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     ここは新潟でボードゲームを楽しむ人達のための集会所です。

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 最近めっきり平日休みが増えたS氏の要望にて、平日の午後から彼の自宅でゲーム会。ここのところ仕事が忙しかったのですが、前後に集中して残業したりしながら何とか時間を確保。Nさんと共に3人で楽しい時間を過ごしました。

※全体的に写真がピンボケ、御容赦下さい^^;

ブルゴーニュ

ブルゴーニュ

 まずは、S氏未プレイということで、彼が好きそうな『ブルゴーニュ』からスタート。サイコロを振ってタイルを自分のボードに配置していくこの作品ですが、スタイル的には今までの構築型の作品と同じような構造をしているため、S氏の好みにジャストフィットするんじゃないかな?と想像してましたが、まさにその通りとても気に入ってもらえたようでした。

 なお、メビウスの初期の和訳には誤訳があったということで、今回はその辺は修正してのセッション。前回は300点オーバでしたが、エラッタを適用すると300点はどうやっても超えなさそうな感じでしたね^^;序盤から船を重視して攻めるS氏。何気に手番で先行する有利さを瞬時に理解する辺りは、フェルドの作品を好む彼らしい作戦の立て方でしたが、やはり経験の差は大きかったようで、初めて序盤から炭鉱プレーを実践した私が、船と動物を無視しながらベージュと黄色の特殊建物を効率良く集めて最後は結構な大差で勝利。

 「ダウンタイムの長さ以外は文句なしで面白い作品だね♪」というS氏のコメントどおり、どうやっても長考になりがちなシステムは必ずしも万人受けする作品だとは思えませんが、フェルドらしいフリーク向けのデザインは何度か繰り返し遊びたくなるような魅力を持っていると思います。相変わらずパステル調の色使いとか、コンポート面で多少の問題点はありますが、速攻でS氏からレンタル希望が出る辺り、私の見立ては間違っていなかったようです(笑)。

K2

K2

 続いては『K2』ですね。K2といっても、勝俣州和と堀部圭亮のお笑いコンビではありません(わかる人いるかなぁ~^^;)。今年のゲームマーケットではバネストから出品されて瞬殺。その後も何度か入荷されましたが、その度に瞬殺という本年度の隠れヒット作品。本格的な登山をテーマにした人気のサバイバルゲームです。

 プレイヤーは2人の登山家をカードを使いながら操り、世界で2番目に高いK2の頂へアタックします。高山登山というテーマに相応しく、天候や登山家の順応性などのパラメータが上手く機能しており、陣取り系のレースゲームとしてはなかなかの秀作だといえるでしょう。

 今回は全員初プレイということで、一番簡単な夏山&夏天候でプレイしてみましたが、なかなか考えさせられる状況が多く、かなり楽しめました。真っ先に頂上を制覇したのはS氏、その後に私が続く展開でしたが、ここでNさんが頂上目前で下山を選択。「山登りゲームなのに頂上を目指さないなんて駄目ですよぉ~」と散々馬鹿にされたNさんでしたが、結果としてはこの判断が彼を勝利に導きました。

 この作品は自分の登山チームの2名の登山家を、それぞれどこまで高い場所まで登らせたかで勝敗を決めます。より高度が上がれば上がるほど環境が厳しくなるので、通常ですと1人が頂上にアタックして、そのあと下山してからもう1人がアタックするのですが、前述のとおり一人目の下山タイミングが早かったNさんは、必然的に二人目は一番先に上を目指すことになります。

 最終日の前日。頂上の1つ前のマスにNさん。その後ろにS氏、その更に後ろに私という状況でしたが、ここでNさんはあえて頂上に上がらないことを選択。なぜならNさんが頂上を落としてしまうと、手番的にS氏の登山家が頂上から1つ下のマスに進んでしまい、仮に頂上を落としたとしても、順番の差(同点の場合は頂上を先に制覇したプレイヤーが勝利)で結果的にNさんは負けてしまうからです。だから、あえての停泊(移動しない)を選択し、逆転勝利へのギャンブルを決行します。

 ここで移動力で合計6以上をプレイできれば、もしかしたらS氏のダブル頂上制覇も見れたかもしれませんが、残念ながら彼は手札にカードが来ていなかったようで、この瞬間見事Nさんの作戦勝ちとあいなりました!最後は意外な駆け引きが見れたこの作品。きっと冬山ですとこういう駆け引きよりもむしろ山との戦いになるでしょうから、次回は是非冬山にアタックしてみたいですね!

トロワ

トロワ

 続いては、人気のフリークゲーム『トロワ』ですね。ここ最近の私の推しゲームの1つで、とにかく攻略法が全く見えてこない複雑な作品。サイコロを振ってそのサイコロを使用してアクションを実行するというのは『エイリアンフロンティア』とも共通するシステムですが、とにかくこの作品は見通しが非常に悪く、毎手番で一体何が最善手なのかわからないまま進みます。

 普通ここまで「見えてこない」作品ですと、大抵はつまらいものなんですけど、それでも何とか終盤まで「もたせる」パワーが内包されているのは、結果素晴らしい作品なんだと思います。毎回プレイ環境が変化するという可変性もあいまってリプレイ欲求もかきたてられますし、さすがは海外で人気になるだけはあります。

 前回は黄色のサイコロを重視した作戦だったので、今回は白のサイコロを重視した作戦を決行。ところがこれがS氏と丸被りで中盤までは非常につまらない展開が続いたのですが、中盤以降は方針が分かれて、最後はその選択の差で勝利しました。

 途中のイベント等でどんどん建物から人が追い出されてしまい、最後はサイコロをほとんど振れなくなったNさんはさすがに選択肢が無さ過ぎてジ・エンド。S氏は中盤まではかなり大差でリードしているように見えましたが、前述のとおり大事な局面での戦略判断でミスをしてしまい、惜しくも敗戦。

 ということで、システムはわりと簡単なんですが、とにかく構造が複雑すぎて全体像が全く見えてこないタイプのこの作品は、恐らく日本では万人受けはしないでしょうね。同じ面子で何度も根気良く繰り返し遊べる環境下ならかなり面白い作品だと思うのですが、経験差とかもかなり出そうな作品ですから、積極的にはオススメできない作品になっちゃいそうです><。幸いS氏は気に入ってくれたようですから、機会があればまたお相手を願いたいところです。

アーサー王

アーサー王

 締めは前回プレイしてさっぱりだった『アーサー王』をリプレイ。初プレイのS氏の感想を聞きたかったのと、リプレイすることで再評価できるかなという淡い期待を持ちながらのセッションでした(もちろん上級ルールです)。

 序盤は順調に点数を伸ばすS氏に対し、決算カードをとにかく処分することを優先した私はいきなりのマイナス点からのスタートで、早々に1周差(50点差)をつけられるのですが、中盤以降は思うように点数が伸びなくなってきたS氏に対して、効率良く決算カードを処理し始めた私が逆転でリード。最後は危なげなく得点を加算して逃げ切り勝利することができました。

 セッション後、「この作品、クラマー&キースリングなんだけど、俺はちょっと駄目だったんだよねぇ~(君はどう?)」とS氏に感想を伺うと、「あぁ~、俺も駄目だわ。これ駄目でしょ?システムもなんかありきたりだし、展開が劇的に変化しすぎて作戦とか練る面白さが全然感じられないし、こういう風にゲームをデザインしたら駄目だっていうお手本を見せられた感じだね」と彼にしては珍しくかなり辛口のコメントでした。

 確かに、円卓だからアーサー王はわからなくもないですけど、「何でアーサー王がこんな頻繁に代がわりするねん!」っていう突込みが入るほど安直なテーマの選択のし方とか、お世辞にもクラマー&キースリングの名デザイナーコンビの作品とは思えないような、はっきりいって駄作のレベル。アレアブランドとしても、大御所の名デザイナーコンビに発注したばっかりに、出来上がった作品に対して文句をいえなかった感がプンプンしますね(笑)。

 「アクションポイント」という不滅のシステムを構築しながらも、ここ最近はできるだけシンプルでエレガントな作品作りへとシフトしてしまった感があるクラマー&キースリング。結果として古臭い感じが残ってしまったり、素人感が溢れつつあるのは皮肉な感じです。クラマーなら『ハチエンダ』、キースリングなら『ヴァイキング』というそれぞれ単独名義での傑作があるので、そろそろ本格的にコンビを解消を目指しても良さそうですね^^;

 ということで、この日は都合4ゲームを遊びました。いやぁ~最後の作品以外はどれも面白かったですねぇ~(爆)。個人的に『アーサー王』に関しては前回よりは楽しめたので、まぁリプレイした甲斐はあったと思いますが、今後積極的に蓋を開ける作品かどうかは難しいですね。逆に『ブルゴーニュ』、『K2』、『トロワ』に関しては積極的にリプレイしたい作品といえるでしょう(あ、でも『ブルゴーニュ』に関してはある程度作戦を実践したので、暫くはいいかなぁ~^^;)。こういう仲間内のゲーム会ですと、気楽にフリークゲームを持ち出せるので、個人的には充実度は高めなんですよね。また機会を見つけて自宅会を開催してもらいたいですね。byタカハシ
コメント
この記事へのコメント
『ブルゴーニュ』の初期のエラッタというのはどういうものだったんでしょうか?気になります。
2011/07/24(日) 21:01 | URL | Nim #-[ 編集]
エラッタ
Nimさんこんばんわ

> 『ブルゴーニュ』の初期のエラッタというのはどういうものだったんでしょうか?気になります。

エリア支配のボーナスは

1.支配したへクスの数に応じた点数

2.支配したフェイズにおけるボーナス点数

3.もしその色を全て埋めた場合は(先着順で)ボーナスタイルの点数

の合計で、初期の和訳ですと2の点数はフェイズが切り替わるたびに加算されるという記述でしたが、それが無くなったようです(私も改正版の和訳を見ていないので何ともいえませんが、友人のメビウス和訳はそのように修正されていたそうです)。

ですので、以前の点数計算ですと300点オーバーも可能だったのですが、エラッタ後はそこまでは伸びなさそうな感じです(今回のセッションでもトップの私で250点までギリ届かないくらいでしたので)。
2011/07/24(日) 21:11 | URL | タカハシ #-[ 編集]
う~ん、エラッタなら頒布会に入っている自分にも何らかの連絡が入ると思うんですが、今のところ入った形跡なし。一度確認した方がいいのかなぁ。
2011/07/24(日) 23:44 | URL | Nim #-[ 編集]
へぇ~、連絡とかないんですか・・・
>Nimさん

> う~ん、エラッタなら頒布会に入っている自分にも何らかの連絡が入ると思うんですが、今のところ入った形跡なし。一度確認した方がいいのかなぁ。

私は頒布会に加入してませんので、情報聞いてからメビウスさんのホ-ムペ-ジを見てみましたけど、確かにエラッタとして挙がってはいませんでしたね。

個人的にもエラッタ前のル-ルはル-ルで好きなのですが、それとこれとは話が別で、結構重要なエラッタだと思いますから、もしでしたらきちんと問い合わせてみるのが一番確実かもしれませんね。
2011/07/25(月) 09:24 | URL | タカハシ #-[ 編集]
エラッタの件
ホームページでは見つけられなかったのですが、メビウスパパのブログにエラッタとして書いてありました。

以前なら頒布会の皆さんにメール、もしくは改訂版のルール(改定が大きい場合)が来てましたけどね。最近は無いのかな。
2011/07/26(火) 13:35 | URL | k #aEmTB4nk[ 編集]
昨日回答をいただきました。
さすがにメビウスおやじのブログのとこに載っていたとは盲点。まめにチェックしてたつもりだったんですが、見逃したようです。
2011/07/26(火) 22:14 | URL | Nim #-[ 編集]
いやブログって・・・^^;
>kさん

情報ありがとうございます♪

>Nimさん

> 昨日回答をいただきました。
> さすがにメビウスおやじのブログのとこに載っていたとは盲点。まめにチェックしてたつもりだったんですが、見逃したようです。

いやぁ、いくらなんでもブログまでは普通チェックしないですよ。。

う~ん、悪意とかはもちろんないんでしょうけど、自分のとこの商品に欠陥があっても、ブログで報告すればそれで済むと思っているのであれば、それは業界の最大手の対応にしてはちょっと残念ですね~><

もちろんメビウスさんは自分のとこのホームページに質問ボックスを設けていらっしゃいますし、今回のNimさんの質問にすばやく回答するあたり、アフターケアにはそれなりに気を配っていらっしゃることはわかりますけど。これだと気が付かない人はずっと気がつけないわけでしょう?車の欠陥ならこうはいかないですよね。

正直なところ、エラッタとかに関しては、私はドイツゲームに関しては避けられない部分だと思うんですよ。欠品とかもそう。とりあえず発生してしまったものは仕方が無いことなので、あとはショップの方でどれだけ誠実に対応できるかに勝負がかかっているといえるでしょう。

実は以前、某ショップに欠品対応でちょっと酷い仕打ちを受けてから、私はそのお店はほとんど利用しなくなりました(結構有名なトコです^^;)。お客様は神様ではないですが、お店の誠実さを疑ってしまうことって、意外にちょっとしたことのようにも思います。

今回のエラッタの件に関しては、私はメビウスさんから直接的に購入していないので(ルールブックはメビウスさんのが付属してましたが)、メビウスさんに直接文句をいえる立場にはないのかもしれませんが、せめて頒布会メンバーさんとかにはきちんと連絡をすべき事項なんじゃないかなぁ~と感じました。
2011/07/27(水) 20:44 | URL | タカハシ #-[ 編集]
以下、一部抜粋ですが、

お世話になっております。
はっきりした連絡もせず、申し訳ありませんでした。

と、前置きされていますので、対応としては残念ではありますが、すばやく回答いただいたことで納得しています。

やっぱり、こういったアフターフォローは大事ですよね。
2011/07/28(木) 00:29 | URL | Nim #-[ 編集]
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