ここは新潟でボードゲームを楽しむ人達のための集会所です。

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 今年遊んだ作品の中で、私個人が最も楽しめた作品10個を紹介する企画。続いてはいよいよ「ヘビーゲーム編」です。基本的には(インスト込みで)2時間以上クラス。初心者よりも中級者からベテラン向けのいわゆる「重ゲー」と呼ばれる作品の中からチョイスしてみました。

 既に「ライトゲーム編」でも触れましたが、今年に関していえば脳ミソにガツンとくるような衝撃作には残念ながら出会えませんでしたが、それでもやはり毎年こうしてランキングが作れるくらいは楽しめたことはドイツゲームの奥深さをあらためて認識させられると同時に、こういったランキングに関しては、個人個人で色々な意見や見解があると思いますので、あぁ~あの作品があの順位なのかと、是非皆さん自身との「違い」を楽しんでいただければ幸いです。

第1位:ハワイ

ハワイ栄えある第1位には、かなり悩みましたがトータル的なバランス面から安定した面白さを堪能できた『ハワイ』を選びたいと思います。可変ボードと多彩な戦略性。ルールの量とゲームの質のバランスが絶妙で、一度プレイしたら必ず二度目をプレイしたくなるリプレイ欲求の高さもさることながら、この作品に関していえばルールも簡単ですし、戦略を見つけ出すのも結構容易なので、誰にとっても満足度の高い作品で、比較的初心者にもお勧めできるタイトルだったといえるのではないでしょうか。惜しむらくはテーマの不親和性ですかね。「ハワイ」というテーマにはさほど魅力は感じられず、もっと他の魅力的なテーマを用いていれば文句無しで1位だったことでしょう。


第2位:トゥルネー

トゥルネー第2位は『トロワ』のデザイナーによる『トゥルネー』ですね。名前もデザインも似ている両者ですが、中身は全く異なります。こちらの作品は基本は「カードゲーム」なのですが、3×3のプレイエリアを用いるなど、いわゆる「環境構築型」の作品として細かい部分で実に良くデザインされていて、昨年のエッセンで人気を博したのも納得の出来栄えでした。惜しむらくはやはりアイコン重視のシンプルなデザインが、いわゆる「トロワ語」と呼ばれるほどの難読さで、言語依存ならぬ記号依存が非常に高かったことですかね。しかし、それを差し置いても、中毒性の高さも含めて2位に挙げたいほど印象に残った作品でした。是非最初の高い敷居を超えてみて欲しいですね。


第3位:トラヤヌス

トラヤヌス第3位は今や押しも押されぬボードゲーム界のトップデザイナーの地位を手に入れたといっても良いS・フェルドの意欲作『トラヤヌス』ですね。アフリカの伝統ゲーム「マンカラ」のシステムを取り入れるという試みは、かなり難易度の高い作業だったかとは思いますが、見事に1つの作品として作り上げた手腕は、作品の出来不出来以前に、デザイナーの意欲に素直に感銘を受けた作品といえるでしょう。また「マンカラ」独特の駒の動きが、プレイヤーの計画を大きく狂わせる要因にもなっていて、多彩な戦略性とともに、非常に難易度の高い作品に仕上がったと同時に、それでいて脱落者をなるべく出さないようにデザインしている点は素晴らしいと感じました。


第4位:村の人生

村の人生第4位は『村の人生』ですね。基本となるのはもはや手垢が付きまくった「ワーカプレイスメント」というシステムなのですが、その中で「ワーカー自体をマネジメントする」という新機軸が、「村人の人生」という大きなテーマとうまく融合していて、誰もがその完成度の高さに唸らされる作品に仕上がっていたと思います。セッションの最中にもハッとさせられる場面や、唸らされるポイントが実に多いというか、プレイヤーが作品世界と大きく絡める点は見事としか言いようがなく、本年度の年間ドイツゲーム大賞エキスパート部門(黒ポーン)にも輝いたまさに秀作といえる作品でしょうね。


第5位:エクリプス

エクリプス第5位はある意味本年度一番の話題作だったともいえる『エクリプス』ですね。海外での圧倒的な人気に押されて国内でも少数出まわったようですが、プレイ時間の多さとマルチ要素の高さに、それほど国内では(爆発的には)人気が出た感はありませんでした。昨年発表の『ドミナントスピーシス』が「ウォーゲーム」の要素を持つ「ボードゲーム」だったのに対し、こちらはむしろ「ボードゲーム」の要素を持つ「ウォーゲーム」であった点が、好みが分かれた部分といえるでしょうね。


第6位:ウォーターディープの支配者たち

ウォーターディープの支配者達第6位は名作TRPG『D&D』の舞台をボードゲーム化した『ウォーターディープの支配者たち』ですね。こちらもまた「ワーカプレイスメント」を基本システムに、「ワーカプレイスメント」の代表作(始祖作)ともいわれる名作『ケイラス』のシステムを一部大胆に拝借して、馴染みの世界観に合わせてかなりシンプルにまとめあげた点は高く評価したいですね。カードやタイルを多用するので言語依存がかなり高く、またコンポーネント全体の味気無さ(職業別の駒が全部キューブw)とかもありましたが(笑)、誰でも気軽に楽しめる作品としては、こちらは相当なスペックがあると感じました。ゲームバランスも一見悪そうに見えて実は高かったのも◎ですね。


第7位:ダンジョンペッツ

ダンジョンペッツ第7位は個人的に今現在のトップデザイナーだと思っているブラーダ・フヴァチルの『ダンジョンペッツ』ですね。一見『ダンジョンロード』の続編のように見えますが、全然別の作品です。こちらもやはり「ワーカプレイスメント」を中心にしながら、「モンスターの育成」というテーマを非常にうまく表現したと思います。残念なのはシステムもテーマも既にかなり手垢がついたもので新鮮味が全く感じられなかったのと、戦略的な面で毎回の選択が必ずしも良い結果につながらない部分が(それが作者の狙いだとは思うのですが)どうにももどかしく感じてしまった点でしょうか。それ以外は普通に楽しく遊べたのでこの順位で評価したいと思います。


第8位:ケベック

ケベック第8位は本年度の「陣取りゲーム大賞」ともいえる(爆)『ケベック』ですね。「ところてん式決算」という新しいシステムを中心に、非常に戦略性のある奥の深い作品だと思うのですが、毎手番1アクションのみということで、かなりアブストラクトっぽい印象と、それが先見あるいは行動選択の難しさに直結してしまったように感じました。完全にゲーム慣れしてる人向けの作品である一方、しかしそれでも隠しきれない質の高さ、完成度の高さは(フリークなら特に)一見の価値ありの作品だと思います。


第9位:メイジナイトボードゲーム

メイジナイトボードゲーム第9位はこれまたフヴァチルの『メイジナイトボードゲーム』ですね。人気のテーマ&世界観を用いて、デッキ構築システムを中心にワールドアドベンチャーをかなりな完成度で達成した作品で、海外では絶大な人気を博したのですが、とにかくルールの分量が半端なく、間違いなく繰り返し遊ぶごとに面白くなる作品でありながらも、その敷居の高さと継続性の難しさにおいて疑問符が頭からぬぐいきれず、私の中では大きく順位を下げた作品でした。中身は間違いなく面白いです!


第10位:祈れ働け

祈れ働け最後は色々悩んでローゼンベルグの『祈れ働け』を選びました。既存の彼の作品と比べると、パンチ力・印象度のいずれも劣る作品だとは思うのですが、そのテーマやシステム的な部分に関してはやはり面白い作品だったと思います。運の要素の無さにともなう定石の存在など色々と問題はあるかもしれませんが、相変わらず箱庭の楽しさは堪能できる佳作といえるでしょう。他人のボードをいちいち確認しなければならないというローゼンベルグ(特有の!?)システムは個人的にはかなり苦手で、この作品でそれが更に押しすすめられていたのは非常に残念でした。もっとシンプルにエレガントにデザインできなかったのか考えさせられた作品でもありました。


総評

 ということで、今年は全体的に既存のシステムをベースにした作品が多く、かといって新たな試みを実践したフェルドの『トラヤヌス』も、必ずしも圧倒的な面白さというわけではなかった(それでも十分楽しめましたけど)のが印象に残った1年でした。また海外では絶大な人気を博した作品であっても、重すぎてそもそも卓が立たなかったり、また仮に卓が立ったとしてもメンバーがその作品に順応するのに時間がかかったりする点で、大きくマイナス評価につながったのも、今までにはない傾向として認識できました。ランキングに入らなかった作品としては『ウォルナットグローブ開拓史』や『サンチャゴ・デ・クーバ』などの比較的短いプレイタイムで楽しめる良作が光りました。以上の点から、少なからずフリークも楽しみ方が変化しつつあるのかなと、自分のことを一般論で語るつもりはないのですが、ボリュームたっぷりの作品が必ずしも第1位にはならないことを不思議に感じた1年でした。まぁとにもかくにも、今年1年これだけの作品を(何度も)遊んでいただいたゲーム仲間に大大大感謝ですね♪byタカハシ

☆番外編:勝手に2人用ゲ-ム大賞☆

サモナーウォーズマスターセット

サモナーウォーズ今年の2人用ゲーム大賞には『ターギ』と悩みましたが、最終的にはこちらの作品を挙げたいと思います。日本では何故か人気がない(というよりそもそも流通されていない)『サモナーウォーズ』の最新作。『サモナーウォーズマスターセット』ですね。典型的な対戦型ウォーゲームですが、ファンタジーという設定と「デッキ」という馴染み深いシステムとの融合が豊かな戦略性を生み出している傑作シリーズ。結構白熱したダイスロールが熱い作品です。言語依存が非常に高いので、これを機に日本語版を・・・と期待したい意味も込めましてこちらの作品を推させていただきます。
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 今年遊んだ作品の中で、私個人が最も楽しめた作品10個を紹介する企画。続いてはいよいよ「ヘビーゲーム
2012/11/03(土) 11:08:59 | まっとめBLOG速報
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