ここは新潟でボードゲームを楽しむ人達のための集会所です。

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 暫く更新をサボっていたら、また広告が出てるようですので、以前(昨年)に途中まで書いていたコラムをUPします。

 先日某メーカから、サンプル品としてボードゲームが送られてきました。是非皆さんで遊んでみてくださいとのことで、こういったサービスがはたして本当に有効な手段かどうかは分かりませんが、多くの方に実際に手に取っていただく機会を増やす、またマニアの発信ソースに乗せてもらうという広告的な面からは、一定のセールス効果があるのかもしれません。

 ところで、今回は「デザイナーの矜持」というのがテーマです。

 今回送られてきた作品は、実際にサークルの月例会でも遊ばせていただきましたし、送っていただく前にメーカさんにあらかじめ承諾を得ていたとおり、ウチからOASE新潟さんにそのまま渡して、そちらでも遊んでいただいたわけですが、そこで出た率直な感想、あるいは意見をもとに、私自身のそのゲームに対するレビューと、同時にえらく痛感させられたことを今回は述べたいと思います。

 作品の名前は『狼が来た!』。デザイナーは日本のボードゲームデザイナーの大御所であられる鈴木銀一郎大先生です。

 テーマは「ブラフ&ビット」、サイコロとダイスカップを用いるということで、ちょっとドイツゲームをかじった人であれば、誰しもが年間ドイツゲーム大賞にも輝いた超名作『ブラフ』を連想する内容です。「今更鈴木先生がブラフの亜種をデザイン!?」。最初に頭によぎったフレーズはまさにコレでした。

 ところが、実際にプレイをしてみると、この作品には立派なオリジナリティがあることにハッとさせられます。『ブラフ』では1つの期待値をもとに、多少の増減はありますが(振り直しのルールがあるため)プレイヤー同士のブラッフィングが見事に表現されてますが、こちらの作品ではその「期待値」自体がゲームの進行とともに変化するというカラクリを持ってます。その結果、プレイ感は『ブラフ』とは全く異なり、新しい刺激を味わうことができました。さすがは銀一郎大先生だと思いました。

 しかしその一方で、ゲームバランスはちょっと悪そうに見えました。ゲームの終了条件、あるいは勝利条件から、かなり攻撃色の強いデザインに仕上がっていて、「自分が」「誰を」「攻撃しても良いかどうか」を常に判断していかないといけないので、ゲームのシステムを良く理解できていない人が一人でも混じっていると、なんだかなぁ~という展開になりがちでした。でもそれを差し置いても独特のプレイ感を表現する手腕はさすがの一言です。

 あとは、コンポーネントの酷さ。これはちょっといただけなかったですね。いくらなんでもダイスカップに紙コップは酷すぎます><個人的な意見で恐縮ですが

シンプルなゲームこそ、コンポーネントは立派に!

 これはドイツゲーム文化の神髄でもあると思うんですよね。『ブラフ』がなぜ素晴らしいかといえば、もちろんあの芸術的なシンプルなデザインもさることながら、ダイスカップとサイコロのバランスが絶妙だからです。味噌汁のお椀を小さくしたようなあのプラスチックの形状が、手のひらにすっぽり収まって、何とも言えないプレイ感を味あわせてくれるのです(同じシステムの『ライアーダイス』はダイスカップが通常のコップ形なんですよね、だからいまいちプレイしたくならない)。自分も、自分の周りにいるプレイヤーもそうなんですが、コンポーネントがしょぼい時点でプレイするに値しないとすら考える人は結構います。

 コンポーネントは、メーカの作品に対する愛ですよね。愛が足りない作品を、いくら送りつけても、気持ちは伝わらないのではないでしょうか?

ただ遊べればそれで良いわけではない!

 これは結構重要だと思います。

 あと、今回一番言いたいこと(言いたくなったこと)ですけど、鈴木先生ほどの大先生ですから、当然プライドもあるのでしょうけど、今回レベルのアレンジ作品を世に送り出すのであれば、せめて「デザイナーズノート」を付記していただきたかったです。

 「この作品は『ブラフ』という名作ゲームを、独自にアレンジしたものです」と、一言でも良いですからどこかに明記していただきたかった。そうでないと、せっかくここまで見事なアレンジを効かせているのに、逆に「単なるパクリ」といういらぬ誹りを受けてしまう可能性を残すのは非常にもったいないです。まさか鈴木先生ほどのお方が『ブラフ』を遊んでいないとは思えませんし・・・。

 昨今、同人ゲームが人気のシステムを搭載して話題になることもしばしばありますが、パクリ作品とまではいかないにせよ、単純な(テーマを変えただけのような)アレンジ作品、安易なシステムの流用、寄せ集め的なデザインが目につきます。

 もちろんボードゲーム界の名デザイナーと呼ばれる人たちも、毎回毎回オリジナルは難しいですし、システムの一部流用やアレンジも当然しますが、やはり流用したり、インスパイアを受けた場合には、どこかにきちんと明記すべきでしょうね。

基本的にはオリジナルなアイデアで勝負!

 それこそがデザイナーの矜持だと思いますが、それから外れる際(他のアイデアを拝借し、あるいは加工する際)に、どれだけ元のアイデア(デザイナー)に誠意を示せるかも、これまた力量の1つなのではないかなと。そう思います。byタカハシ
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