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     ここは新潟でボードゲームを楽しむ人達のための集会所です。

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 昨日遂に、待ちに待った『スペースアラート』の日本語版が手元に届きました。

 『スペースアラート』とは、鬼才ブラーダ・フヴァチルという今現在私自身が最も信頼し注目しているデザイナーが、数年前に発表した「協力型アクションボードゲーム」でして、「デジタルな音源を用いる」という革新的な手法を見事にボードゲームと融合させ、海外では非常に高い評価を得た作品だったのですが、いかんせん我が国内では流通経路には乗ったものの、やはり言語依存の高さや、音源を用意するという手間の問題があったりして、なかなか日の目を見なかった作品でもあります。

 しかし、作品自体が持つ元々のポテンシャルの高さを惜しむ有志が立ち上がり、言語依存の壁をぶち破るべくニューゲームズオーダーの沢田さんを中心に、「日本語版」の制作をします。とアナウンスされたのは昨年のことでした。

 そしてその日本語版を製作する手法に関しては、これまたフヴァチルに負けず劣らず画期的なものでして、この試みに賛同していただける有志を募り、日本語版制作に向けての出資金を集めるというものでした。

 結果、予想を上回る勢いで有志が集まり、これまた(失礼ながら)私の予想をはるかに上回るスピードで今回の日本語版の配送に至ってます。

 私自身もこの試みを聞いた瞬間、「その心意気や良し!」とすぐに賛同させていただいたのは言うまでもありませんが、同じように「良い作品を世に送り出せるなら、喜んで協力します」という快い気持ちを抱いてくれた同士が、日本全国にたくさんいらっしゃるということを非常に嬉しく感じたのを覚えてます。

 今回は、ささやかですが「海外版」との比較をレポートします。一般発売もされるでしょうから、一人でもこの作品に興味を持っていただける人が増えることを願っております。

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 外箱はほとんど一緒です。『アグリコラ』がそうであったように、妙に色合いが薄くなったとか、そういったことは一切ありません。また個人的な評価ですが、タイトルが日本語でデカデカと『スペースアラート』にならなくて良かったと思っております(これは完全に好き嫌いの問題ですね^^;)。ちなみに見比べるなら本当は裏面の方が良かったですね(反省)。かなりきっちり「日本語化」されてます。なんとプレイ中の写真のカードまでも(お見事)♪

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 これが海外版のルールブックと付属CDです。

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 日本語版ではCDが1枚になりました。ルールブックは見事なまでに「日本語化」されてます。ちなみにルールブックがやたら読みづらいのはフヴァチルのデフォです(爆)。日本語化云々に責任はございません^^:

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 ボードに関しては全く一緒です。これまた特に「海外版」と比べて色合いが変化しているといったようなこともありません。

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 やはり素晴らしいのはカードですね。元々ピッタリなスリーブがなかったのと、雰囲気が壊れそうだったのでタックスシールを貼らずにおりましたが、今後は安心して「日本語化されたカード」を使用できます。ちなみにさっと見た感じ、今のところ特にエラッタはなさそうです(まだ注意深くは検証しておりませんが)。

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 一番の特徴はコレですかね。キューブが変更されてます。左が「海外版」で、右が「日本語版」です。特にどちらを使用しても問題なさそうですし、「日本語版」の方が雰囲気ありますが、プレイアビリティ的には若干「海外版」の方が視認性が良さそうな感じも。まぁこれくらいの差であればあとは好みの問題で、大勢に影響はない差ですね。

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 シナリオカードももちろん「日本語化」されてます(何故かサイズが小さくなってますが^^;)。これがあれば最悪CDなしでも遊べるわけです(その場合シナリオを読む人の相当な演技力が要求されますけどw)。

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 内箱の側面には、今回の企画に賛同して「名入り協賛」をしてくださった方々へのスペシャルサンクスが。こういう粋な計らいも嬉しいですね♪おっと、箱の裏側の写真ありましたね(これだといまいち良く分かりませんけど><)

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 当サークルの名前も、もちろん刻まれてます(並び順が良く分かりませんが、結構最初の方でしかもおのさんとこのTGiWのすぐ前で恐縮です^^;)。

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 とりあえず、サクッとカードとボードとキューブを入れ替えて終了(ついでに「海外版」を購入した際のバネストさんの訳も、これはこれで便利なので入れておきます)。今後プレイ機会が増えると良いなぁ~♪

 ということで、今回の企画は大変素晴らしかったと。それだけは間違いなく断言できますね。

1.(言語依存の問題から)日本語化する意義があった。

2.大勢の有志による日本語化だった。

3.素晴らしい作品に光を当てようという気概があった。

 この3点だけでも既に立派なのですが、なにより企画者の沢田さんの対応が素晴らしかったですね。進捗状況を常にメールで教えてくれたり、また完成までに至るそのスピード感たるや大したものです。きっと私たちには見えない部分でだいぶ苦労されたのだとは思いますが、とにもかくにもただただ感謝の言葉を贈らせていただきます。
 
 今回の「日本語化」は少し特殊な形態で進んだわけですが、それだけに私の中では単なる「日本語版」の入手ではなく、くさいセリフですけど日本中のボドゲファンと、どこか少しだけ繋がったような、ちょっとした感慨深さみたいなものを感じさせていただきました。この企画を成立させてくだっさった皆様、本当にありがとうございました。byタカハシ
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