ここは新潟でボードゲームを楽しむ人達のための集会所です。

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 最近『お化け屋敷ゲーム』の最新版が出たという話を聞きました。

 なんでもスマートフォンを中央に配置して、色々なイベントをそれで盛り上げるギミックになっているとか。

 かくいう私も、子供の頃に『お化け屋敷ゲーム』に魅せられた1人でして、当時は年に1度夏休みに親戚同士で集まる際に、従兄妹の拓ちゃん(いまでは立派な脳外科医になられました)が持ってきてくれるこのゲームが、本当に楽しみで仕方がありませんでした。

 なんとも言えない独特の雰囲気を持つカードイラスト。妖怪やお化けだけではなく、知恵と勇気と力のカードに変な動物の絵が描かれていたりとか、太陽カードとかの怪しげな表情とか、例えは変かもしれませんけど江戸川乱歩の少年探偵団の世界に迷い込んだようなちょっと隣にある異世界に入り込んだ気分にさせられたものです。

 今思うととんでもなくゲームバランスは悪くて、なかなか部屋に入れなかったりとか、梯子を外されたりとか、ふりだしに戻されたりとか、全員集合カードで一気にリードがなくなったり(笑)とかした記憶がりますけど、当時は従兄妹会の中でも自分が最年少ということもあってか、他のプレイヤーに翻弄されて本当にいつまでも出られない「お化け屋敷」の中にいるような感じで、それがまた逆にたまらない魅力があって、ホント夢中で遊ばせてもらったものです。

 またこの作品は発売当時から品薄で、長い間絶版状態にありました(一時ヤフオクでプレミアがついていたことも)。きっと私と同じように当時夢中でこの作品を遊んだ人にしてみたら、幼い時の夢中で遊ぶという宝物のような体験が詰まった思い出として、いわば「伝説のゲーム」として強く記憶に残り続けていたことでしょう。数年前に長らく絶版だったこの『お化け屋敷ゲーム』は晴れて復刻され、前述のとおりオークションでアホみたいなプレミアが付く状況からはひとまず開放されましたが、ただし再びこの作品を手にした方が、当時のその宝物のような体験を再度味わえたかについては定かではありません。

 私自身は、当時の思い出を超えることはないだろうという予想、あるいは前述のゲームバランスの悪さから、ドイツゲームを知った今となっては、良い思い出は思い出のまま眠らせておくのが良いと思い、「復刻版」にはあえて手を出しませんでした。案の定、手を出した方たちからは「やはり昔のゲームだね。バランス悪いし、今となっては遊ぶ価値薄いよ」という感想を伺ったりもしましたから、どうやらその判断は間違ってはいなかったようです。

 そこに来て、この最新版の登場というニュースです。

 正直、発想やアイデアは素晴らしいと思います。

 アナログに最新のデジタルを上手く融合させる。ちょっと考えただけでもわかりやすい演出等で盛り上がる風景が浮かびます。またゲームバランスにもかなり調整があったようで、新旧「お化け屋敷ゲーム」ファンを唸らせる部分は多かったのではないでしょうか?

 しかし、私の素直な感想は

「結局そっちにいっちゃったかぁ~><」

 です。

 1つは、アナログを最後までアナログとして昇華できなかったということ。

 もう1つは、結局わが国内では、「ボードゲーム」は「すごろく」から抜け出ていないことを再認識させられたということ。

 前者は、なにもアナログにデジタルが入ることが「悪」だとまでは言いません。実際に海外のボードゲームでも音源をデジタルに求めて高い評価を得ている作品もありますし、なにより今回のスマートフォンを利用するというアイデアは画期的だとすら思います。特に最近ではアプリでアナログゲームを楽しむ方も増えてますから、ある意味でこれは必然の流れだったのかもしれません。

 しかし、できれば限界まで「アナログ」にはこだわって欲しかったという思いがどうしても私の中にはあります。それは今なおアナログのまま面白い作品を世に出し続けているドイツゲームという趣味に携わっているからかもしれません。中途半端にデジタルを入れて欲しくない。その昔「お化け屋敷ゲーム」の続編として数年後に「ニューお化け屋敷ゲーム」が発売されたのですが、やはり「デジタル」とまではいかないせよ、機械装置のギミックが使われてて、大きくその雰囲気を損ねており、かなりガッカリした思い出がありますが、それに近いものが今回の最新版にも少なからず当てはまった気がします。

 後者は、これは否定的な面よりも悲観的な面の方が大きいです。今回の最新版はたぶん面白いのでしょう(あくまでもたぶんですけど^^;)。でも、面白いからこそ、結局わが国では『人生ゲーム』や『お化け屋敷ゲーム』みたいな「すごろく」こそが「ボードゲーム」のスタンダードという、まさしく「ふりだしに戻る」みたいな印象を私は受けてしまいました。

結局もう30年近く国内のボードゲーム文化は歩みを止めたままなのだろうか・・・。

 多くの同人ゲームが海外の作品に触発されて発売される時代に、いまだに「お化け屋敷ゲーム」を回顧せずにはいられない。アナログなゲームを遊ぶという点では、『お化け屋敷ゲーム』も『ドイツゲーム』ももちろん同じものですが、その楽しみ方の過程というか、面白さのツボに関しては、「ドイツゲーム」の方が確実に1歩上をいっているという印象がありましたから、今なおここにきて『お化け屋敷ゲーム』の最新版が出る(出てしまう)という事象に対しては、どうしても一抹の寂しさを覚えてしまいます。

 もしかしたら今後デジタル化の流れは『ドイツゲーム』にさえも影響を及ぼしてくるのかもしれません。『ラミーキューブ』のタイマーにアプリを使うような私達は、もしかしたら違和感なくその流れに乗れるのかもしれません。しかし、できれば最後までアナログの火は灯しつづけて欲しい。そう願う私は既に生粋のアナログ人間なのかもしれませんね。byタカハシ
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