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     ここは新潟でボードゲームを楽しむ人達のための集会所です。

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 活動の休止&更新頻度の激減に伴い、もうたぶん誰も見ていないだろうと思われるサークルブログですが、まぁ細々とプレイだけはしているので、個人の1年のプレイ記録という意味でも本年度のマイベストを紹介したいと思います。本年度は昨年に引続き非常に良作の多い恵まれた年だと思いました。プレイ時間のかかる作品はかかる作品で重厚感があり、またプレイ時間の短い作品には切れ味の鋭い作品が多かったです。もう際際の際まで来ているように思われるこの趣味ですが、相変わらず面白さの可能性は無限に等しいくらいの奥深さがあるんだなぁ~と、毎回のゲーム会でしみじみと感じる年になりました。年々どんな作品を遊んだかよりも、どんな方と遊んだかの方が重要になってきてはいますが、自身の選球眼を鈍らせない意味でも、きちんと作品に向き合う努力は続けていきたいと思います。なにはともあれ、1年間共に卓を囲んでいただいた皆様に心から感謝したいですね。

第1位:ロシアンレイルロード

ロシアンレイルロード本年度の1位はやはりこちらの作品でした。既に述べたように今年度は素晴らしい作品が多かった「当たり年」でしたから、必ずしも突き抜けてこちらの作品が面白かったわけではありませんが、トータル的に見て最もバランスに優れた作品だと感じました。ワーカプレイスメントというもはや手垢が付きまくったシステムでも、アイデアとまとめ方次第ではまだまだ十分に面白さが表現できるのだということを実感させられました。個人的に今現在最も信頼を置いている「国際ゲーマーズ賞」にも輝き、また数々の賞にノミネートされているということで、海外での評価も非常に高いですね。文句なしに今年のナンバー1です!


第2位:ネイションズ

ネイションズ第2位は、ほとんど1位と遜色が無かったこちらの作品です。シヴィライゼーション系は既にいくつもの名作が世に出てますが、こちらの作品もその偉大なる系譜に堂々と繋がる名作といえるでしょう。もともと他のシヴィ系の作品が長大なプレイ時間であったり、また膨大なルール量を誇っていたのに対して、こちらの作品が比較的シンプルに、しかしそれでいて端的に美しくまとまっていたのも素晴らしいですね。


第3位:ルイス&クラーク探検隊

ルイス・クラーク探検隊第3位は、マネージメント系の作品としては異色の出来だった『ルイス&クラーク探検隊』ですね。また、テーマとシステムがこれほど美しく融合している作品も珍しいかと思います。マネージメント系の細かい作品は、ともすると何をやっているのか分からなくなる時がありますが、テーマがしっかしりている分、ちゃんとゲーム終了までプレイヤーを導くパワーが作品自体に備わっているように感じました。他プレイヤーとの絡みが多く、最初はちょっととっつきにくい部分があるかもしれませんが、慣れればすぐにウキウキで楽しめます。終盤一気の収束の早さも良いですね。


第4位:宝石の煌き

宝石の煌き第4位は単純なセットコレクション&拡大再生産なのに、実にスマッシュヒットな面白さを展開してくれたこちらの作品がランクインです。ルールも「え?こんだけ?」っていうくらいシンプルなのに、プレイが始まると実に面白い。ルールがシンプルな分、コンポーネントが凝っていたりもして、得も言われぬプレイ感がリプレイ欲求の高さを生み出してます。たしかに運の要素も高いですが、それを補う戦略性とスピード感。収束が早くプレイ時間が短いのが本当に素晴らしいです。必ずしも重厚でフリーク向けとはいえない作品であっても、十二分にボードゲームとしての魅力を備えているんだというまさに見本のような作品といえるでしょう。


第5位:コンコルディア

コンコルディア第5位は私の大好きな「ロンデルシステム」の最新作がランクイン。今回は「ロンデル」を使用せずにそれを手札の「カード」で表現したところにデザイナーの手腕が光りましたね。また全体的に非常にエレガントなシステムは相変わらずなのですが、唯一の問題点が得点トラックが存在しないこと。これによって他プレイヤーとの絡みがいまいち分かりづらく、自分自身の戦略が正しいのかどうかがいまいち明確に感じ取れないことで、ともするとソロプレイ感が強くなってしまうのが個人的なマイナス点でした。もちろんその辺も含めてデザイナーの意図だというのは分かってはいるのですが、それ以外が非常に高い次元でまとまっていただけに少しだけ残念に感じました。


第6位:イスタンブール

イスタンブール第6位は大変失礼ながら私の中ではもう既に「終わっていた」デザイナー&システム、R・ドーンの会心の新作『イスタンブール』ですね。俗に「ドーン移動」と呼ばれる独特の駒の配置方法を生かした作品は、正直もう時代遅れなのかなぁ~?と勝手に思ってましたが、とんでもない。こちらの作品で完全に息を吹き返しましたね。従来の「ドーン移動」とは多少異なるので注意が必要ですが、「ピック&デリバリー」との相性は相変わらず抜群でドーン自身の往年の名作『ジェノバの商人』を完全に過去の作品にしてしまったかもしれません。見事本年度のドイツゲーム大賞(エキスパート部門)にも輝き、文句なしに本年度を代表する作品の1つといえると思います。


第7位:アブルクセン

アブルクセン第7位はある意味ボードゲーム界における本年度最大の収穫ともいえる『アブルクセン』ですね。こちらも失礼ながら最近落ち目だったクラマー&キースリングという往年のビッグネームコンビが、久々に世に送り出した傑作カードゲーム。もうこちらは歴史に残る名作になるんじゃないですかね?トランプカードセットを2組合わせたのとほとんど変わらないカード構成(ちなみにイラストは全く好みではなく残念でした><)なので、できれば「汎用ゲーム」として後世に残して欲しかった・・・それくらい素晴らしい作品です。必ずしも本人達はそこまで期待して世に送り出した感はありませんが(笑)、カードゲームとしてはぶっちぎりで本年度ナンバー1の作品といえるでしょう。


第8位:コリョ

コリョ第8位は独特のプレイ感で斬新さを強く感じたこちらの作品がランクイン。韓国発のサイバーパンクという独特の世界観(テーマ)と作品の融合性に関しては必ずしも高いわけではありませんが、段々と手札が少なくなっていくことによる緊迫感や、意外に思うほど高い戦略性。最初は半信半疑だった面白さが段々と病み付きになる過程が個人的に快感でした。こういったタイプの作品は、よくあるようでなかなかに得難い作品なのではないかと思います。本年度はトランプゲームの亜種みたいな秀作が多かったので、あえて私自身が作品の「メカニズム」に惹かれたカードゲームを1つ選んでみました。未プレイの方は是非♪


第9位:翠色の習作

翠色の習作第9位はスミマセン、完全に個人の趣味です(もちろんこのランキング自体が個人の趣味なのですが^^;)。もちろん国内未流通でしたが、ワレス&クトゥルフ、この時点で私の中で購入は決まりでした(笑)。こちらの作品は、単純にいうと、「底なし沼」みたいな作品です。正体隠匿(といっても結構すぐバレるw)系の終了条件がなかなか定まらない非常に混沌とした作品。もちろんこういった作品が人気になるわけがないのですが、一言だけ。これだけクトゥルフの混沌とした暗い世界観を、見事なまでに作品で表現できるワレスは、本当に凄いデザイナーです!!奇作、怪作、表現は色々あるかもしれませんが、久々に手に入れて良かったと感じた作品でした。!


第10位:5本のキュウリ

5本のキュウリラストはフリーゼの『5本のキュウリ』ですね。元々は古いトランプゲームの作品らしいのですが、緑大好きフリーゼがキュウリをモチーフにリメイク。シンプルなトリックテイキングですが良い感じのスパイスが効いていて、第7位の『アブルクセン』に比べるとどうしても3枚くらい格下の作品に感じますが、これはこれで結構面白かったです。フリーゼの慧眼に素直に敬服ですね。残念ながらちょっと手札に対しての理不尽感が半端ないですけど、『6ニムト』みたいに多少の有利不利を度外視して、息抜きとして考えた際にはルールもシンプルでそこそこの安定感があると思います。脱落系のルールに関しては個々に改良の余地ありかも?


☆番外編:勝手に2人用ゲ-ム大賞☆

スターレルムス

スターレルムス今年はあまり2人用ゲームを遊ばなかったのですが、実際に遊んだ中ではこちらの作品が面白かったです。単純にカードの絵柄とシステムの単純さに惹かれて(これなら自分でルールが読めるかなと)個人輸入した作品。恐らく現時点では国内未流通かと思いますが、値段も安いので個人輸入されてる方にはオススメです。内容はわかりやすい運要素満載の「殴り合いデッキ構築」(笑)。宇宙船ならべてゴリゴリと相手のポイントを削りますwwwなんか馴染みやすいなぁ~と思っていたら、デザイナーの方がマジック・ザ・ギャザリング(以下MtG)のプレイヤーさんなんですね。ということでMtG系の作品が好きという方は結構ハマってもらえると思います。


☆番外編その2:勝手に国産ゲーム大賞☆

該当なし

シェフィ私自身の求めるレベルがそれほど高いとは思わないのですが、今や世界中で高い評価を得た『ラブレター』さえもスルーした身ですから(爆)、本年度は当然といえば当然のスルーです(笑)。もともと同人系はほとんどプレイの対象にないので、今年に関しては(も)心の琴線に触れる作品は残念ながらありませんでした。一応最も数多くプレイしたのは『シェフィ』です。最初ルールを間違っていてエライ難易度高くて面白かったのですが、後日ルールの解釈間違いに気が付いて一気に難易度が下がってしまい、残念に感じたのを強く覚えています。


☆番外編その3:よくぞ日本語化してくれたで賞☆

シティビルダー

シティビルダー最近日本語化の流れが強く、嬉しい反面なかなか日本語化されずに待ちぼうけを喰らうことも(今年に関しては『カヴェルナ』がそうでしたね、いつになったら日本語版が出るのでしょう?)。ただ待つ身は辛いというものです。さて、こちらの作品に関しては海外でのメーカー発売から1年半くらいしてからようやく日本語化したのですが、よく掘り出してくれたというか、1年も前の作品を日本語化してくれたなぁ~と強く感じたのを覚えています。今年の年初は結構こちらの作品にお世話になりました。あらためて日本語化してくださったことに感謝したいと思います♪