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     ここは新潟でボードゲームを楽しむ人達のための集会所です。

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 さて、一月遅れの月例会報告です。

 なぜ一月遅れたかというと、もともとリポートする気が無かったということと、前回より月例会スタイルをクローズにしたからです。今後NBGCの月例会はクローズ(正確にはセミクローズ)例会になる可能性が高く、様子を見て例会開催数を極端に減らしていくと思います。

 では、写真も撮り忘れていたので(というより撮る準備とか考えてませんでした^^;)、つたないリポートですが、よろしくお願いします。

<この日の参加者の皆様>

スギハラ、野田さん

コンコルディア

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 まずはゲルツの新作からですね。ロンデルシステムではないということで、期待半分不安半分でのセッション。ルールは文量が非常に少なく、その時点で全員かなり好印象です(笑)。

 システムは手札のマネジメントを含む「1アクション」のシンプルなもの。ようは「ロンデル」を別の形で表現したようなもので、この辺は作者の個性とも言えるでしょう。『ナヴィゲーター』にも通じた得点決算方法とか、過去の作品との類似性も見受けられます。

 内容はヨーロッパを舞台にしたリソースマネジメント。手札が最終的に得点となるので、手札を増やすことが勝利への近道であることは間違いがないのですが、得点効率を上げるには様々なアクションを駆使しなければならず、その辺でゲーム全体の見通しがかなり悪いです。

 得点トラック等も存在しないので、1つ1つの手が良い判断だったのか悪い判断だったのかがいまいち分かりません。もちろんゲームの最中には「良い判断」だと信じてプレイするわけですが、最後に蓋を開けてみるまで、他のプレイヤーとの差を認識するのがかなり難しいので、とにかくプレイは「自分なりに全力を尽くす」以外にありません。

 私自身こういった作風の作品は好みではないので、その辺にかなりの不満点を覚えましたが、逆に言えば相手との差が見えない分、逆転不可能になった場合などの「脱落感」みたいなものは感じずに最後までプレイできるという面はあるのかも。いずれにせよ、戦略を練るのが自己完結で終わる可能性が高く、作品に対してパッシブなプレイヤーはこの作品を高く評価しないであろうことは容易に想像がつきます。

 逆に作品に対する戦術等の研究が好きな、いわゆるアグレッシブなプレイヤーにしてみたら、様々なプレイ方法・戦術が場面場面で考えられるので、リプレイ欲求を掻き立てられる良い作品といえるでしょう。

 私自身は上記の不満点以外は、プレイの最中は熱中して遊べましたし、終了後も「次回はこんな感じかな?」と色々頭を刺激される部分が多かったので、好意的にこの作品を見ています。勝負はファーストセッションにしてはかなり白熱。私が1歩抜け出てましたが、前述のとおりなぜ勝っていたのかが全く分からず、満足度は高くなかったです(爆)。

ネイションズ

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 続いてはすっかりこの作品が気に入ったスギハラ氏からのリクエストでこちらの作品をプレイ。難易度を最高レベルに上げ、ボードは裏面(それぞれの個性が出るB面)を使用。カードはとりあえず前回と同じでプレイしてみました(なんだかバランスが良さそうだったので^^;)。

 あらかじめ断っておきますが、このレギュレーションはスギハラ氏自身が提唱したものであり、プレイヤーボードはあくまでもランダムに選んだのですが、なぜか初期に軍事力があるのが私だけという状況に「それは駄目だ!」の横やりが入り、「そんなこと言ってもお前が選んだレギュレーションだろ」の一声でスタート。

 難易度がMAXということで、毎ラウンドの収入は極小。なるべく早くに人口を増やす方向で進めたいのですが、なかなか苦労させられます。軍事力で優位に立つ利点を生かし、植民地支配でリソースを増やすと、建物でもなかなかのものをゲットできたので、国家の安定感は一歩先に抜け出す私。

 前回知識を疎かにして、肝心のこのゲームの大きな得点源である「時代毎の知識によるVP獲得」を失念していたスギハラ氏は、今回は極端なほどそこを伸ばしていきます。

 ただ、戦争やイベントで軍事力不足からVPを削られている両者は、その深刻な状況に気づくのが遅く、常に後手後手のプレイぶり。お互いに相手に仕事を押し付けているようでは先が思いやられます。

 結局最後は植民地やワンダーでの加点、人口の適切な建物への配置で基本点を稼いだ私が、前回ほどではありませんが両者を振り切って勝利。難易度MAXでも普通に遊べたので、ゲームバランスも良く仕上がっている事が確認できたのが大きな収穫でした。

リアルト橋

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 締めは久々のこの作品ですね。以前少し間違ったルールでプレイしていたことが判明したので(それはそれで立派にゲームとしては成立していたのですが)、今回は新ためて正式なルールでプレイすることに。

 私以外の両名は久々のプレイに、最初は勘を取り戻すのに苦労していたようですが、すぐに「やっぱ良い作品だねこれ。凄く良いよ」というコメント。ステファン・フェルドはアレア専属みたいな印象がありますが、『倉庫の街』やこの『リアルト橋』のような、他メーカーの秀作が結構多いデザイナーで、今や世界的に見てもトップデザイナーといっても過言ではないのかもしれませんね。

 今回は「ソンブレロ(手番順を決めるもの)」を丸無視するプレイを選択する私とスギハラ氏。スギハラ氏の方が上に駒が載ってる分、かなり彼が有利な状況でこの我慢比べをしていたのですが、結局最後までこの状況は変わりませんでした(爆)。

 またそれに続いて今回は「毎ラウンドの手札を増やす」というこのゲームの最強の建物と呼ばれるものにあえて手を出さないプレイも目指していた私は、かなり独創的なプレイを選択させられることに。1手1手の選択が本当にシビアで、まさしく「この作品は苦しくも素晴らしい!」という思いが最後まで続くようなきついマネジメントを展開させられました。

 おかげで、楽しめました。久々にドイツゲームっておもしれぇ~♪って感じるくらい、自分自身の意思と作品がリンクした手応えを感じました。こういうセッションがあるから、この趣味はやめられないんですよね。勝負ですか?もちろん勝ちましたよ^^


 ということで、クローズ月例会はこんな感じでした。

 クローズにする意味は、単純に「自分がやりたいゲームだけ遊べる」というものです。

 最近プライベートが忙しく、特にゲームをプレイする時間に制限がかかり、今更ながらボードゲームを楽しめる時間がいかに貴重かを痛感してます。今まではお客様をもてなす意味での月例会でしたが、今や県内にもそういうサークル様が増えてきたことで、その役目はどうやらNBGCで負う必要性はそれほど無さそうです。

 ですので、次回も恐らく開催日とかは告知しますが、こちらからお声掛けする方以外は、事前に参加の予約が必要になるかもしれません。もうそれは月例会とは言わないのでは?といわれたらそのとおりなのですが(笑)、気軽に参加を申し込んでいただければ幸いです(ただしこちらが選んだゲームを半ば強制的にプレイすることになるとは思いますがw)。

 ではでは、次回の月例会でお会いしましょう。byタカハシ