプレイヤーのみが勝利!」という路線からあえて脱却した点も私的には好評価で、この時代にこの作品があった(発表された)ことは、決して忘れてはいけないと感じたことも最後の最後に選んだ要因の1つでした。


11位から20位まで

第11位:アッシリア
第12位:カーソンシティ
第13位:マカオ
第14位:倉庫の街
第15位:エジツィア
第16位:アステロイド
第17位:ヴァスコ・ダ・ガマ
第18位:権力闘争ゲーム
第19位:ボンベイ
第20位:フレスコ

☆番外編:勝手に2人用ゲーム大賞☆

ジャイプル

ジャイプル私の中で今年1番の対戦型ゲームは『ジャイプル』でした。シンプルなルールで、カードのめくり運の要素が非常に高いのですが、戦略的に考える要素が多く、ジレンマもたっぷりと、まるで名デザイナーの手による作品のような風格を感じることができました。前述のとおり運の要素が高めなので一見アンバランスに見えるのですが、最後は意外なほど接戦となるケースが多いことには驚きです。そんな絶妙のゲームバランスは、これは何度も繰り返しテストプレイがなされた結果なのだなぁと素直に感じられた点も私的に高評価です。「2人用対戦型カードゲーム」は過去にも『バトルライン』や『ロストシティ』といった名作が多いですが、『ジャイプル』もそれらの名作に堂々の仲間入りですね。とにかくオススメの逸品です!
気がつけば目の前にはエッセン開幕が迫っていて、一年って本当に早いなぁ?と実感させられますが、同時に今年遊んだ色々な作品も走馬灯のように思い出されて(死んじゃうのかw)、自分がいかにこの趣味を楽しむことができたのか、仲間に恵まれたのかということに感謝したい気持ちで一杯になります。ということで、毎年恒例になりました私自身がこの1年プレイして印象に残った作品、あるいはきにいった作品のベスト10を発表したいと思います。あいも変わらず個人的趣味満載のランキングですが、取りこぼし(遊びこぼし)のある作品がございましたら、是非リクエストしてみてくださいね(NBGCの月例会等でいつでも遊べますので)♪

※なお、今年は昨年のように「カードゲーム編」と「ボードゲーム編」をわけるようなことはしません(楽しみにしてた方スミマセン^^;)。その代わり、今まで名前だけだった6位以下も画像を出すことと、最後に総評として少しオマケを付けることにしました。よろしくお願いいたします。

第1位:RfG拡張#1:ギャザリングストーム

ギャザリングストーム栄えある第1位はこの作品です。色々と悩みましたが、私自身のボドゲ魂がこの作品だと決断しました(笑)。拡張嫌いの私がまさか拡張セットを第1位にするとは思いもよりませんでしたが、元の作品を数段上のレベルまで引き上げて、ある意味「完成させた」という事実はどうしても覆すことができませんでした。個人的に最も印象に残りましたし、衝撃を受けましたし、熱中してプレイさせていただきました。この作品を堪能するにはあくまでも『レースフォーザギャラクシー』を熟知している必要があるという敷居の高さはありますが、一度覚えたらサルのように遊べるという意味で、『レースフォーザギャラクシー』という作品の凄さを再認識させられたのと、それを完成させたというこの拡張が、ある意味2年連続でランクインしてきたのは私の中で当然だったのかもしれません。

第2位:ル・アーブル

ル・アーブル第2位は『ル・アーブル』です。第1位の『ギャザリングストーム』と最後まで悩みましたが、衝撃度の差でわずかに2位に。昨年の『アグリコラ(同じローゼンベルグデザイン)』に比べて順位が1つ上がっているのは、単純に私の中では『アグリコラ』よりも面白かったことを意味しております。プレイ人数が減れば減るほど面白くなるという状況はちょっと問題点ではあると思いますが^^;、非常に楽しく(そして苦しくw)熱中できる作品は最近では珍しくなってきているので(言い換えれば敷居=難易度が高いということですが)、繰返し遊べる点や奥の深さを考慮すれば、堂々の2位だったと思います。「ボードゲーム」と「カードゲーム」の融合形の1つの到達点といえるでしょうね。

第3位:ドミニオン

ドミニオン第3位は(この作品の順位としては意外に思われるかもしれませんが)『ドミニオン』がランクインです。初めてこの作品を遊んだ時の衝撃度は今でも忘れられないほど、このシステム自体に感動させられました。忘れかけていた「トレーディングカードゲーム」の楽しさ(トレードはしませんがw)を思い出させてくれたこの作品は数あるゲーム賞を総なめする勢いですので、第3位という順位は意外かも知れませんが、私の中では十分納得の順位です。何より多人数プレイで十分面白さを感じられない点、プレイバランスのピーキーさなどはマイナスで、上位2作品との差は大きかったです。

第4位:ミドルキングダム

ミドルキングダム第4位はこれまたT・レーマンの『ミドルキングダム』がランクイン。今年はレーマンが積極的に動いた一年だったかもしれませんね。「バッティングゲーム」の定番として長年愛されてきた『ハゲタカの餌食』を1段上のレベルに昇華させたようなこの作品。カードゲームとしてこれだけのレベルを出すというのはなかなか容易でないことと、いく通りにも考えられる勝利への道、プレイヤーの思考がゲームに介入する要素の多さはゲームフリークにはたまらない作品であることは間違いなく、リメイクの名手と呼ばれるレーマンの手腕がかなり発揮されてる作品だといえるでしょう。『パンデミック』でブレイクしたZ‐ManGames社のレベルの高さを痛感させられました。

第5位:スモールワールド

スモールワールド第5位は最近日本語版が発表されて話題騒然となった『スモールワールド』です。プレイヤーインターアクションが希薄な作品が人気となる昨今のボードゲーム界において、「もともとボードゲームとは他人とかかわりあうことを楽しむものなんだよ!」と、まさにインターアクション全開の作品(『ヴィンチ』)をリメイクしたメーカーの勇気には賛同を送りたいですし、またその完成度の高さは見事の一言でした。非常に親しみやすいイラストとテーマ、平易になったルールは確実に新しい作品として生まれ変わったといえます。今後はこの作品がスタンダードになりそうな感じですね。

第6位:バトルスターギャラクティカ

バトルスターギャラクティカ第6位は『バトルスターギャラクティカ』です。この作品は「協力ゲーム」の金字塔『キャメロットを覆う影』の進化版としての位置付けになると思いますが、システムとテーマの融合性が非常に良くできていて、単なる進化版ではなく、全く別の面白さを十分に感じられる秀作といえるでしょう。言語依存が非常に高く、プレイアビリティが低すぎるのがかなりのマイナスポイントですが、ほとんどソロプレイにも近い『パンデミック』とは異なり、王道の「協力ゲーム」として本年度を代表する作品の1つであると思いました。元ネタのアメリカドラマを観ている人なら(新旧問わずw)オススメです。

第7位:スノーテイル

スノーテイル第7位は『スノーテイル』がランクイン。「犬ぞりレース」という全く意外なテーマを見つけてきたこと、左右の移動力が異なるという画期的なシステムを構築したこと、この2点においてこの作品が「レースゲーム」の新たな地平を切り開いたことに間違いは無く、今後も繰返し遊ばれる需要性の高い作品であることに異論を挟むことはできません。毎回の手番において非常に頭脳的にプレイしなければならないので、「レースゲーム」というある意味で「スピード感をウリにすべきテーマ」にもかかわらず、どうしても長考が入ってしまうのは大きなマイナスポイントですが、それを差し引くだけの魅力を持った作品といえるでしょう。無限のコースレイアウトの変化も魅力ですね。

第8位:ロールスルーザエイジ

ロールスルーザエイジ第8位はこれまた日本語版が出たことで話題になっている『ロールスルーザエイジ』です。もともとの『スルーザエイジ』とはテーマは同じでもシステムを大きく変更して「ダイスゲーム」としてスピンオフしたこの作品。非常にライトな内容でありながらしっかりとゲームを楽しめさせたのはデザイナー(『パンデミック』のリーロック氏です)の手腕が光ります。コンポーネントもしっかりしてますし、文句のつけようが無い佳作だと思います。

第9位:ビザンツ

ビサンツ第9位は『ビザンツ』がランクインです。エマニュエル・オルネラという新進気鋭のデザイナー(この人の名前は覚えておいて損は無いですよ?(きっとw)♪)がデザインした新しい「競りゲーム」がこの作品です。非常に小さい箱に入ったカードゲームであるにもかかわらず、誰もが唸らせられるシステムはこのデザイナーの奥深くに眠る才能を感じさせられます。実際初めてプレイしたセッションではその完成度の高さに多くのプレイヤーが賞賛したほどです。6人まで遊べて、どの人数でも面白いというのはゲームサークル等の例会では非常に重宝する作品でもあります。こういった作品にもっとスポットが当たるようになればアナログゲーム界も先が明るいでしょう。

第10位:シカゴエキスプレス

シカゴエクスプレス最後は『シカゴエキスプレス』が滑り込みランクイン。毎年「鉄道」をテーマにした作品はいくつか発表されますが、今年はこの作品が一番印象に残りました。「株式」をシステムの根幹に置きながら、運の要素が全く無い状況をまとめあげたのは見事としか言いようがありません(もともとは人気のあった別作品のリメイクですが)。色々とゲーマーとしての能力を要求されるので、初心者はなかなか手を出しづらい作品ではありますが、フリークには十分手応えのある作品に仕上がっていると思います。公開情報が多すぎるためあまりにもガチンコになるのを避ける意味で「所持金は非公開」な方が良いかもしれませんね。


総評

今年は良質な作品が多く、いずれも粒が揃っていたのでランキングをつけるのにかなり苦労しました。10位に入らなかった作品にも心の琴線に触れた作品は非常に多く、毎年ボードゲームのレベルが上昇し続けている感じをヒシヒシと受けます。印象的だったのは個人的に大好きだった「イスタリ社」の作品が、(粒揃い過ぎて)これといったインパクトを示せなかったこと、数打ちゃ当たる!といわんばかりに発表を続けた有名デザイナーも、いずれも頭1つ突き抜けた作品を出せなかったのは残念なことでした(ワレスの場合は販売経路が狭すぎるという面もありましたが、突き抜けていなかったのは事実ですし、シャハトに至っては・・・^^;)。また振返ってみると、「拡張」と「日本語版」の嵐が吹き荒れた1年でもありました。「日本語版」が今後一般的になっていくのか、はたして一過性のものなのかは今現在では判断できませんが、いずれにせよボードゲームが少しでも身近なものになるのであれば、歓迎したい現象の1つではあると思っております。1ついえるのはもともと「消費物」ではある「ボードゲーム」なのですが、単に「消費物」として扱わずに、「繰返し遊べるもの」としていかに「普遍性」があるかどうかに関しても、私自身のランキングには深くかかわっているのだと思います。まぁ(自分のなかでも)このランキングが全てではありませんし、ランク外の作品でももう一度遊んだ時に印象が変わることは多々あるので、常に変動的なものであることは否定できませんが、とりあえず現時点でのものを正直に示してみました。また1年、どんな作品に出会えるかは非常に楽しみですね♪
11位:ダイヤモンドクラブ
12位:フィンカ
13位:スチールドライバー
14位:アレアの宝箱
15位:オートモービル
16位:ボンベイ
17位:アフターザフロッド
18位:シラ
19位:パンデミック拡張:絶体絶命
20位:スチーム

☆番外編:勝手に2人用ゲーム大賞☆

ドミニオン

ドミニオン今年は「2人用ゲーム」でこれといったインパクトのある作品がなかったので、既に自分の中では「2人用ゲーム」として位置づけている『ドミニオン』をそれこそ勝手に2人用ゲーム大賞に選んでみました。何気にNBGC初の(そして恐らく今後は出てこないでしょう)ダブルランクインです(笑)。もう『ドミニオン』は2人以外ではあまり遊ぶ機会が少ないかなぁ?と思いますし(せいぜい3人プレイか)、個人的にはかなり納得の受賞です。普通に考えてこの箱の大きさで発売する意味を全く感じませんが、今後拡張が出続けるのであれば、暫く遊べる作品であることに間違いないでしょうね。
さて、前回予告したとおり今回は本年度私がプレイしたゲームの中で特に印象に残った&面白かった「ボードゲーム」を紹介したいと思います。今現在私は地方都市に住んでいるので、普段ゲームの購入はどうしてもインターネット等での前評判に頼らざるをえず、テストプレイ等を経てから購入を考えるというような贅沢をできる機会はほとんどありません(極僅かですがメビウス便に入ってくるゲームなどは他のサークルでプレイできるので助かっています^^;)。ですからどうしてもマイナーなゲームはランキングから除外される傾向にあります。実はこれは必ずしも本意ではなく、本来ならば「隠れた名作」を紹介できることこそがこうした小さなサークルの特権だと思っているのですが、なかなか思うようにはいかないのが現状でもあります><

ですからこれから紹介する作品も、本年度において国内外での評判が高い(高かった)作品がずらっと並ぶわけですが、一応順位をつける上での私なりの「一定の基準」というものはあります。詳しく具体的に列挙することはできませんが、全体的にみれば(御存知のとおりw)じっくり考えるタイプのゲームを好む傾向にあり、特に運の要素は低めで、また各プレイヤーの個性が感じられるような作戦の多様性がある作品が好きです。逆にソロプレイがちなゲームは嫌いで、ワンパターンかつ展開のないゲームはどれほど内容が充実していても評価を低くみています。また再プレイ欲求の高さも、全体的な評価にも少なからず直結していて、たとえ面白くても1回目のプレイでお腹が一杯になってしまうゲームは好きではありません。

ということで、メジャーな作品が並んでいるかもしれませんが、少しでも私の個性が出てれば良いかなとも思います。一応どれもオススメの作品ですので、月例会でのプレイはもちろんリクエスト等もいつでも受け付けておりますので気軽にメール(もしくは掲示板に)下さいませ。

第1位:キューバ

キューバ栄えある第1位は、今年度一番私の脳内を活性化させた『キューバ』です。アクション選択により、資材を獲得して、建物を建てて、その効果を活用して発展していくといういわゆる「箱庭&構築系」のゲームでありながらも、わかりやすいルールで意外にライトなプレイ感覚を保っているのが素晴らしく、プレイ時間は短くありませんが非常に充実したセッションが毎回期待できる傑作です。様々な作戦を立てられるので、再プレイ欲求が非常に高く、何度も楽しみたいと思える作品です。プレイする前も、プレイしている最中も、プレイし終わった後も、全てが楽しいゲームは久々でした。

第2位:パンデミック

パンデミック第2位は、魅力ある設定と、ドキドキハラハラの展開で、協力型ゲームとしては異例のヒット作品となった『パンデミック』です。「バイオハザード」という難しいテーマを見事に表現することに成功したばかりか、そのゲームバランスは特筆モノで、抜群の完成度の高さを見せてくれました。僅かな油断が即ゲームセットにつながるので、常に緊張感に包まれながらのセッションになりますし、また非常にパズルチックでありながらも、ダラダラした展開にせず全体として短いプレイ時間にまとめあげたデザイナーの実力は高く評価されるべきでしょう。「あともう少しで・・・」という感じで負けることが多いので、クリアするまでは再プレイ欲求が物凄いんですよね(笑)。

第3位:アグリコラ

アグリコラ第3位は、本年度の最高傑作との名高い『アグリコラ』です。名作『プエルトリコ』を蹴落として数年ぶりにギークのトップに躍り出た作品であり、今や世界NO.1ゲームの名を欲しいままにしているゲームですが、実際のところそれほど凄いゲームなのかどうかは疑問です。確かに「箱庭系」としてはこれ以上ないほどの完成度ですし、面白さも保障しますが、正直『プエルトリコ』をプレイしたときほどの感動はありませんでしたし、実際面白さもムチャクチャ楽しい!というレベルではなく、是非1度はプレイすべきゲームかもしれませんが、冷静に考えて評価は3番手止まりでした(それでも高いかな)。カード300種以上と言語依存が高すぎるのもマイナスですかね。

第4位:アミティス

アミティス第4位は一昨年から昨年にかけては飛ぶ鳥を落とす勢いだったイスタリ社の新作『アミティス』です。もう一つの新作である『メトロポリス』は今一つの出来でしたが、こちらは文句無しで面白い成長&構築系の傑作でした。空中庭園を作り上げていくというテーマとシステムが上手くマッチしていて、悩みどころ&考えどころも多く、総体的にプレイ時間は非常にかかるものの、最後まで集中させて飽きさせない仕上がりをみせてくれました。あらゆる場面でプレイヤーのゲーマー資質が試されるので、初心者と熟練者が一緒に遊ぶゲームではありませんが、是非多くの人に一度はチャレンジしてみて欲しい作品ですね。このメーカーには今後も期待していきたいです。

第5位:ドラゴンイヤー

ドラゴンイヤー第5位はアレアの大箱シリーズ最新作だった『ドラゴンイヤー』です。「ドラゴンイヤー=辰年」の1年間を通じてイベントという名の数々の困難がプレイヤーに襲い掛かってくるので、それらに対する予防策を事前に整えていくというゲームなのですが、とにかくプレイ中は辛くてしょうがない状態が続くことから「マゾゲー」とも呼ばれた作品です。常に先々を見通す計画性と、他のプレイヤーの動きを予測する必要性があるので、息をつく暇もないまま12ラウンドが過ぎ去った後は、身も心もボロボロにされること請け合いです(笑)。全体的に良くまとまったシステムは「さすがはアレア」といえる水準の高さで、このシリーズの中でも十分代表作といえる面白さといえますね。


第6位:ハンブルグ

第6位は、第1位の『キューバ』に続いてエッガート社の新作だった『ハンブルグ』です。運の要素が極端に少なく、全てが公開情報の元で行われながらもちゃんとゲームとして成立する珍しいタイプのゲームで、その戦略性の高さは必見モノでした。昨年の『インペリアル』がとにかく衝撃的でしたが、このゲームもそれに続く作品としては見事な水準を維持したと思いました。

第7位:乗車券スイス

第7位は「乗車券シリーズ」第4弾として発表された『乗車券スイス』です。実に2~3人用としてデザインされただけあって、狭いスイスMAPを生かした本作品はそのゲームバランス性はシリーズ1といっても過言でないほどの完成度の高さでした。個人的にはシリーズ最高作品はこの『スイス』だと思います。普段あまり評価しない「拡張セット」ですが、今回は脱帽です。

第8位:護民官

第8位は昨年のエッセンでの公開プレイで、参加者のアンケート投票で1番好評だったという『護民官』です。カードを獲得して勝利条件を達成していくというタイプのゲームですが、とにかく各プレイヤー間の駆け引き要素が多く、ゲーム全体を通じてとにかく「ボードゲームプレイしている感」を味わえるその内容は素晴らしいですね。エッセン1番人気も納得の内容でした。

第9位:コンテナ

第9位はマイナーなメイカーから発表されながらも、口コミで次々とフリークを虜にしていった『コンテナ』です。湾岸事業を経営しながら利益を挙げていくのですが、とにかくマネージメントの能力が最大限に要求されると同時に、場の状況を常に正確に把握して他プレイヤーとの商談を行わなければならず、完全に上級者向けのゲームといえるでしょう。競りは激ムズでず!

第10位:ギャラクシートラッカー

最後は昨年から次々とヒット作を飛ばしているCGE社の『ギャラクシートラッカー』です。自分の宇宙船をデザインする前半部分。その宇宙船で実際にレースを行う後半部分。特に面白いのは前半部分ですが、後半部分で自分の愛機がどんどんボロボロになっていく様を眺めるのも実にオツなものです(爆)。ある意味でこのゲームも「マゾゲー」に属するといえるでしょう♪


ということで、今年度はどのゲームも素晴らしく面白い作品ばかりで、例年ならば3つも4つも順位が上でも全くおかしくないほどのレベルの高さでした。本当にボードゲームの奥の深さを痛感した1年でした。来年はまたどんな作品が現れるのか楽しみであるのと同時に、これだけの作品があればもう1年はゲームに困らないという嬉しいジレンマがある今日この頃です^^;

まもなく新しいシーズンが始まりますが、いつも一緒にゲームを楽しんでくれる人たちに感謝しながら、次なる傑作を待ち望みたいと思います。またよろしくお願いいたします。byタカハシ

☆番外編:勝手に2人用ゲーム大賞☆

1960:大統領になる方法

1960:大統領になる方法今年の2人用ゲーム大賞は『1960:大統領になる方法』です。時期的にアメリカ民主党の予備選挙と重なったせいか、非常にタイムリーなテーマ性と、1960年当時のアメリカの非常にギラギラした政治戦をカードドリブンで見事に(忠実に)表現しきったデザイナーの手腕には素直に拍手を送りたいと思います。この手に作品にしては珍しいほどのカードの効果の派手さがあり、それでいて良くこのゲームバランスを維持したものだなぁと感心させられました。
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