すでに御案内させていただいているNBGCの今月の月例会ですが、紆余曲折の末に午前中からの開催が可能になりました^^;
他団体の都合で終日埋まっている状況から、相次ぐキャンセルで結局終日部屋が空くという展開は正直どうなの?という気もしなくはありませんが(笑)、まぁこれも粘り強く交渉した結果だと思うようにします(爆)。
ということで、来週の月例会はいつも通りの時間に開催します。
第55回NBGC月例会
日時:10月30日(日)
場所:新津地域交流センター
時間:午前9時半~午後8時半
他団体の都合で終日埋まっている状況から、相次ぐキャンセルで結局終日部屋が空くという展開は正直どうなの?という気もしなくはありませんが(笑)、まぁこれも粘り強く交渉した結果だと思うようにします(爆)。
ということで、来週の月例会はいつも通りの時間に開催します。
第55回NBGC月例会
日時:10月30日(日)
場所:新津地域交流センター
時間:午前9時半~午後8時半
先週の日曜日は新潟県央ボ-ドゲ-ム会さんの月例会へお邪魔させていただきました。前日に長岡で開催されていたゲ-ム会へは仕事の都合上参加できず、この日も基本的には仕事をする予定でいたのですが、前日夜遅くに強制的に休みが決定してしまったので、思わぬ形で時間ができてしまったので、嬉し恥ずかしアポなしでの突入でした♪
こちらのサ-クルさんへの参加はこれで都合2回目だったのですが、前回はいつも利用されている会場とは別の場所だったので、ホ-ムグラウンドへは初参加ということで、カ-ナビを駆使しながら開始時間の少し前にジャストで会場入り。既に3名様で『サンファン』をプレイなさっていたので、御挨拶をして見学しようかなと思っていると、カ-ドを配られたので飛び入り参加となりました(ちょうどスタ-トするところだったようですね^^;)。
サンファン

何気に久々の『サンファン』。私の中では既に飽きるほどプレした作品なので、今ですと「アレアの宝箱」の拡張入りでないバ-ジョンはなかなか自分からはプレイする機会はないのですが、久々に手にしてみるとやはり面白い作品ですね。1手目はお約束の「知事庁舎」を立てて幸先良いスタ-トです♪
他のプレイヤ-に商品売却型が多かったので、序盤は少し差を付けられそうになりましたが、前述の「知事庁舎」がその辺をカバ-してくれて、「ギルドホ-ル」を引いた瞬間に「鍛冶屋」からの「シルバ-」で一気に追いついた後は逃げ切りを図るだけ。
結局4人プレイでの35点前後のボ-ダ-をいち早くクリアして12件トリガ-を引いた私の完勝。初手もカ-ドの引きも良かったので、これは負けない試合でした^^;
トランスアメリカ

続いては、まだ2卓に分かれるには微妙だったので、全員で『トランスアメリカ』をプレイすることに。何気に初プレイの方が結構おられてビックリ!最近の人気ゲ-ムも良いですが、こういう名作があまりプレイされなくなってきているのはちょっと残念ですね。
もちろん最近ではすっかり標準装備となった、色つきのプライベ-ト線路を使用する拡張入りでプレイ。もはや拡張ではなくこちらが標準で、それらを使用しないバ-ジョンを拡張と認識しても良さそうですね(なんせ最近のは最初から拡張が入っているのだとか!?)。
インストで、4隅を引くと死ねますと言葉に出して言ったのが運のつき、得てして本当にそういうカ-ドを引いてくるものです(爆)。1戦目はスタ-トプレイヤ-の完勝!しかも2戦目も完勝!という素晴らしい結果を生んだプレイヤ-の勝利。おかげさまで何とか崖から転落は免れましたが、2戦目で早期決着をみたセッションでした。
グレンモア

続いては人数が集まっ他ので、2卓に分かれて、こちらは久々に『グレンモア』をプレイすることに。個人的にはこの作品はシステム面からみてもなかなかの佳作だとは思うのですが、毎回の選択肢があるようで実はないのが好みに合わず、世間での評判ほど良い作品だとは思えないのが正直なところです。
今回は3人プレイなのでノンプレイヤ-駒が1つ入ってのセッション。まぁよくありがちなのですが、そのノンプレイヤ-駒が街を次々と破壊していったのと、久々プレイであまり勘が戻らない状態で他のプレイヤ-をマ-クしないプレイを実践してしまったこともあって、第2セッションまで特定のプレイヤ-が独走してしまい、セッション自体はかなりグダグダでした^^;
この作品のデザイナ-は今年『ランカスタ-』を発表しただけに、ゲ-ムを観る目というか非常にフリ-クが好みそうなドイツゲ-ムらしいツボを押さえた作風が特徴のようで、今後も要チェックなのは間違いないのですが、システムのエレガントさを優先するあまり、プレイヤ-の選択権を奪うような感じになってくると、評価は伸びないかなと。そういう意味では『ランカスタ-』>>>『グレンモア』というギ-クでの位置づけはとても納得させられますね。
ハギス

続いては、午前中にもう一勝負。こちらはこの日一番の掘り出し物『ハギス』です。今年話題になった『レジスタンス』と同じメ-カ-(同じ箱のサイズ)の作品で、いわゆるトランプの『大富豪(大貧民)』系のゴ-アウト型トリックテイクの最新作ですね。同タイプのものとしては既にチ-ム戦形式の『タイチュウ』や、最近ですと韓国産ゲ-ムとして話題をさらった『ピ-パ-』などの大傑作が存在しますが、こちらはそれらに負けないくらい作品だと思いました。
その魅力の最たるものは「全員切り札を持っているということ」これにつきます。『大富豪』でいえば、最初から全員が「ジョ-カ-」を持っているようなものです。これによって(『大富豪』を何度も遊んだ方ならわかるでしょうけど)残り手札が少なくなってきた時の「はたして相手は切ってくるのかどうか?」のドキドキ感が毎回演出される仕組みになっていて、これは非常に感心させられました。
得点のバランス、ビッドのシステム、難易度、駆け引き。とりあえず今回は3人でのセッションでしたが、そのいずれもほぼ満点の素晴らしい作品でした。チ-ム戦をやりたいなら『タイチュウ』。個人戦をやりたいなら『ハギス』、多人数で遊びたいなら『ピ-パ-』という棲み分けが私の中で完全にできました♪
天空の巨人

昼食後は3卓にわかれて、こちらは『天空の巨人』をプレイ。原文タイトルの「ギガンテン」は以前コスモス社から同名の石油発掘ゲ-ムが発表されてますので、こちらの邦題が付けられたと思われる作品(笑)。ル-ルのインストを受けた段階で既に「どストレ-トのサイコロ振り合いゲ-」という認識を持ってしまい、実際のセッションも全くその通りだったのが笑えました。
手番でカ-ドを獲得していって、その度に振れるサイコロの数や種類が増えて・・・。これは簡易版の『王への請願』なのか、はたまた後の『クォ-リア-ズ』の原型なのか(爆)、とにかくル-ルはムチャクチャ簡単ですし、プレイ時間も短いですしと、入門者にはかなりオススメなんじゃないでしょうか?
ただ、まぁさすがにここまで軽いと私は物足りなさの方がはるかに上回ってしまいますね。手番でのミスも少なかったですし、序盤から効率良く点数を稼いでいって、初プレイながら自分で終了トリガ-を引けるほどの圧勝でした。逆転要素とかほとんどなさそうなので、序盤がとにかく大事ですね。
トランプトリックゲ-ム

続いては、時間調整に『トランプトリックゲ-ム』をプレイ。こちらの作品は、人様からいただいたものであるにもかかわらず、封も開けずに長年部屋の隅に置かれていたので、今回思い切って開封できて良かったです。
既にあちらこちらで「トリックテイキング」の名作だという話は出てますが、まぁ確かに良くできたシステムだとは思います。4セットマッチの構成(最後のセッションへ向けての手札コントロ-ル)という概念は新しく、独自の作風があるといえるでしょう。
また、バリエ-ションとして用意されているル-ル(手札にある各色最後の1枚のプレイをキャンセルできる&トリックを相手に押し付けることを試みる)もゲ-ム性を非常に高めていて良い感じ。私的には「トリックテイキング」の名作という位置づけまではいきませんでしたが(他にも名作は多いので)、十分良作の範囲内ですし、さすがに話題なるほどその面白さは折り紙付きだと感じました。
実際のセッションは第2ラウンドまでかなり良い感じで手札を調整していたのですが、その間に他のプレイヤ-に足跡でどんどん点数を取られていったことに焦りを感じ、第3セットで足跡を狙いに行ったのが大チョンボ。最終セットにノ-トランプというどうにもならない事態を招いてしまい完敗でした><
ハンザテウトニカ

続いては、少し重めの作品が立ちそうでしたので、こちらは私のリクエストで『ハンザテウトニカ』をお借りしてプレイさせていただきました。何気に拡張全部入りの豪華な箱でしたが、私以外の方はプレイ経験が浅いようでしたので、基本のル-ルでのセッションです。
私自身今現在何度も遊びたい作品の最有力候補の作品の1つなので、今回久々にプレイできたことは幸せでした。そして、やはりこの作品はとんでもなく面白いですね!とにかく序盤から定跡らしい定跡もなく(もちろん有力な戦略性みたいなのはありますが)、プレイヤ-の判断で戦局を見極めながら進む様は中毒性がありますね。
さすがに今回に関しては、一日の長といいますか、押さえるべき所を確実に抑えるプレイを実践した私が圧勝で勝利しましたが、ゲ-ム終了後にあの場面では、これこれこうした方が良かったのかもしれませんね、とアドバイスをすると、すぐさまそれを納得&理解していただけたのは次回以降のセッションに繋がる橋渡しができたと思ったので個人的には満足度の高いセッションでした。
ごいた

続いては、リクエストが入ったので『ごいた』をプレイです。この手の伝統ゲ-ムは広げるタイミングがなかなか難しいものですが、この『ごいた』に関しては日本独自のテ-マという部分と、『天九牌』にも通じる豊かなゲ-ム性があるので、個人的には結構な頻度で持ち込んでみては普及に努めています(笑)。
さて、今回もはたして気に入っていただけるかどうかはわかりませんでしたが、これがかなり評判良くて嬉しかったですね。私が所有しているのは、かなり以前に自作で作ったカ-ドバ-ジョンのものですが、プレイアビリティがかなり悪いにもかかわらず、作品の本質までも理解していただけたのは感激の極みです。
こういうゲ-ム会では得てして初めてお会いする方とチ-ムを組むことになるのですが、意思の疎通がうまくいったり、作戦が上手く決まったりすると一気にお互いの距離感が縮まるのも大きな魅力ですね♪上手く勝利した時はハイタッチ、ミスをしたりやり込められたときはドンマイドンマイの精神で楽しくプレイしたいですね!
モンド

続いてはシャハトの『モンド』ですね。別に夜中に連れ立って江戸の町を歩く仕事人じゃないですよ(笑)。一定の時間制限の中でタイルパズルを完成させる、いわばシャハト式『ギャラクシ-トラッカ-』といえる作品です。
大きな特徴は、やはり「裏表があるタイル」といえるでしょう。これによって狙ったタイルがなかなか探しづらいように仕組まれているので時間制限がかなり効いてます。あとは正方形を斜めに切っているというデザインですかね。完成図が初プレイだとなかなかイメ-ジしづらいので、かなり焦ります。
各種ボ-ナスタイルがあったり、毎回の個別テ-マがあったりとなかなか面白い仕掛けもあるのですが、個人的には「造って、そして壊す(爆)」という『ギャラクシ-トラッカ-』のあの独特の世界観には遠く及ばず、楽しいセッションでしたがリプレイ欲求は低めでした。最後2点差の接戦で負けたので再戦する機会があれば喜んでプレイしますけどね(笑)。
イスファハン

続いては『イスファハン』ですね。「イスタリBOX」の拡張入り(といってもカ-ドの一部変更だけですが^^;)バ-ジョンでのセッションです。いわゆるキャラバン2個飛ばしのル-ルを確認して、一番オ-ソドックスなル-ルで(2個飛ぶけど、自分で2個飛ばしてもカ-ドは1枚引き)スタ-トです。
とにかく今回はラクダが全く登場しない異例の展開。最終日までに作った建物は僅かに1つ(キャラバン時にカ-ドを引くもの)のみという熾烈な状況でしたが、前述のル-ルですとキャラバンが強いので、序盤からとにかくそれを押しての逃げ切り作戦。最後は猛追されましたが序盤でのリ-ドが圧倒的で、そのまま勝利!
良くこの作品は、クレ-ンを建てたプレイヤ-の勝ちみたいなことが言われますが、これは必ずしもそうではなく、状況判断を間違えば早期にクレ-ンを建設しても負けます。私は今回建物は僅かに1つだけでしたが、それでも圧勝できたことで少しはそのことが証明できたと思います。
ということで、最後は『ごいた』の本日2戦目もあったりと(『ごいた』大人気ですね^^;)、一時は同時に3卓起動するなど終日にぎやかな月例会でした。なかなか定期的に参加するのは難しいかもしれませんが、機会があればまたお邪魔したいと思います。NBGCやOASE新潟さんの月例会へも是非遊びにいらしてください。それではまた。byタカハシ
こちらのサ-クルさんへの参加はこれで都合2回目だったのですが、前回はいつも利用されている会場とは別の場所だったので、ホ-ムグラウンドへは初参加ということで、カ-ナビを駆使しながら開始時間の少し前にジャストで会場入り。既に3名様で『サンファン』をプレイなさっていたので、御挨拶をして見学しようかなと思っていると、カ-ドを配られたので飛び入り参加となりました(ちょうどスタ-トするところだったようですね^^;)。
サンファン

何気に久々の『サンファン』。私の中では既に飽きるほどプレした作品なので、今ですと「アレアの宝箱」の拡張入りでないバ-ジョンはなかなか自分からはプレイする機会はないのですが、久々に手にしてみるとやはり面白い作品ですね。1手目はお約束の「知事庁舎」を立てて幸先良いスタ-トです♪
他のプレイヤ-に商品売却型が多かったので、序盤は少し差を付けられそうになりましたが、前述の「知事庁舎」がその辺をカバ-してくれて、「ギルドホ-ル」を引いた瞬間に「鍛冶屋」からの「シルバ-」で一気に追いついた後は逃げ切りを図るだけ。
結局4人プレイでの35点前後のボ-ダ-をいち早くクリアして12件トリガ-を引いた私の完勝。初手もカ-ドの引きも良かったので、これは負けない試合でした^^;
トランスアメリカ

続いては、まだ2卓に分かれるには微妙だったので、全員で『トランスアメリカ』をプレイすることに。何気に初プレイの方が結構おられてビックリ!最近の人気ゲ-ムも良いですが、こういう名作があまりプレイされなくなってきているのはちょっと残念ですね。
もちろん最近ではすっかり標準装備となった、色つきのプライベ-ト線路を使用する拡張入りでプレイ。もはや拡張ではなくこちらが標準で、それらを使用しないバ-ジョンを拡張と認識しても良さそうですね(なんせ最近のは最初から拡張が入っているのだとか!?)。
インストで、4隅を引くと死ねますと言葉に出して言ったのが運のつき、得てして本当にそういうカ-ドを引いてくるものです(爆)。1戦目はスタ-トプレイヤ-の完勝!しかも2戦目も完勝!という素晴らしい結果を生んだプレイヤ-の勝利。おかげさまで何とか崖から転落は免れましたが、2戦目で早期決着をみたセッションでした。
グレンモア

続いては人数が集まっ他ので、2卓に分かれて、こちらは久々に『グレンモア』をプレイすることに。個人的にはこの作品はシステム面からみてもなかなかの佳作だとは思うのですが、毎回の選択肢があるようで実はないのが好みに合わず、世間での評判ほど良い作品だとは思えないのが正直なところです。
今回は3人プレイなのでノンプレイヤ-駒が1つ入ってのセッション。まぁよくありがちなのですが、そのノンプレイヤ-駒が街を次々と破壊していったのと、久々プレイであまり勘が戻らない状態で他のプレイヤ-をマ-クしないプレイを実践してしまったこともあって、第2セッションまで特定のプレイヤ-が独走してしまい、セッション自体はかなりグダグダでした^^;
この作品のデザイナ-は今年『ランカスタ-』を発表しただけに、ゲ-ムを観る目というか非常にフリ-クが好みそうなドイツゲ-ムらしいツボを押さえた作風が特徴のようで、今後も要チェックなのは間違いないのですが、システムのエレガントさを優先するあまり、プレイヤ-の選択権を奪うような感じになってくると、評価は伸びないかなと。そういう意味では『ランカスタ-』>>>『グレンモア』というギ-クでの位置づけはとても納得させられますね。
ハギス

続いては、午前中にもう一勝負。こちらはこの日一番の掘り出し物『ハギス』です。今年話題になった『レジスタンス』と同じメ-カ-(同じ箱のサイズ)の作品で、いわゆるトランプの『大富豪(大貧民)』系のゴ-アウト型トリックテイクの最新作ですね。同タイプのものとしては既にチ-ム戦形式の『タイチュウ』や、最近ですと韓国産ゲ-ムとして話題をさらった『ピ-パ-』などの大傑作が存在しますが、こちらはそれらに負けないくらい作品だと思いました。
その魅力の最たるものは「全員切り札を持っているということ」これにつきます。『大富豪』でいえば、最初から全員が「ジョ-カ-」を持っているようなものです。これによって(『大富豪』を何度も遊んだ方ならわかるでしょうけど)残り手札が少なくなってきた時の「はたして相手は切ってくるのかどうか?」のドキドキ感が毎回演出される仕組みになっていて、これは非常に感心させられました。
得点のバランス、ビッドのシステム、難易度、駆け引き。とりあえず今回は3人でのセッションでしたが、そのいずれもほぼ満点の素晴らしい作品でした。チ-ム戦をやりたいなら『タイチュウ』。個人戦をやりたいなら『ハギス』、多人数で遊びたいなら『ピ-パ-』という棲み分けが私の中で完全にできました♪
天空の巨人

昼食後は3卓にわかれて、こちらは『天空の巨人』をプレイ。原文タイトルの「ギガンテン」は以前コスモス社から同名の石油発掘ゲ-ムが発表されてますので、こちらの邦題が付けられたと思われる作品(笑)。ル-ルのインストを受けた段階で既に「どストレ-トのサイコロ振り合いゲ-」という認識を持ってしまい、実際のセッションも全くその通りだったのが笑えました。
手番でカ-ドを獲得していって、その度に振れるサイコロの数や種類が増えて・・・。これは簡易版の『王への請願』なのか、はたまた後の『クォ-リア-ズ』の原型なのか(爆)、とにかくル-ルはムチャクチャ簡単ですし、プレイ時間も短いですしと、入門者にはかなりオススメなんじゃないでしょうか?
ただ、まぁさすがにここまで軽いと私は物足りなさの方がはるかに上回ってしまいますね。手番でのミスも少なかったですし、序盤から効率良く点数を稼いでいって、初プレイながら自分で終了トリガ-を引けるほどの圧勝でした。逆転要素とかほとんどなさそうなので、序盤がとにかく大事ですね。
トランプトリックゲ-ム

続いては、時間調整に『トランプトリックゲ-ム』をプレイ。こちらの作品は、人様からいただいたものであるにもかかわらず、封も開けずに長年部屋の隅に置かれていたので、今回思い切って開封できて良かったです。
既にあちらこちらで「トリックテイキング」の名作だという話は出てますが、まぁ確かに良くできたシステムだとは思います。4セットマッチの構成(最後のセッションへ向けての手札コントロ-ル)という概念は新しく、独自の作風があるといえるでしょう。
また、バリエ-ションとして用意されているル-ル(手札にある各色最後の1枚のプレイをキャンセルできる&トリックを相手に押し付けることを試みる)もゲ-ム性を非常に高めていて良い感じ。私的には「トリックテイキング」の名作という位置づけまではいきませんでしたが(他にも名作は多いので)、十分良作の範囲内ですし、さすがに話題なるほどその面白さは折り紙付きだと感じました。
実際のセッションは第2ラウンドまでかなり良い感じで手札を調整していたのですが、その間に他のプレイヤ-に足跡でどんどん点数を取られていったことに焦りを感じ、第3セットで足跡を狙いに行ったのが大チョンボ。最終セットにノ-トランプというどうにもならない事態を招いてしまい完敗でした><
ハンザテウトニカ

続いては、少し重めの作品が立ちそうでしたので、こちらは私のリクエストで『ハンザテウトニカ』をお借りしてプレイさせていただきました。何気に拡張全部入りの豪華な箱でしたが、私以外の方はプレイ経験が浅いようでしたので、基本のル-ルでのセッションです。
私自身今現在何度も遊びたい作品の最有力候補の作品の1つなので、今回久々にプレイできたことは幸せでした。そして、やはりこの作品はとんでもなく面白いですね!とにかく序盤から定跡らしい定跡もなく(もちろん有力な戦略性みたいなのはありますが)、プレイヤ-の判断で戦局を見極めながら進む様は中毒性がありますね。
さすがに今回に関しては、一日の長といいますか、押さえるべき所を確実に抑えるプレイを実践した私が圧勝で勝利しましたが、ゲ-ム終了後にあの場面では、これこれこうした方が良かったのかもしれませんね、とアドバイスをすると、すぐさまそれを納得&理解していただけたのは次回以降のセッションに繋がる橋渡しができたと思ったので個人的には満足度の高いセッションでした。
ごいた

続いては、リクエストが入ったので『ごいた』をプレイです。この手の伝統ゲ-ムは広げるタイミングがなかなか難しいものですが、この『ごいた』に関しては日本独自のテ-マという部分と、『天九牌』にも通じる豊かなゲ-ム性があるので、個人的には結構な頻度で持ち込んでみては普及に努めています(笑)。
さて、今回もはたして気に入っていただけるかどうかはわかりませんでしたが、これがかなり評判良くて嬉しかったですね。私が所有しているのは、かなり以前に自作で作ったカ-ドバ-ジョンのものですが、プレイアビリティがかなり悪いにもかかわらず、作品の本質までも理解していただけたのは感激の極みです。
こういうゲ-ム会では得てして初めてお会いする方とチ-ムを組むことになるのですが、意思の疎通がうまくいったり、作戦が上手く決まったりすると一気にお互いの距離感が縮まるのも大きな魅力ですね♪上手く勝利した時はハイタッチ、ミスをしたりやり込められたときはドンマイドンマイの精神で楽しくプレイしたいですね!
モンド

続いてはシャハトの『モンド』ですね。別に夜中に連れ立って江戸の町を歩く仕事人じゃないですよ(笑)。一定の時間制限の中でタイルパズルを完成させる、いわばシャハト式『ギャラクシ-トラッカ-』といえる作品です。
大きな特徴は、やはり「裏表があるタイル」といえるでしょう。これによって狙ったタイルがなかなか探しづらいように仕組まれているので時間制限がかなり効いてます。あとは正方形を斜めに切っているというデザインですかね。完成図が初プレイだとなかなかイメ-ジしづらいので、かなり焦ります。
各種ボ-ナスタイルがあったり、毎回の個別テ-マがあったりとなかなか面白い仕掛けもあるのですが、個人的には「造って、そして壊す(爆)」という『ギャラクシ-トラッカ-』のあの独特の世界観には遠く及ばず、楽しいセッションでしたがリプレイ欲求は低めでした。最後2点差の接戦で負けたので再戦する機会があれば喜んでプレイしますけどね(笑)。
イスファハン

続いては『イスファハン』ですね。「イスタリBOX」の拡張入り(といってもカ-ドの一部変更だけですが^^;)バ-ジョンでのセッションです。いわゆるキャラバン2個飛ばしのル-ルを確認して、一番オ-ソドックスなル-ルで(2個飛ぶけど、自分で2個飛ばしてもカ-ドは1枚引き)スタ-トです。
とにかく今回はラクダが全く登場しない異例の展開。最終日までに作った建物は僅かに1つ(キャラバン時にカ-ドを引くもの)のみという熾烈な状況でしたが、前述のル-ルですとキャラバンが強いので、序盤からとにかくそれを押しての逃げ切り作戦。最後は猛追されましたが序盤でのリ-ドが圧倒的で、そのまま勝利!
良くこの作品は、クレ-ンを建てたプレイヤ-の勝ちみたいなことが言われますが、これは必ずしもそうではなく、状況判断を間違えば早期にクレ-ンを建設しても負けます。私は今回建物は僅かに1つだけでしたが、それでも圧勝できたことで少しはそのことが証明できたと思います。
ということで、最後は『ごいた』の本日2戦目もあったりと(『ごいた』大人気ですね^^;)、一時は同時に3卓起動するなど終日にぎやかな月例会でした。なかなか定期的に参加するのは難しいかもしれませんが、機会があればまたお邪魔したいと思います。NBGCやOASE新潟さんの月例会へも是非遊びにいらしてください。それではまた。byタカハシ
連休ど真ん中の日曜日は、OASE新潟さんの10月月例会でした。秋晴れのとっても清々しい午前中から、いつもの常連さんを中心に集まったのですが、約2年ぶりにかつての常連さんだったYさんがお越し下さるサプライズ(!?)もあり、とても楽しいゲ-ム会となりました。
SFヒットマンガ

まずは、人の集まりあまり良くなかったので、ある程度揃うまで時間調整でAさん持込みの『SFヒットマンガ』をプレイすることに。
基本ル-ルは『いろはカルタ』と同じなのですが、面白いのは読み札&取り札ともにSFマンガの1コマが書かれており、セリフ部分が空白になっていることです。詠み人は交代制なのですが、その空白になった部分のセリフを創作し、札を取る側は詠み人がいったいどの札に対してそのセリフを入れたのかを想像して取ります。
あまり凝ったセリフを言ってしまうと、全員間違った札にお手つきしてしまい、誰も札が取れなかった場合は詠み人は「連載終了(打ち切り)カ-ド」を取らされてしまいます(ゲ-ム終了時にマイナス点)。これが3枚取られたら強制的にゲ-ム終了になってしまうので、なるべく分かりやすいのがベタ-なのですが・・・
今回は4人でのセッションでしたが、凝ったセリフになってしまったり、複数の札に当てはまるようなあまりにも汎用性がありすぎるセリフだったりして、全員お手つき連発であっという間に打ち切り3発で終了(笑)。結局素直にわかりやすいセリフを付けた私が僅か1点で勝利するというなんとも情けない結末でした^^;
1655教皇選出

続いては、まだ2卓に分かれるには人数が少なすぎたので、続けてやはりAさん持込みの『1655教皇選出』をプレイすることに。バネストさんで発売されていて気になっていたタイトルでしたから、これは楽しみ♪
いわゆる「コンクラ-ベ(教皇選出)」をテ-マにした作品で、ゲ-ム終了時にもっとも多くの票数を獲得したプレイヤ-が新しい教皇を選出し勝利するという内容なのですが、基本カ-ドゲ-ムでありながら色々な要素が詰まっていてなかなかのボリュ-ムがある佳作でした。
毎回各プレイヤ-は0~3個の宝石を握りしめ、様々なカ-ドを競り合います。単純に票数を伸ばすもの、特殊な能力を発揮する人物、アクションカ-ドに宝石の数を増やすものと、結構複雑に見えるのですが、メカニズムは非常にシンプルで分かりやすく、テンポも快適です。他のプレイヤ-との絡みの部分も強く、これはなかなかに歯ごたえがあって楽しめました。
ただし、ゲ-ムの最初から最後まで基本的にはこの「握り合い競り」を繰り返すだけなので、その辺はあまりにも単調過ぎるきらいはありますが、単調な方がかえって誰でも楽しめて良いともいえるので、私の中では許容範囲内でした。実際のセッションは最終局面で私に攻撃を仕掛けてきたプレイヤ-がいたので、結果トップを叩くことができなくなってしまい惜敗。このゲ-ム、マルチ性は結構高そうですね。
ビザンツ

ここで7人揃ったので2卓に別れようとしたのですが、いつものウォ-ゲ-ム同好会のお二人が午前中は対戦をプレイしたいという希望が出たので、残った5人は悩んだ末に『ビザンツ』をプレイすることに。
独特の競りゲ-ムであるこの作品。メカニズムが非常に良くできており、何人でプレイしても面白いという汎用性の高さが魅力なのですが、今回は数年ぶりにゲ-ム会へ復帰なされたYさんのリハビリも兼ねてのセッションでした。
前半のカ-ドか、後半のカ-ドか、手札に持っている他のカ-ドとの絡み具合とか実に様々な面で頭を悩ます局面が多いので、リハビリには少々きつめだったかもしれませんが^^;まぁリハビリなんですから多少強引にでも脳を刺激してあげないとね(笑)。
今回は私の上家、リハビリYさんの下家という絶好のポジションを確保したNさんが、序盤から効率良くカ-ドを得点化して勝利!常に前半のカ-ドで早降りし続けた私は、結構良い感じで点数化できたのですが、やはり後半まで粘った方が良い局面が何度かあって、その差で2着でした。私が降りた後に4のカ-ドを競りに捨てるなんて酷過ぎます><
ボ-ナンザ

続いては、久々に『ボ-ナンザ』ですね。『アグリコラ』作者のロ-ゼンベルグがカ-ドゲ-ムマイスタ-と呼ばれていた頃の傑作交渉ゲ-ムです。
プレイヤ-は自分の畑に豆を植えるのですが、手札の順番は一切変更してはいけないというル-ルが秀逸で、どうしても手札を調整するために他人と上手に交渉しなければなりません。本当であればいらないカ-ドをいかに相手に恩着せがましく渡すか、また逆に引き取るかの腹黒い駆け引きが最高ですね(爆)。
また基本的に少ない枚数でコインへ変換できる、いわゆる「6豆」、「8豆」と呼ばれるカ-ドは強いので、そういった豆を畑に植えたプレイヤ-とは極力交渉を避けるのがセオり-なのですが(持ちかけても足元を見るとか)、なかなかその辺の感覚は分からない方が多いので、結局今回のセッションでも「6豆」、「8豆」、「10豆」と強力な豆を上から順にコインへ変換していたNさんが圧勝!少しばかり交渉が甘すぎましたね^^;
百科審議官

午後からは3-3の2卓に分かれて、こちらは『百科審議官』ですね。もう何度プレイしても飽きがこないワ-ドゲ-ムの傑作です。
今回はなんでも吸い込むブラックホ-ル状態のNさんと、かなりはじくI君との狭間でなかなか得点を重ねるのに難儀しました^^;それでも最終的には何とか10点取って勝利♪各人の隠しテ-マは以下の通りです。
私「時代劇に出てくるもの」
Nさん「複数存在するもの」
I君「ダイヤル(状のもの)が付いているもの」
「月夜」、「雨」までも吸い込んだNさん。まぁそういう個人の判断のあいまいさもこの作品の面白さの1つなんですけどね^^;
サンクトペテルブルグ

出がけにちょうどバッグに入りそうな作品として適当に選んだ『サンクトペテルブルグ』。しかし主催者サイドも持ち込んでおりまさかのバッティング(笑)。まぁそれならプレイするしかないですよね^^;
かなり中毒性の高いこちらの作品。シンプルなル-ルで拡大再生産を表現した作品としては過去最高レベルといっても良いでしょう。結構テクニカルな部分も多かったりするので久々にプレイすると腕の鈍りを痛感したりします(笑)。
序盤で強力な貴族が建ったので、これは楽勝だなとタカをくくっていたのですが、天文台の引きがいまいちでどうも波に乗れず、一方で建物で押すNさんのリ-ドは広がる一方。何とか拡張で追いすがるも最後は貴族ボ-ナスいかんでの勝負にもつれこむことに。
しかし、ここで下家のKさんに大チョンボが発生。最後に貴族の収入があるので、本来であれば自分に必要がなくてもトップを潰すために貴族カ-ドは押さえなければならないのに全スル-。まぁ大逆転のためには最終の拡張で貴族の種類を増やす以外になさそうだったので、私自身も仕方なしとみてましたが、セッション後の反省ではどうも単なるミスプレイだったようでしたね^^;
結局私自身も計算ミスで1金足りず、手札を1枚余らせる凡ミスを犯し(久々だなぁ~このミス^^;)、前述の貴族ボ-ナスで逃げ切る作戦も結果追いつかれてしまいジ・エンド。勝てた試合をみすみす落としてしまいました><
ヴァンパム

続いては『ヴァンパム』ですね。他人をバッサリと切り落とす切れ味満点のカ-ドゲ-ム。インディアンとの物々交換をテ-マにしているのですが、点数を取りに行く場合と、カ-ドを補充する場合のハンドマネ-ジメント部分が非常に巧みにデザインされていて、他のプレイヤ-の動向を気にしだすととたんにジレンマが豊富な作品へ変化する隠れ傑作ゲ-ムです。
今回はリハビリ中Yさんを交えた3人でのプレイでしたが、「どうやったら勝利へ近づけるのか全く見えません><」というYさんの嘆きは確かにそのとおりで、独特のしゃがみ方を要求するこちらの作品は、なかなか掴み所がないかもしれませんが、何度かプレイすればかなりクリアに見えてくると思います(本当か?^^;)。
脚を貯めて、一気に放出を狙うか、相手の効率の良い交換を上手く阻止しながらコンスタントに得点するか。さすがに最後は経験者である私が、一日の長部分を出して勝利を収めましたが、なかなかに接戦で良いセッションだったと思います。
ミドルキングダム

続いても同じメンバ-で『ミドルキングダム』をプレイ。リメイク職人T・レ-マンデザインのパワ-アップ版『はげたかの餌食』ともいえるこちらの作品。非常に豊富な戦略性の高さが売りの作品です。久しく眠っていたのでこの日の朝に棚から堀り出してみたのですが、ちゃんとプレイできて幸いです。
お馴染みのバッティング競りで人物カ-ドを集めていき、各種2枚以上集めると最多保有者には色々な特権が発生するのですが、それよりも強力なドラゴンカ-ドは「特権カ-ドを最も保有しないプレイヤ-の元に舞い降りる」というル-ルが秀逸。
その結果必ず勝敗の行方が混沌とするようにデザインされているのが見事ですね。今回は終盤にドラゴンが舞い降りたI君が、カ-ドの捲りにも助けられ怒涛のラッシュを決めて素晴らしい勝利を挙げました。私自身は終盤にドラゴンに逃げられたのが最後まで響きました。1・2枚の差で勝敗はひっくり返っただけに、悔しい敗戦です><
アレキサンドリア
※画像なし
最後はNさんにお願いして自作ゲ-ムのテストプレイに付き合っていただきました。既に結構テストプレイは重ねてまして、徐々に完成に近づいているのですが、最大の課題点「プレイ時間の長さ」はなかなか改良できてません。
先日知り合いの方にも言われたのですが、この作品を楽しく遊べるのは10人中せいぜい2人だねとのこと。でも8人がつまらなくても、その2人が熱中して遊べるほど面白いならそれに特化した方が良いとアドバイスされたので、今はプレイ時間の長さはさほど気にしないようにしてます(それよりもバランス重視)。
今回はインスト不要・お互い経験者という条件の良さを加味しても、プレイ時間は1時間半を切る感じでしたから、結構良い感触を得ました(『ル・ア-ブル』とかも対戦形式でも下手したら3時間近くかかりますからね^^;)。Nさん感謝です♪
おまけ:ぴっぐテン再考
※画像なし
時間が余ったので、NさんとYさん持込みの『ぴっぐテン』を遊ぶことに。私自身もう2度とこの作品を(自主的に)遊ぶ機会は無いと思ってましたが(笑)、某所で「対戦プレイは面白くない」という感想を聞かされており、それに対してはずっと疑問に思っていたので、今回検証の意味を込めて遊ばせていただきました。
結論からいえば、多人数プレイ時よりもかなり楽しめました。この作品の最大の魅力は自分の手番が回ってきたときに「ぴっぐテン!」といえるかどうか、あるいはすぐ次のプレイヤ-がバ-ストするかどうかのドキドキ感だと思っていたので、その回数が最大になる対戦形式は、多人数プレイでのあのなんともいえないモヤモヤ感(単なるビンゴゲ-ム化してしまう状況)を相当量払拭していて、その辺は自分の想像していた通りの結果に満足させられました。
しかし、一方で真剣に悩む部分(カウンティングする必要性など)はあまり感じられず(この作品は0と±5と10以外は全部8枚構成なので、頭の中に棒グラフを作ると意外に簡単にカウンティングできます)、特定の数字を連続で提示したりする簡単な戦略みたいなものはありましたが、基本的にはノリを楽しむ作品であって、それ以上でも以下でもないのは、結局対象年齢通りのファミリ-ゲ-ムなんだなぁ~という感想に結びついてしまい、やはり私自身は積極的には遊びたいとは思えない作品だったのがとても残念でした。
実際のセッションは理不尽にカ-ドを取られ続けたり、また逆に取りつづけたりと、勝敗を度外視して展開を楽しめる部分が多かったのはある種の魅力を感じました。もはやゲ-ム(対戦)ではなく、ツ-ルである部分が極端に多い作品なのでしょうね。
思いつく範囲内で他に遊ばれていた作品
・ウォ-ゲ-ム(タイトル不明w)
・アトランティス
・カ-ゴノワ-ル
・テラフォ-マ-
ということで、この日は私自身がプレイした作品のほとんどがカ-ドゲ-ムというゲ-ム会でした。さすがにここまで続くとボ-ドが恋しくなります^^;
それでも久々にYさんにもお会いできましたし、とても有意義なゲ-ム会だったと思います。今月はNBGCの月例会もありますので、Yさんにも是非お越し願いたいですね♪byタカハシ
SFヒットマンガ

まずは、人の集まりあまり良くなかったので、ある程度揃うまで時間調整でAさん持込みの『SFヒットマンガ』をプレイすることに。
基本ル-ルは『いろはカルタ』と同じなのですが、面白いのは読み札&取り札ともにSFマンガの1コマが書かれており、セリフ部分が空白になっていることです。詠み人は交代制なのですが、その空白になった部分のセリフを創作し、札を取る側は詠み人がいったいどの札に対してそのセリフを入れたのかを想像して取ります。
あまり凝ったセリフを言ってしまうと、全員間違った札にお手つきしてしまい、誰も札が取れなかった場合は詠み人は「連載終了(打ち切り)カ-ド」を取らされてしまいます(ゲ-ム終了時にマイナス点)。これが3枚取られたら強制的にゲ-ム終了になってしまうので、なるべく分かりやすいのがベタ-なのですが・・・
今回は4人でのセッションでしたが、凝ったセリフになってしまったり、複数の札に当てはまるようなあまりにも汎用性がありすぎるセリフだったりして、全員お手つき連発であっという間に打ち切り3発で終了(笑)。結局素直にわかりやすいセリフを付けた私が僅か1点で勝利するというなんとも情けない結末でした^^;
1655教皇選出

続いては、まだ2卓に分かれるには人数が少なすぎたので、続けてやはりAさん持込みの『1655教皇選出』をプレイすることに。バネストさんで発売されていて気になっていたタイトルでしたから、これは楽しみ♪
いわゆる「コンクラ-ベ(教皇選出)」をテ-マにした作品で、ゲ-ム終了時にもっとも多くの票数を獲得したプレイヤ-が新しい教皇を選出し勝利するという内容なのですが、基本カ-ドゲ-ムでありながら色々な要素が詰まっていてなかなかのボリュ-ムがある佳作でした。
毎回各プレイヤ-は0~3個の宝石を握りしめ、様々なカ-ドを競り合います。単純に票数を伸ばすもの、特殊な能力を発揮する人物、アクションカ-ドに宝石の数を増やすものと、結構複雑に見えるのですが、メカニズムは非常にシンプルで分かりやすく、テンポも快適です。他のプレイヤ-との絡みの部分も強く、これはなかなかに歯ごたえがあって楽しめました。
ただし、ゲ-ムの最初から最後まで基本的にはこの「握り合い競り」を繰り返すだけなので、その辺はあまりにも単調過ぎるきらいはありますが、単調な方がかえって誰でも楽しめて良いともいえるので、私の中では許容範囲内でした。実際のセッションは最終局面で私に攻撃を仕掛けてきたプレイヤ-がいたので、結果トップを叩くことができなくなってしまい惜敗。このゲ-ム、マルチ性は結構高そうですね。
ビザンツ

ここで7人揃ったので2卓に別れようとしたのですが、いつものウォ-ゲ-ム同好会のお二人が午前中は対戦をプレイしたいという希望が出たので、残った5人は悩んだ末に『ビザンツ』をプレイすることに。
独特の競りゲ-ムであるこの作品。メカニズムが非常に良くできており、何人でプレイしても面白いという汎用性の高さが魅力なのですが、今回は数年ぶりにゲ-ム会へ復帰なされたYさんのリハビリも兼ねてのセッションでした。
前半のカ-ドか、後半のカ-ドか、手札に持っている他のカ-ドとの絡み具合とか実に様々な面で頭を悩ます局面が多いので、リハビリには少々きつめだったかもしれませんが^^;まぁリハビリなんですから多少強引にでも脳を刺激してあげないとね(笑)。
今回は私の上家、リハビリYさんの下家という絶好のポジションを確保したNさんが、序盤から効率良くカ-ドを得点化して勝利!常に前半のカ-ドで早降りし続けた私は、結構良い感じで点数化できたのですが、やはり後半まで粘った方が良い局面が何度かあって、その差で2着でした。私が降りた後に4のカ-ドを競りに捨てるなんて酷過ぎます><
ボ-ナンザ

続いては、久々に『ボ-ナンザ』ですね。『アグリコラ』作者のロ-ゼンベルグがカ-ドゲ-ムマイスタ-と呼ばれていた頃の傑作交渉ゲ-ムです。
プレイヤ-は自分の畑に豆を植えるのですが、手札の順番は一切変更してはいけないというル-ルが秀逸で、どうしても手札を調整するために他人と上手に交渉しなければなりません。本当であればいらないカ-ドをいかに相手に恩着せがましく渡すか、また逆に引き取るかの腹黒い駆け引きが最高ですね(爆)。
また基本的に少ない枚数でコインへ変換できる、いわゆる「6豆」、「8豆」と呼ばれるカ-ドは強いので、そういった豆を畑に植えたプレイヤ-とは極力交渉を避けるのがセオり-なのですが(持ちかけても足元を見るとか)、なかなかその辺の感覚は分からない方が多いので、結局今回のセッションでも「6豆」、「8豆」、「10豆」と強力な豆を上から順にコインへ変換していたNさんが圧勝!少しばかり交渉が甘すぎましたね^^;
百科審議官

午後からは3-3の2卓に分かれて、こちらは『百科審議官』ですね。もう何度プレイしても飽きがこないワ-ドゲ-ムの傑作です。
今回はなんでも吸い込むブラックホ-ル状態のNさんと、かなりはじくI君との狭間でなかなか得点を重ねるのに難儀しました^^;それでも最終的には何とか10点取って勝利♪各人の隠しテ-マは以下の通りです。
私「時代劇に出てくるもの」
Nさん「複数存在するもの」
I君「ダイヤル(状のもの)が付いているもの」
「月夜」、「雨」までも吸い込んだNさん。まぁそういう個人の判断のあいまいさもこの作品の面白さの1つなんですけどね^^;
サンクトペテルブルグ

出がけにちょうどバッグに入りそうな作品として適当に選んだ『サンクトペテルブルグ』。しかし主催者サイドも持ち込んでおりまさかのバッティング(笑)。まぁそれならプレイするしかないですよね^^;
かなり中毒性の高いこちらの作品。シンプルなル-ルで拡大再生産を表現した作品としては過去最高レベルといっても良いでしょう。結構テクニカルな部分も多かったりするので久々にプレイすると腕の鈍りを痛感したりします(笑)。
序盤で強力な貴族が建ったので、これは楽勝だなとタカをくくっていたのですが、天文台の引きがいまいちでどうも波に乗れず、一方で建物で押すNさんのリ-ドは広がる一方。何とか拡張で追いすがるも最後は貴族ボ-ナスいかんでの勝負にもつれこむことに。
しかし、ここで下家のKさんに大チョンボが発生。最後に貴族の収入があるので、本来であれば自分に必要がなくてもトップを潰すために貴族カ-ドは押さえなければならないのに全スル-。まぁ大逆転のためには最終の拡張で貴族の種類を増やす以外になさそうだったので、私自身も仕方なしとみてましたが、セッション後の反省ではどうも単なるミスプレイだったようでしたね^^;
結局私自身も計算ミスで1金足りず、手札を1枚余らせる凡ミスを犯し(久々だなぁ~このミス^^;)、前述の貴族ボ-ナスで逃げ切る作戦も結果追いつかれてしまいジ・エンド。勝てた試合をみすみす落としてしまいました><
ヴァンパム

続いては『ヴァンパム』ですね。他人をバッサリと切り落とす切れ味満点のカ-ドゲ-ム。インディアンとの物々交換をテ-マにしているのですが、点数を取りに行く場合と、カ-ドを補充する場合のハンドマネ-ジメント部分が非常に巧みにデザインされていて、他のプレイヤ-の動向を気にしだすととたんにジレンマが豊富な作品へ変化する隠れ傑作ゲ-ムです。
今回はリハビリ中Yさんを交えた3人でのプレイでしたが、「どうやったら勝利へ近づけるのか全く見えません><」というYさんの嘆きは確かにそのとおりで、独特のしゃがみ方を要求するこちらの作品は、なかなか掴み所がないかもしれませんが、何度かプレイすればかなりクリアに見えてくると思います(本当か?^^;)。
脚を貯めて、一気に放出を狙うか、相手の効率の良い交換を上手く阻止しながらコンスタントに得点するか。さすがに最後は経験者である私が、一日の長部分を出して勝利を収めましたが、なかなかに接戦で良いセッションだったと思います。
ミドルキングダム

続いても同じメンバ-で『ミドルキングダム』をプレイ。リメイク職人T・レ-マンデザインのパワ-アップ版『はげたかの餌食』ともいえるこちらの作品。非常に豊富な戦略性の高さが売りの作品です。久しく眠っていたのでこの日の朝に棚から堀り出してみたのですが、ちゃんとプレイできて幸いです。
お馴染みのバッティング競りで人物カ-ドを集めていき、各種2枚以上集めると最多保有者には色々な特権が発生するのですが、それよりも強力なドラゴンカ-ドは「特権カ-ドを最も保有しないプレイヤ-の元に舞い降りる」というル-ルが秀逸。
その結果必ず勝敗の行方が混沌とするようにデザインされているのが見事ですね。今回は終盤にドラゴンが舞い降りたI君が、カ-ドの捲りにも助けられ怒涛のラッシュを決めて素晴らしい勝利を挙げました。私自身は終盤にドラゴンに逃げられたのが最後まで響きました。1・2枚の差で勝敗はひっくり返っただけに、悔しい敗戦です><
アレキサンドリア
※画像なし
最後はNさんにお願いして自作ゲ-ムのテストプレイに付き合っていただきました。既に結構テストプレイは重ねてまして、徐々に完成に近づいているのですが、最大の課題点「プレイ時間の長さ」はなかなか改良できてません。
先日知り合いの方にも言われたのですが、この作品を楽しく遊べるのは10人中せいぜい2人だねとのこと。でも8人がつまらなくても、その2人が熱中して遊べるほど面白いならそれに特化した方が良いとアドバイスされたので、今はプレイ時間の長さはさほど気にしないようにしてます(それよりもバランス重視)。
今回はインスト不要・お互い経験者という条件の良さを加味しても、プレイ時間は1時間半を切る感じでしたから、結構良い感触を得ました(『ル・ア-ブル』とかも対戦形式でも下手したら3時間近くかかりますからね^^;)。Nさん感謝です♪
おまけ:ぴっぐテン再考
※画像なし
時間が余ったので、NさんとYさん持込みの『ぴっぐテン』を遊ぶことに。私自身もう2度とこの作品を(自主的に)遊ぶ機会は無いと思ってましたが(笑)、某所で「対戦プレイは面白くない」という感想を聞かされており、それに対してはずっと疑問に思っていたので、今回検証の意味を込めて遊ばせていただきました。
結論からいえば、多人数プレイ時よりもかなり楽しめました。この作品の最大の魅力は自分の手番が回ってきたときに「ぴっぐテン!」といえるかどうか、あるいはすぐ次のプレイヤ-がバ-ストするかどうかのドキドキ感だと思っていたので、その回数が最大になる対戦形式は、多人数プレイでのあのなんともいえないモヤモヤ感(単なるビンゴゲ-ム化してしまう状況)を相当量払拭していて、その辺は自分の想像していた通りの結果に満足させられました。
しかし、一方で真剣に悩む部分(カウンティングする必要性など)はあまり感じられず(この作品は0と±5と10以外は全部8枚構成なので、頭の中に棒グラフを作ると意外に簡単にカウンティングできます)、特定の数字を連続で提示したりする簡単な戦略みたいなものはありましたが、基本的にはノリを楽しむ作品であって、それ以上でも以下でもないのは、結局対象年齢通りのファミリ-ゲ-ムなんだなぁ~という感想に結びついてしまい、やはり私自身は積極的には遊びたいとは思えない作品だったのがとても残念でした。
実際のセッションは理不尽にカ-ドを取られ続けたり、また逆に取りつづけたりと、勝敗を度外視して展開を楽しめる部分が多かったのはある種の魅力を感じました。もはやゲ-ム(対戦)ではなく、ツ-ルである部分が極端に多い作品なのでしょうね。
思いつく範囲内で他に遊ばれていた作品
・ウォ-ゲ-ム(タイトル不明w)
・アトランティス
・カ-ゴノワ-ル
・テラフォ-マ-
ということで、この日は私自身がプレイした作品のほとんどがカ-ドゲ-ムというゲ-ム会でした。さすがにここまで続くとボ-ドが恋しくなります^^;
それでも久々にYさんにもお会いできましたし、とても有意義なゲ-ム会だったと思います。今月はNBGCの月例会もありますので、Yさんにも是非お越し願いたいですね♪byタカハシ
今年も早いもので10月です。ボ-ドゲ-ムというものを趣味としながら、毎週末のゲ-ム会等をワクワクしながら待ち望む生活に完全にリズムを合わせてしまうと、本当に1年はあっという間に過ぎ去っていく感じがします。
春先に起きた未曾有の震災、夏に起きた水害。とにかく趣味を満喫する雰囲気ではとてもありませんでしたが、「節電」というキ-ワ-ドとともに多少(本当に多少ですけど^^;)アナログゲ-ムへの注目があったようにも感じられたこの半年間。アナログゲ-ムが子供達が少しでも笑顔を取り戻してくれる一助になれているのだとすればとても素敵なことだと思います。
一方で、我々ボ-ドゲ-ムマニアはどうだったかというと、これはあまり変化なかったようにも思います(笑)。相変わらず話題作をむさぼり、また名作・傑作を追い求める日々は例年ととかく変化する部分はなかったかなぁ~と。
ただし、そんな中でも各地で新しくショップやサ-クル等がポツリポツリと立ちはじめ、この趣味の世界もにわかに活気だっている節もあるのですが、まぁなかなかに「マニア」という領域へは踏み込んでもらえるには至らず、フリ-クが好きな(タイプの)作品が例会にかかる確率はどんどん下がっているようにも感じられました。
ということで、本年度の個人的なベスト作品を紹介したいとは思うのですが、相も変わらずフリ-ク目線でのチョイスになってますので、あまり参考にはならないかとは思うのですが、個人的な基準として設けている「繰り返し遊べる(遊びたい)」というものは色濃く反映されている(と思っている)ランキングですので、未プレイの方はもちろん、一度プレイをしたけれども、どうもいまいちピンと来なかった方にも是非、再度遊んでいただきたい作品ばかりを選んでますので、機会があればいつでもリクエストお待ちしております。
第1位:ナビゲ-タ-
栄えある本年度のナンバ-1は、『ナビゲ-タ-』でした。個人的に今年は『ナビゲ-タ-』ではじまり『ナビゲ-タ-』で終わった年だったかなと感じてます。大航海時代を舞台に、実に戦略性豊かな作品はドイツゲームの風格十分の内容で、確かに既存のシステムの焼き増しという部分は、本来であれば大きなマイナス評価にもつながりかねないものですが、同システムを搭載した作品の中でも過去最高レベルの面白さを表現したという事実は、素直に作者の力量&チャレンジ精神を褒め称えたいと思います。これで「ロンデルシステム」は『インペリアル』に続いて私の中で年間1位を取ったことになり、私がいかにこのシステムに魅了されているかが伺われます(笑)。
第2位:ロンドン
2位は僅差でワレスの『ロンドン』です。ワレスの作品は実際フリ-ク向けのものが非常に多いのですが、夢中になって遊べるほど魅力的なものは、私の中では実はあまり多くありませんでした。しかしこの作品は、近年では『産業の時代』に引き続き(彼の作品の中では)異色の面白さがあったと思います。オリジナリティがありながらシンプルで奥が深く、リプレイ欲求が非常に高めだったのも高順位の理由です。借金のル-ルで一部不満な部分があったのが、最後競り負けた理由でしょうか(今現在はオリジナルのバリアントルールを採用することでこの不満点は解消しました)。しかし紛れも無くこの作品はワレスの新しい代表作の1つであり、納得の2位といえます。
第3位:ドミナントスピ-シス
3位は長時間ゲ-ムですが、ここ最近では陣取り系では一番の出来と感じた『ドミナントスピ-シス』がランクイン。ウォ-ゲ-ムデザイナ-がドイツゲ-ムを作った結果、思わぬ傑作が誕生してしまったのはある意味皮肉な結果ですが(笑)、ワ-カプレイスメントやプレイヤ-ボ-ドを駆使しながらも、基本叩き合いのマルチゲ-ムという部分を残したのは、非常に私の好みに合いました。特に1つ1つのカ-ドの効果が派手で、プレイヤ-全員でバランスを取りながらゲ-ムを作り上げる必要がある部分は、まさに玄人好みの作品といえるでしょう。長時間ということで一般的にはなかなか敬遠されがちですが、実際遊べばあっという間に時間が過ぎる傑作です。
第4位:エイリアンフロンティア
4位は『エイリアンフロンティア』です。元々あまり期待はしていなかった作品でしたが、蓋を開けてみたら意外と面白かったので、私の中ではすっかりお気に入りになってしまいました。サイコロを用いたワ-カプレイスメントは斬新なアイデアで、昔風のSFというテ-マの取り方も素晴らしく、また単にサイコロ運だけではなく、プレイヤ-同士の叩き合いも含めたマルチゲームとしてのバランスの取り方は、賛否両論あるとは思いますが、個人的には毎回最後は接戦になるように巧みにデザインされており、サイコロゲームの弱点(運任せになりがち)を上手くフォローしたと思います。
第5位:トロワ
5位は『トロワ』ですね。同じくサイコロをメインとしたシステムなのですが、展開の多様性というか、ゲ-ムの最中における戦略決定の幅の広さは特筆すべきものがあり、プレイヤ-の思考能力と意思決定がモロに勝敗に関わってくる内容はフリークとしては圧巻の一言。まさにフリ-クのために作られた作品といっても過言ではないでしょう。毎回環境が変わる可変性といい、基本的に文句の付けどころはないのですが、全体的な見通しが悪く、あまりにもカオス過ぎるその内容は、必ずしも大きなリプレイ欲求にはつながっていない気がしたので、残念ながら満点ゲ-ムではないかなと。フリーク目線で言えば、本来ならば1位でもおかしくない快作だとは思います。
第6位:ランカスタ-
6位は『ランカスタ-』ですね。今年リリ-スされた作品の中では最も「ドイツゲ-ム臭」を感じた作品がこちらです(笑)。色々な要素が複雑に絡み合いながらも、基本的にはシンプルでエレガント。システムの調和といいますか、全体的なまとまりの良さは秀逸で、久々に「オ-ソドックスなドイツゲ-ム」の面白さを堪能できる作品に出会った気がしました。短時間の間に色々な要素が詰め込まれてはいますが、無駄な贅肉を上手にそぎ落とした感じは実に洗練された印象があり、メーカーのドイツゲームに対する飽くなき意欲と、新鋭デザイナ-の新しい才気を感じさせてくれる一品です。
第7位:世界の七不思議
7位は『世界の七不思議』です。今年のゲ-ム賞を総なめした作品にしては意外に低い順位とお思いの方もおられるでしょうけど、私の中では納得の順位です。もちろん安定した面白さは折り紙つきですし、プレイタイムの短さも素晴らしいと思うのですが、なんかこう100点満点をつけるほどの作品ではないなぁ~というのが私の中でのこの作品に対する最終的な結論でした。やはりドラフトというシステムは、個人的には面白いとは思う反面、それほど奥行きが出るものではなかったかなと。それでも全体で7位という順位は、ポテンシャル自体は高い作品だということは認めてます^^;
第8位:ブルゴ-ニュの城
8位はフェルドの『ブルゴ-ニュの城』ですね。アレア大箱シリ-ズとしての水準の高さを保ちつつ、フェルドらしい細やかなシステム設定はダウンタイムが長い長時間の作品ながら、プレイヤ-を最後まで飽きさせない魅力あふれる作品だったと思います。サイコロを用いたメインシステムはこの作品で3つ目ですが、結果的に他の2作品よりこの作品が下という印象を抱いた理由としては、上手く他のプレイヤ-との絡みも含ませてはいるのですが、基本ソロプレイ感が強かったからだと思います(別の角度からは、逆にこの辺がフェルドが素晴らしいデザイナーである部分でもあるのですが)。あと、視認性の悪さは今後このデザイナ-の重要な課題の1つかもしれません(笑)。
第9位:ビブリオス
9位は『ビブリオス』です。今年リリ-スされたカ-ドゲ-ムの中ではこの作品が群を抜いてレベルが高かったと思います。もともと『写本と修道士』というタイトルの作品だったのをリメイクというかタイトル名を変更しての発表でしたが、結果的には多くのファンを惹きつけたことからも、作品自体の質は相当に高く、特に前後半に分かれた独特のプレイ感覚は、様々なプレイヤ-の思惑を交錯させる見事なものでした。カードゲームの歴史の中でも一際輝く存在感を見せたといえるでしょう。2段階の競りゲームということで、短い時間でプレイヤー同士の濃密な駆け引きが楽しめるので、例会等ではかなり重宝しました。もしカードゲーム大賞を選ぶとするならば、この作品を選びます。
第10位:K2
最後は『K2』ですね。「山登り」というありそうでなかったテ-マを上手く表現した作品で、サバイバルゲ-ムとしての質・量ともに一級品のものがありました。システムは単純なものですが、他のプレイヤ-との駆け引きみたいな部分もしっかりあって、わかりやすくて面白いという、幅広く多くの方に楽しんでもらえそうな作品でした。個人的には若干物足りない感じがしたのでこの順位ですが、もしも一般の方にお奨めする作品としてならば、文句なしでこちらが1位だったでしょう。
第11位から20位までの作品
第11位:ヴィニョス
第12位:ル-ンエイジ
第13位:ファミリア
第14位:イノベ-ション
第15位:ザ・ボス
第16位:スモ-ルワ-ルド~地下世界~
第17位:51番目の州
第18位:近衛銃士隊
第19位:電力会社(日本MAP)
第20位:ルナ
☆番外編:勝手に2人用ゲ-ム大賞☆
数エイカ-の雪
こちらに関しては、私の中では年間を通してずっとフリ-ゼの『ファミリア』で決まりだったのを、最後の最後に土俵際でうっちゃったのがこの『数エイカ-の雪』でした。M・ワレスがデザインした「デッキ構築ゲーム」は、とにかく難易度がべらぼうに高く、MAPの視認性の悪さ等も含めてまず普通の方にはお奨めはしません。しかし、気に入る人には麻薬みたいな魅力のある作品だと断言します!個人的に「デッキ構築」というシステムは、ワレスによって遂に完成されたという印象すら抱いたほどです。まず何度か繰り返し遊ばないと見えてこない敷居の高さ。毎手番状況が変化する戦略判断の難しさは、それだけにチャレンジし甲斐のある歴史的な名作だと思います。
☆番外編その2:国産ゲ-ム大賞☆
藪の中
最近国産ゲ-ムが賑やかなので、今年はオマケで国産ゲ-ム大賞も選んでみました。栄えある第1回目は『藪の中』を選びたいと思います。非常に良くできた推理ゲーム(ブラフゲーム)で、全体的にみると結構ル-ルが甘い部分(特に点数の付け方等)は否めないのですが、とにかく独特の世界観がある設定とシンプルなシステム&コンポ-ネントが秀逸すぎますね。たったこれだけの用具で、よくもまぁここまでの作品性を表現したものだと感心させられました。これ以上でも以下でも成り立たない、芥川龍之介の世界を表現する純粋な美しさが存在する傑作といえるでしょう。
春先に起きた未曾有の震災、夏に起きた水害。とにかく趣味を満喫する雰囲気ではとてもありませんでしたが、「節電」というキ-ワ-ドとともに多少(本当に多少ですけど^^;)アナログゲ-ムへの注目があったようにも感じられたこの半年間。アナログゲ-ムが子供達が少しでも笑顔を取り戻してくれる一助になれているのだとすればとても素敵なことだと思います。
一方で、我々ボ-ドゲ-ムマニアはどうだったかというと、これはあまり変化なかったようにも思います(笑)。相変わらず話題作をむさぼり、また名作・傑作を追い求める日々は例年ととかく変化する部分はなかったかなぁ~と。
ただし、そんな中でも各地で新しくショップやサ-クル等がポツリポツリと立ちはじめ、この趣味の世界もにわかに活気だっている節もあるのですが、まぁなかなかに「マニア」という領域へは踏み込んでもらえるには至らず、フリ-クが好きな(タイプの)作品が例会にかかる確率はどんどん下がっているようにも感じられました。
ということで、本年度の個人的なベスト作品を紹介したいとは思うのですが、相も変わらずフリ-ク目線でのチョイスになってますので、あまり参考にはならないかとは思うのですが、個人的な基準として設けている「繰り返し遊べる(遊びたい)」というものは色濃く反映されている(と思っている)ランキングですので、未プレイの方はもちろん、一度プレイをしたけれども、どうもいまいちピンと来なかった方にも是非、再度遊んでいただきたい作品ばかりを選んでますので、機会があればいつでもリクエストお待ちしております。
第1位:ナビゲ-タ-

第2位:ロンドン

第3位:ドミナントスピ-シス

第4位:エイリアンフロンティア

第5位:トロワ

第6位:ランカスタ-

第7位:世界の七不思議

第8位:ブルゴ-ニュの城

第9位:ビブリオス

第10位:K2

第11位から20位までの作品
第11位:ヴィニョス
第12位:ル-ンエイジ
第13位:ファミリア
第14位:イノベ-ション
第15位:ザ・ボス
第16位:スモ-ルワ-ルド~地下世界~
第17位:51番目の州
第18位:近衛銃士隊
第19位:電力会社(日本MAP)
第20位:ルナ
☆番外編:勝手に2人用ゲ-ム大賞☆
数エイカ-の雪

☆番外編その2:国産ゲ-ム大賞☆
藪の中
