ここは新潟でボードゲームを楽しむ人達のための集会所です。

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 先日私の中で長いことお気に入りのテレビ番組の一つだった「週刊ブックレビュ-」が最終回を迎えました。およそ20年間。もう間もなく1,000回を超える程の放送回数を重ねた長寿番組。毎回3人の書評ゲストが自分がオススメの本を3冊ずつ計9冊持ち寄り、その中でも特にオススメの3冊(各自1冊)を司会者を含めて全員で書評するというスタイルのこちらの番組は、ときに普段なら手に取らないような珍しい本を紹介してもらったりして、私自身の読書ライフに大きな彩りを与えてくれました。

 中でも特に面白かったのは、やはり他人が面白いと感じた作品に対して、どう自分なりの感想を伝えているかという点です。これこれこういう部分は凄く良かったとか、こういう新しい発見があったとか、また中にはストレ-トに自分はあまり面白いとは思わなかったというコメントを寄せる人もいました。こうして色々な人が同じ作品に対して感想を述べることで、ポジティブなものもネガティブなものも全部含めて、個々の作品が実に立体的に見えたものです。

 これと同じようなことをボ-ドゲ-ムでやれたらどんなに素敵だろう♪

 そんな妄想を抱いたことは一度や二度ではありません。ちょっとベテランに差し掛かったボ-ドゲ-マ-であれば、みんなそれぞれ自分の好きな作品がありますし、また最近プレイした中で気に入った作品とかも最低でも1つはあるはずです。それをできるだけ多くの人に紹介するっていうのは、実際物凄い魅力があると思うんです。

 その昔「ファミコン通信」という雑誌に、新作のクロスレビュ-がありました(今でもあるのかな?)。恐らく私たちの世代では一番目にしたクロスレビュ-と言えばこちらでしょう(笑)。高得点が付いた作品に関しては購入リストに挙がったり、酷評された作品に関しても、逆に怖いもの見たさで手に入れてみたりと、その効果はとても大きかったように記憶してますし、「TVゲ-ム」というジャンルが隆盛を極めるまでに確実にその一役を担っていたと思います。

 では、何故ボ-ドゲ-ムではこのようなクロスレビュ-の効能をそれほど積極的に利用しようとしないのか?

 1つにはボ-ドゲ-ムのメカニズムにも原因があると考えます。ボ-ドゲ-ムというのはその性質上システムがかなり決まっているものです。ですからその作品が「面白い」か、「面白くない」かの価値判断基準は、大体似通ってきます(もちろん個人差はありますけど)。結果としてシステムのメカニズムの解説や説明をすれば、それがすなわちその作品のレビュ-であるという安直さが存在することとなり、これは今現在の(国内外を問わず)ボ-ドゲ-ム界のレビュア-の大まかな方向性として確立された面は否めません。

 また、個人的な感想を述べたがらないという風潮も若干感じます。他の人が面白いと言っている作品に関してはオ-トマチックに同調する思考が働くというか、自分だけが面白さを理解できないことを引け目に感じるというか、前述のとおり本来であれば、ポジ・ネガを問わずとにかく個性的な感想がウリとなるはずのクロスレビュ-ですが、それを成立させるまでの多角的なコメントを発っせるだけの人材が、この業界には少なすぎるのかもしれません。

 あまねく人気のボ-ドゲ-ムサイトを振り返ってみると、この辺は大抵クリアしているものです。例えば『ジョ-コ・デル・モンド』さんではレビュア-の個性が滲み出るようなコメント、作品の分析がなされてて、レビュア-がその作品のどこが面白いと感じたのか、また逆につまらないと感じたのかが、良い意味で独善的に紹介されてますし、同卓のメンバ-の感想も併記することで、ある意味小さなクロスレビュ-効果も生んでます。また国内評価サイトの雄『プレイゲ-ム』さんでは、色んな人が点数付きでコメントを寄せているので、まさにクロスレビュ-効果そのものが発生していて非常に有益です。

 しかしこの2つではあまりにも少なすぎます。近年ボ-ドゲ-ム業界もにわかに活気だってきて、色々な雑誌が刊行されてますし、各メディアで紹介される機会も増えてきていると思うのですが、なぜいずれもみなクロスレビュ-をやろうしないのかは、私には不思議でなりません。ポッドキャスト等を上手く活用する方法や、mixi等のSNS、ツィッタ-やフェイスブックでも様々な展開は可能なはずです。

クロスレビュ-が足りない!

 もっと正確に言えば、我が国内ではクロスレビュ-を行う土壌がまだ完成していないのかもしれません。人材も決して多いとはいえないのでしょう。しかし各人が「自分自身の確固たる”目”を持つようにする」という部分をもっと磨くことで、「良くも悪くも面白さを同調する」という風潮は徐々にですが減ってくると思います。ゲ-ム会のレポ-トとかの際も、同卓だった他の人の感想も織り込んでみるとか、ちょっとした工夫でもプチクロスレビュ-ができるはずです。

 かくいう私自身もこの辺はまだまだ全然足りないと感じてます。常日頃念頭に置くことと言えば、「自分に正直に感想を述べる」ということだけで、そのことに関しては徹底している(つもり)ですが、やはり私自身がどれほど面白いと感じたか(あるいはつまらないかと感じたか)に関わらず、他の(同卓の)方はどういう感想をお持ちになったかについては、自分のこと以上に興味がある部分といえるでしょう。

 冒頭に戻って、「週刊ブックレビュ-」の形態をそのままボ-ドゲ-ムでやってくれるサイトとか雑誌とか登場しないですかね~^^;もし実現したら凄くこの業界が活気立つと思うんですけど。まぁいつも他力本願で申し訳ないですが、これから先期待できる部分がそれほど大きいとは言えない趣味なんで、どなたか本気でお願いします><byタカハシ
コメント
この記事へのコメント
>ボ-ドゲ-ムというのはその性質上システムがかなり決まっているものです。

これはどういう意味でしょうか? システムは似たりよったりということでしょうか? それともシステムがそれぞれ確立されているということでしょうか?

>ですからその作品が「面白い」か、「面白くない」かの価値判断基準は、大体似通ってきます(もちろん個人差はありますけど)。

ゲームが面白いか面白くないかの価値判断基準は人によってかなり異なると思いますよ。これは言い過ぎではないでしょうか? 少なくとも自分は面白さについてかなり個人的なものを感じます。

>結果としてシステムのメカニズムの解説や説明をすれば、それがすなわちその作品のレビュ-であるという安直さが存在することとなり、これは今現在の(国内外を問わず)ボ-ドゲ-ム界のレビュア-の大まかな方向性として確立された面は否めません。

ギークや国内外の個人のサイトでもメカニズムやテーマの解説だけでなく、もっと踏み込んだものが多く見られます。クロスレビューというのは色々な方のレビューが同時に載っているということですよね? play:gameのコメントリストは(ギーク同様に)一応それを目的としています。タカハシさんも書き込んでくれたら良いなあと思っています。
2012/03/21(水) 03:21 | URL | けがわ #-[ 編集]
けがわさんこんにちわ。

> >ボ-ドゲ-ムというのはその性質上システムがかなり決まっているものです。
>
> これはどういう意味でしょうか? システムは似たりよったりということでしょうか? それともシステムがそれぞれ確立されているということでしょうか?

基本的に面白い作品に関しては、万人が面白いと理解しやすいものと考えております(その逆もしかり)。美しい絵画を見たら大抵の人が美しいと感じるのと同じで、素晴らしいシステムは素直に多くの方を魅了するのではないでしょうか。

クロスレビューには2つの効果があって、1つは面白い作品をみんなで面白いと紹介して盛り上がれる部分。もうひとつは片一方は面白いと感じたがもう片一方はつまらないと感じた場合の対比の部分が存在すると思いますが、基本的には前者なのかなと。

> >ですからその作品が「面白い」か、「面白くない」かの価値判断基準は、大体似通ってきます(もちろん個人差はありますけど)。
>
> ゲームが面白いか面白くないかの価値判断基準は人によってかなり異なると思いますよ。これは言い過ぎではないでしょうか? 少なくとも自分は面白さについてかなり個人的なものを感じます。

そうですか?個人差はもちろんありますが、基本的には面白い作品、つまらない作品の価値判断基準は(大体において)平準化していると私は思います。ただし、けがわさんがおっしゃるようにたまに個々に大きなズレが生じることもあって、そこがクロスレビューの面白さなんじゃないかなと思う次第です。もちろん面白い作品に関しても、個人個人で面白さを感じる部分が異なったりすることもあるでしょうね。

> >結果としてシステムのメカニズムの解説や説明をすれば、それがすなわちその作品のレビュ-であるという安直さが存在することとなり、これは今現在の(国内外を問わず)ボ-ドゲ-ム界のレビュア-の大まかな方向性として確立された面は否めません。
>
> ギークや国内外の個人のサイトでもメカニズムやテーマの解説だけでなく、もっと踏み込んだものが多く見られます。クロスレビューというのは色々な方のレビューが同時に載っているということですよね? play:gameのコメントリストは(ギーク同様に)一応それを目的としています。タカハシさんも書き込んでくれたら良いなあと思っています。

確かに踏み込んだ記事もありますが、全体的に数は少ない気がします。前述のようにメカニズムの説明をするとそれが面白さを伝えている部分は確かにあると思うので、レビュアーの意図も分からなくは無いのですが、「こういうシステムでした。面白かったです」というだけでは、面白さの同調機能面だけが先行して、実際そのシステムの何が面白かったのかは掴みずらいこともあります。


けがわさんはときどき人気作であっても、御自身に合わないときにはハッキリ合わないとコメントなさいますよね。このシステムのここがこういう理由で嫌だったと、きちんと説明もしてくださります。ですから(その意見に賛同するかどうかは別にして←ココは重要^^;)、非常にありがたく拝見させていただいてます。

なにもネガティブコメントを推奨するつもりはありませんが、独自の視点を持った個性的なレビュアーは貴重な存在だなと常々思います。例えば人気作の面白さを否定的に感じた方がオススメする作品。高得点をつける作品とかは、普通の方がオススメする作品以上に注目してしまいます。

ちなみにプレイゲームさんに自分がコメントしないのは、以前別サイトに点数付きでコメントを寄せていた時期がありまして、その際に(当時はまだ未熟だったので)点数の主観軸がずれるのが自分でもわかったので、点数をつけて作品を評価するのは難しいなぁ~ということをつくづく悟ったためです(笑)。今現在ならある程度自分の判断基準が確立してきたと思うので、たぶん書けるとは思うのですが、なにせ膨大な数になってしまいそうなので遠慮させていただいております。
2012/03/21(水) 07:53 | URL | タカハシ #-[ 編集]
返事が遅くなりました。

>基本的に面白い作品に関しては、万人が面白いと理解しやすいものと考えております(その逆もしかり)。美しい絵画を見たら大抵の人が美しいと感じるのと同じで、素晴らしいシステムは素直に多くの方を魅了するのではないでしょうか。

自分はそうは思いませんが、これは環境や考え方の違いでしょう。ゲームの好みというのはものすごく個人差があるというのが自分の感想です。

>ちなみにプレイゲームさんに自分がコメントしないのは、以前別サイトに点数付きでコメントを寄せていた時期がありまして、その際に(当時はまだ未熟だったので)点数の主観軸がずれるのが自分でもわかったので、点数をつけて作品を評価するのは難しいなぁ~ということをつくづく悟ったためです(笑)。今現在ならある程度自分の判断基準が確立してきたと思うので、たぶん書けるとは思うのですが、なにせ膨大な数になってしまいそうなので遠慮させていただいております。

強制はできませんが、少しずつでも良いので書いて頂くと嬉しいです。もちろんNBGCの他の方々にもです。ギーク同様に評点もコメントも何度でも書き直しができます。これは他の同種のサイトには無い素晴らしい点だと思います。ゲームに対する評価というのは時とともに、そして経験とともに変わっていくのは当たり前ですから。
2012/03/30(金) 22:37 | URL | けがわ #-[ 編集]
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