今年度の年間ゲーム賞が発表になりました。
大方の予想を裏切って、受賞したのは『クァークル』でした。
何故、数年前に発売されたパズルゲームに、今更スポットライトが当ったのか?確かに『クァークル』はシンプルで良くできた作品だと思います。実際に遊んだことはありませんが、ノミネートのアナウンス後にルールを読んでみたところ、なるほど良質のパズルゲームだということは容易に想像がつきます。しかし、何故?今?その疑問は多くのドイツボードゲームファンが抱いたに違いありません。確かに今年はわざわざエキスパート部門を別に設けたりもしましたから、シンプルなルールで、家族でも遊べるという路線を審査員達が強調したかったのはわからなくもありません。
しかしながら、海外(アメリカ)の、しかも数年前に発売された作品を大賞に選ぶほど、ドイツボードゲームの権威は地に落ちたのでしょうか?私はこの趣味を始めた瞬間から、ボードゲームの最先端はドイツであるという妄信にも近い考えを持ち続けてきたのですが、それが間違いであったことが遂に証明されてしまいましたね。これまでは、ドイツ以外の国においては、数年前に発売された作品がそれぞれの国のゲーム賞に輝いたりする例はありましたが、まさか本国ドイツで同じような事例が起きるとは夢にも思いませんでした。私の中でノミネートの段階で「ん?ちょっとこれはおかしいぞ?」という疑念は確かにありましたが、それ以上にこの作品が大賞に輝くことを認めたくない自分がいました。
そしてエキスパート部門は誰もが予想した『世界の七不思議』が受賞。確かに、この作品のシステムが単純なものだとは思いませんが、正直私には「エキスパート」というカテゴリに含まれるほど複雑なものだとも思えません。何故素直にこの作品が大賞ではいけなかったのでしょうか?毎年それこそ数限りない作品が世に出てくる中で、ある意味一番を決めるプライズであるべきなのに、何故「カードドラフト」というシステムに新しい光を当てた作品よりも、古典回帰ともいえるシンプルなパズルゲームを選択しなければならなかったのか。はたしてブラックポーンの新設は、レッドポーンの存在価値を変えてまで行うべきことだったのか。
ということで、個人的には今年の結果はドイツボードゲームの行き詰まりを象徴しているように思えてなりません。ドイツボードゲームがはたしてどこを目指しているのか、私にはその方向性すら理解できません。この流れが続けは、これから先、レッドポーンはフリークにとっては、ほとんどキッズ大賞と同じような感じになってしまうのは自明で、ブラックポーンの価値は確かに上がるかもしれませんが、それ以上にレッドポーンの価値の下落の方が気になってしまうのは必然でしょう。少なくてもリメイクでもない過去の作品を選ぶのは、(たとえその作品がどれほど面白いものだとしても)今年で最後にして欲しいなぁ~と思います。byタカハシ
大方の予想を裏切って、受賞したのは『クァークル』でした。



ということで、個人的には今年の結果はドイツボードゲームの行き詰まりを象徴しているように思えてなりません。ドイツボードゲームがはたしてどこを目指しているのか、私にはその方向性すら理解できません。この流れが続けは、これから先、レッドポーンはフリークにとっては、ほとんどキッズ大賞と同じような感じになってしまうのは自明で、ブラックポーンの価値は確かに上がるかもしれませんが、それ以上にレッドポーンの価値の下落の方が気になってしまうのは必然でしょう。少なくてもリメイクでもない過去の作品を選ぶのは、(たとえその作品がどれほど面白いものだとしても)今年で最後にして欲しいなぁ~と思います。byタカハシ
先週末は、ゲ-ムマ-ケットの戦利品をちょっと遊ぼう会ということで、ほとんどル-ルも読まずに半ばテストプレ-に近いことを了承していただいて、自宅でプチゲ-ム会を開催しました(戦利品といっても、全てショップ購入作品。同人系を期待された方スミマセン^^;)。
とりあえず面子が揃うまでは『タンブリングダイス』が火を噴いてました。予想通り笑いの瞬発力のある作品で点火材にはうってつけの作品ですな(笑)。
ザ・ボス

まずは、バネストさんで購入した『ザ・ボス』です。ゲ-ムマ-ケットで珍しく中野さんからオススメしてもらった作品。これは中野さんを良く知る人であれば皆さん驚かれることでしょうけど、普段中野さんは滅多に人にゲ-ムを薦めたりしません。そんな中野さんが珍しく「あ~タカハシさん、『ザ・ボス』ね、これ良いですよ~。なんかねぇ~上手く説明はできないんだけど、良いゲ-ム」。帰りしなにそんなこと言われたら、もう即買い決定じゃないですか^^;ありがたく買わせていただきますとも♪
この作品では、プレイヤ-はアメリカマフィアのボスとなり、各都市でお金を稼ぐために暗躍するというのがメインのテ-マです。各都市には3~5枚のカ-ドが用意されており、1枚は裏向きに各都市の前に配置し、残りはランダムに各プレイヤ-に配られます。裏向きに置かれたカ-ドはそのラウンドでのその都市で稼げる報酬(あるいは制裁)を示し、また配られたカ-ドはそれぞれその秘密裏の報酬(あるいは制裁)の情報を探る手がかりとなります。
裏向きにされているカ-ドがお金なら、その都市で仕事をする価値が十二分にあるのですが、中には敵対組織の縄張りを荒らしたということで、お金の代わりに自分の構成員を失ったり(ピストルのカ-ド)、病院や留置所に送りにされるカ-ド(病院や牢屋のカ-ド)が伏せられているケ-スもあります。
プレイヤ-は自分の手番になったら、1.まず自分のファミリ-の構成員をいずれかの都市に派遣し(任意)、2.そのあとでその派遣した都市以外のカ-ドを1枚公開する。という行動をしなければなりません。全員が手札を全て公開した時点で、各都市毎に最も構成員を派遣したファミリ-がその都市の報酬を受け取ることができます。
自分が重要な情報(ピストルのカ-ドなど)を握っている場合、そのラウンドではその都市が安全なことがわかる反面、安易に構成員を派遣するとたちまち全員のタ-ゲットになってしまいます。プレイ感覚は往年の名作『メンバ-ズオンリ-』に近いのですが、「誰がどの情報を握っているかがわかる(カ-ドの裏が色違いになっているので)」というスパイスが尋常じゃないくらいに効いてます。
その都市の情報を握っているのに、さりげなく構成員を派遣するという行為が、はたして罠なのか本気なのか?プレイヤ-同士のブラフの掛け合い、高度な心理戦のドキドキハラハラが見事に表現されてて、さすがは中野さんのオススメだけあるなぁ~と唸らされました。ゲ-ムマ-ケットでこの作品を買われた方。おめでとうございます。これはアタリでしょう♪
最近、口三味線がマナ-違反だとかどうこういわれがちな傾向がありますが、こういった作品はそういう三味線自体を楽しまなければ全然面白くありません。「さて、ボストンで荒稼ぎといくかな!」「え~?それホント?罠はってるんじゃないの?」「さぁどうだろね?俺は稼ぐ、お前は稼がない、それだけの話だろ?」「くそ~、一人だけ良い思いはさせられないからなぁ~。よしいったれ!」「ハイ残念~^^だぁ~まされたぁ~w病院送り決定ね♪」「ぐ・・ぐぅ・・・><」。
いやぁ~面白かった!こういう人を騙したり、騙されたり、普段の実生活では人道的に決して味わうことが難しいことを、あえて「楽しめる」のがボードゲ-ムの醍醐味なんですから、こういう作品こそもっともっと遊ばれるべきでしょうね。
ア-サ-王

続いては、これはメビウスさんで購入したアレア中箱シリ-ズから、『ア-サ-王』ですね。先月のメビウス便に入っていたということで、既に先週のOASEさんでも遊ばれていたようでしたが、この日の面子は誰もそのときにプレイなさらなかったそうで、全員初プレイのちょうどいいお披露目になりました。
さて、この作品のデザイナ-はかの有名なクラマ-&キ-スリングの大御所コンビ。かつてドイツゲ-ム界きってのデザイナ-コンビと謳われた彼らは、何度もゲ-ム賞を総なめにする作品を世に送り出し、長いドイツゲ-ムの歴史の中でも確実に1時代を築いたといっても過言ではありませんから、そんな彼らがアレアシリ-ズに登場するということで、最強コンビと最強レ-ベルという夢の組み合わせに多くのフリ-クがワクワクさせられていたと思います。
それぞれのマスにプラスマイナスが書かれた動く円形テ-ブルの上に、自分の騎士と王族駒が配置されており、自分の手番ではプラス点のマスの駒を動かせば点数をもらえるという笑えるくらいにシンプルなデザイン。円形テ-ブルの基準位置は、常に王様がいるところにセットされるというのがある意味この作品の大きな特徴で、新しい王様が誕生すると世界が劇的に変化するのがなかなか面白い仕組みになってます。
今回は全員初プレイでしたが、あえて上級ル-ルで遊んでみました。上級ル-ルですと、毎回のアクションが2回に増えるのと同時に、「決算カ-ド」が新たに加わるので、しかるべき状況下をきちんと狙って整える必要性が生まれるため非常にテクニカルで難易度の高い作品に変化します。
ほとんどの「決算カ-ド」は、プラスになる可能性よりも、マイナスになる可能性の方が高いので、逆にいかに失点を少なくするかの見極めの方が大事になってて、かなりその辺は特殊なプレイ感覚だと感じました。実際のセッションでも一気に得点ボ-ドで1周以上差を付けられたかと思ったら、逆に1周差をつけれるほどに逆転したりと、緻密な作業の反面ちょっと大味な展開は個人的には残念な感じでした。
ということで、個人的にはル-ルを読んだ段階で上級ル-ル以外はプレイ欲求が低めに思えたのですが、上級ル-ルは上級ル-ルでけっこう難儀な作品だということが判明したので、せっかくの名コンビのデザインでしたが評価はアレアシリ-ズの中ではかなり低めの位置かなと。『片目の海賊』もそうでしたが、どうも最近のこのコンビは目新しい作品を生み出せない感じですね。確かに悪くない作品だとは思うのですが、突き抜けてないというか、新鮮味を感じないというか。10年以上前の作品のような古さを感じてしまいます。
その辺は決して「古さ」ではなく大御所の「匠な技」だと言われればそうなのかもしれませんが、最近の多種多様な作品と比較するとどうしても見劣りしがち。今一度ル-ルを聞いた瞬間にプレイしたくなったり、セッションの最中も練りこまれたシステムに唸らせられるような、かつての名作に匹敵するような作品を生み出してみて欲しいものです・・・><
イノベーション

締めは『イノベーション』ですね。これまたバネストさんで購入した作品で、『ローマの栄光』で一躍脚光を浴びたカードゲームデザイナーの雄、カール・チェディクの新作です(といっても例によって発売からしばらく時間は経ちましたが・・・^^;)。ここ最近のいわゆる「デッキ構築型」には目もくれずに、『サンファン』や『レースフォーザギャラクシー』のような「環境構築型」に拘るスタイルは個人的に高評価しており、注目していた作品でもありましたのでゲームマーケットでゲットできたのはラッキーでした♪
プレイヤーは1~10に分かれた各時代を、シヴィライゼーションよろしく、様々な新技術を文字通りイノベーションしながら追体験していきます。手番では2アクション実行し、カードをプレイしたり、その能力を起動したりというシステムは特に目新しい感じはしないのですが、やはりこの手の作品はシステム自体が既にオモシロ要素満載ですので、全員初プレイながらなかなか楽しいセッションが続きます。
というのも、この作品は驚くべきことに全てのカードが1枚ずつしか用意されておらず、しかもその個々のパワーが半端なく強烈なので、破壊的な攻撃が応酬される激しさがある展開は、ノリノリで場を支配しつつ押しているときも、また他のプレイヤーの攻撃でボコボコに凹まされているときも、決してダレさせない見事な(アンバランスな)バランスを保ってます。
もちろん、時代が先に進めば更にパワーがインフレしていきますし、また多人数でプレイすれば(その攻撃色の高さゆえに)マルチ色まで生まれるという至れり尽くせりの内容に仕上がっており、この手のタイプが好きな人にとってはかなり満足度の高い作品といえるでしょう。
今回は序盤で強烈なカードを展開したプレイヤーが場を支配。一気に偉業を2つも達成して一気にリードを広げますが、それ以降は他の3プレイヤーに常にマークされて思うように自分の環境を育てられず最後はジリ貧になってました。またそのプレイヤーを叩きつつ中盤勢力を伸ばしたプレイヤーも、その戦いに疲弊して終盤は伸びきれず、結局最後は終盤まで得点面ではかなり出遅れていた私と、もう1人のプレイヤーの一騎打ちという自然な流れに・・・。
そして一瞬の隙を突いて時代10の強烈な新技術カードをプレイし、一気に3つ目の偉業を達成した私が、圧倒的有利さをもってリーチをかけたので、最後はそれを阻止すべく他の3人のプレイヤーが共闘して阻止する展開となったのですが、そこで皮肉にも私の勝利を確定するカードが場に出てきてしまい、その時点で私の勝利が確定!結構プレイ時間はかかりましたが、一時もダレることのない白熱したセッションは非常に面白かったです。
セッション後は、当然のようにやり込んでいく過程で更に面白くなっていきそうな作品ですねという感想が聞かれましたが、まさにその通りだと私も思います。さすがに恐るべき中毒性の高さみたいなものまでは感じられませんでしたが、また遊んでみたいリプレイ欲求感は十分に感じられました。その一点だけでも十分な収穫だったと思います。
ということで、個人的な自宅会だったので人数的なキャパがあり、しかも突発的でもあったので急なお誘いに参加していただけた皆様には本当に感謝ですね♪私自身ゲームマーケットで購入したっきりで開封もしておらず、ほとんどテストプレイに近い感じで御迷惑をかけたかもしれませんが、ある意味新鮮なプレイが楽しめたのではないでしょうか?かえすがえすもお付き合いいただきありがとうございました。また是非我が家に遊びに来てくださいね♪byタカハシ
とりあえず面子が揃うまでは『タンブリングダイス』が火を噴いてました。予想通り笑いの瞬発力のある作品で点火材にはうってつけの作品ですな(笑)。
ザ・ボス

まずは、バネストさんで購入した『ザ・ボス』です。ゲ-ムマ-ケットで珍しく中野さんからオススメしてもらった作品。これは中野さんを良く知る人であれば皆さん驚かれることでしょうけど、普段中野さんは滅多に人にゲ-ムを薦めたりしません。そんな中野さんが珍しく「あ~タカハシさん、『ザ・ボス』ね、これ良いですよ~。なんかねぇ~上手く説明はできないんだけど、良いゲ-ム」。帰りしなにそんなこと言われたら、もう即買い決定じゃないですか^^;ありがたく買わせていただきますとも♪
この作品では、プレイヤ-はアメリカマフィアのボスとなり、各都市でお金を稼ぐために暗躍するというのがメインのテ-マです。各都市には3~5枚のカ-ドが用意されており、1枚は裏向きに各都市の前に配置し、残りはランダムに各プレイヤ-に配られます。裏向きに置かれたカ-ドはそのラウンドでのその都市で稼げる報酬(あるいは制裁)を示し、また配られたカ-ドはそれぞれその秘密裏の報酬(あるいは制裁)の情報を探る手がかりとなります。
裏向きにされているカ-ドがお金なら、その都市で仕事をする価値が十二分にあるのですが、中には敵対組織の縄張りを荒らしたということで、お金の代わりに自分の構成員を失ったり(ピストルのカ-ド)、病院や留置所に送りにされるカ-ド(病院や牢屋のカ-ド)が伏せられているケ-スもあります。
プレイヤ-は自分の手番になったら、1.まず自分のファミリ-の構成員をいずれかの都市に派遣し(任意)、2.そのあとでその派遣した都市以外のカ-ドを1枚公開する。という行動をしなければなりません。全員が手札を全て公開した時点で、各都市毎に最も構成員を派遣したファミリ-がその都市の報酬を受け取ることができます。
自分が重要な情報(ピストルのカ-ドなど)を握っている場合、そのラウンドではその都市が安全なことがわかる反面、安易に構成員を派遣するとたちまち全員のタ-ゲットになってしまいます。プレイ感覚は往年の名作『メンバ-ズオンリ-』に近いのですが、「誰がどの情報を握っているかがわかる(カ-ドの裏が色違いになっているので)」というスパイスが尋常じゃないくらいに効いてます。
その都市の情報を握っているのに、さりげなく構成員を派遣するという行為が、はたして罠なのか本気なのか?プレイヤ-同士のブラフの掛け合い、高度な心理戦のドキドキハラハラが見事に表現されてて、さすがは中野さんのオススメだけあるなぁ~と唸らされました。ゲ-ムマ-ケットでこの作品を買われた方。おめでとうございます。これはアタリでしょう♪
最近、口三味線がマナ-違反だとかどうこういわれがちな傾向がありますが、こういった作品はそういう三味線自体を楽しまなければ全然面白くありません。「さて、ボストンで荒稼ぎといくかな!」「え~?それホント?罠はってるんじゃないの?」「さぁどうだろね?俺は稼ぐ、お前は稼がない、それだけの話だろ?」「くそ~、一人だけ良い思いはさせられないからなぁ~。よしいったれ!」「ハイ残念~^^だぁ~まされたぁ~w病院送り決定ね♪」「ぐ・・ぐぅ・・・><」。
いやぁ~面白かった!こういう人を騙したり、騙されたり、普段の実生活では人道的に決して味わうことが難しいことを、あえて「楽しめる」のがボードゲ-ムの醍醐味なんですから、こういう作品こそもっともっと遊ばれるべきでしょうね。
ア-サ-王

続いては、これはメビウスさんで購入したアレア中箱シリ-ズから、『ア-サ-王』ですね。先月のメビウス便に入っていたということで、既に先週のOASEさんでも遊ばれていたようでしたが、この日の面子は誰もそのときにプレイなさらなかったそうで、全員初プレイのちょうどいいお披露目になりました。
さて、この作品のデザイナ-はかの有名なクラマ-&キ-スリングの大御所コンビ。かつてドイツゲ-ム界きってのデザイナ-コンビと謳われた彼らは、何度もゲ-ム賞を総なめにする作品を世に送り出し、長いドイツゲ-ムの歴史の中でも確実に1時代を築いたといっても過言ではありませんから、そんな彼らがアレアシリ-ズに登場するということで、最強コンビと最強レ-ベルという夢の組み合わせに多くのフリ-クがワクワクさせられていたと思います。
それぞれのマスにプラスマイナスが書かれた動く円形テ-ブルの上に、自分の騎士と王族駒が配置されており、自分の手番ではプラス点のマスの駒を動かせば点数をもらえるという笑えるくらいにシンプルなデザイン。円形テ-ブルの基準位置は、常に王様がいるところにセットされるというのがある意味この作品の大きな特徴で、新しい王様が誕生すると世界が劇的に変化するのがなかなか面白い仕組みになってます。
今回は全員初プレイでしたが、あえて上級ル-ルで遊んでみました。上級ル-ルですと、毎回のアクションが2回に増えるのと同時に、「決算カ-ド」が新たに加わるので、しかるべき状況下をきちんと狙って整える必要性が生まれるため非常にテクニカルで難易度の高い作品に変化します。
ほとんどの「決算カ-ド」は、プラスになる可能性よりも、マイナスになる可能性の方が高いので、逆にいかに失点を少なくするかの見極めの方が大事になってて、かなりその辺は特殊なプレイ感覚だと感じました。実際のセッションでも一気に得点ボ-ドで1周以上差を付けられたかと思ったら、逆に1周差をつけれるほどに逆転したりと、緻密な作業の反面ちょっと大味な展開は個人的には残念な感じでした。
ということで、個人的にはル-ルを読んだ段階で上級ル-ル以外はプレイ欲求が低めに思えたのですが、上級ル-ルは上級ル-ルでけっこう難儀な作品だということが判明したので、せっかくの名コンビのデザインでしたが評価はアレアシリ-ズの中ではかなり低めの位置かなと。『片目の海賊』もそうでしたが、どうも最近のこのコンビは目新しい作品を生み出せない感じですね。確かに悪くない作品だとは思うのですが、突き抜けてないというか、新鮮味を感じないというか。10年以上前の作品のような古さを感じてしまいます。
その辺は決して「古さ」ではなく大御所の「匠な技」だと言われればそうなのかもしれませんが、最近の多種多様な作品と比較するとどうしても見劣りしがち。今一度ル-ルを聞いた瞬間にプレイしたくなったり、セッションの最中も練りこまれたシステムに唸らせられるような、かつての名作に匹敵するような作品を生み出してみて欲しいものです・・・><
イノベーション

締めは『イノベーション』ですね。これまたバネストさんで購入した作品で、『ローマの栄光』で一躍脚光を浴びたカードゲームデザイナーの雄、カール・チェディクの新作です(といっても例によって発売からしばらく時間は経ちましたが・・・^^;)。ここ最近のいわゆる「デッキ構築型」には目もくれずに、『サンファン』や『レースフォーザギャラクシー』のような「環境構築型」に拘るスタイルは個人的に高評価しており、注目していた作品でもありましたのでゲームマーケットでゲットできたのはラッキーでした♪
プレイヤーは1~10に分かれた各時代を、シヴィライゼーションよろしく、様々な新技術を文字通りイノベーションしながら追体験していきます。手番では2アクション実行し、カードをプレイしたり、その能力を起動したりというシステムは特に目新しい感じはしないのですが、やはりこの手の作品はシステム自体が既にオモシロ要素満載ですので、全員初プレイながらなかなか楽しいセッションが続きます。
というのも、この作品は驚くべきことに全てのカードが1枚ずつしか用意されておらず、しかもその個々のパワーが半端なく強烈なので、破壊的な攻撃が応酬される激しさがある展開は、ノリノリで場を支配しつつ押しているときも、また他のプレイヤーの攻撃でボコボコに凹まされているときも、決してダレさせない見事な(アンバランスな)バランスを保ってます。
もちろん、時代が先に進めば更にパワーがインフレしていきますし、また多人数でプレイすれば(その攻撃色の高さゆえに)マルチ色まで生まれるという至れり尽くせりの内容に仕上がっており、この手のタイプが好きな人にとってはかなり満足度の高い作品といえるでしょう。
今回は序盤で強烈なカードを展開したプレイヤーが場を支配。一気に偉業を2つも達成して一気にリードを広げますが、それ以降は他の3プレイヤーに常にマークされて思うように自分の環境を育てられず最後はジリ貧になってました。またそのプレイヤーを叩きつつ中盤勢力を伸ばしたプレイヤーも、その戦いに疲弊して終盤は伸びきれず、結局最後は終盤まで得点面ではかなり出遅れていた私と、もう1人のプレイヤーの一騎打ちという自然な流れに・・・。
そして一瞬の隙を突いて時代10の強烈な新技術カードをプレイし、一気に3つ目の偉業を達成した私が、圧倒的有利さをもってリーチをかけたので、最後はそれを阻止すべく他の3人のプレイヤーが共闘して阻止する展開となったのですが、そこで皮肉にも私の勝利を確定するカードが場に出てきてしまい、その時点で私の勝利が確定!結構プレイ時間はかかりましたが、一時もダレることのない白熱したセッションは非常に面白かったです。
セッション後は、当然のようにやり込んでいく過程で更に面白くなっていきそうな作品ですねという感想が聞かれましたが、まさにその通りだと私も思います。さすがに恐るべき中毒性の高さみたいなものまでは感じられませんでしたが、また遊んでみたいリプレイ欲求感は十分に感じられました。その一点だけでも十分な収穫だったと思います。
ということで、個人的な自宅会だったので人数的なキャパがあり、しかも突発的でもあったので急なお誘いに参加していただけた皆様には本当に感謝ですね♪私自身ゲームマーケットで購入したっきりで開封もしておらず、ほとんどテストプレイに近い感じで御迷惑をかけたかもしれませんが、ある意味新鮮なプレイが楽しめたのではないでしょうか?かえすがえすもお付き合いいただきありがとうございました。また是非我が家に遊びに来てくださいね♪byタカハシ
どうも、既に半月以上更新をサボってるNBGCです(笑)。このスパンは今までで最長かな?もう別にとりたてて御報告するようなネタもないですし、面白い話題もなかなか提供できないので、どうせなら更新頻度を極端に落とそうかなぁ~と、一度思ったらあとはもうこの体たらくです(爆)。毎日まめに見に来ていただいている方、本当に申し訳ないです。これから少しでも以前のペ-スを戻せるようにボチボチ更新していきます。
ということで、既に1週間以上経ってますが、今更ゲ-ムマ-ケットのレポ-トです(笑)。

まぁ、イベントの中身とか、盛り上がり方とか、話題のゲ-ムとかに関しては、もう既に他のサイトであれこれ挙がっていると思いますので、今更NBGCで報告する部分は特にありません。以下半分以上がプチ旅行記になりますので、興味がなければ無視してくださいね^^;
毎年この時期に開催されていたこのイベント。いつも直前までは参加する気満々なのに、同行者の予定が合わなかったり、トラブルが発生したりとなかなか参加する機会を逸していたのですが、今年は運良くナビゲ-タ-にもなる心強い幼馴染の友人が興味を示してくれたので、新潟からはるばる愛車を飛ばしていってきました。
新潟を出たのはまだ日も昇らぬ午前3時。もうすぐ割引がなくなる高速道をちんたら走って、会場の周辺に到着したのは午前9時前でした。とりあえず、会場周辺で安い駐車場を探していると、既に会場前には大勢の女性が並んでいるではありませんか?
私「最近のゲ-マ-は女性多いんだね?都会は違うなぁ~」
友人「あぁ~あれ?あれは違う違う(笑)。ウチの腐った嫁情報だと、すぐ上の階で忍たま乱太郎のオンリ-イベントがあるみたいだね」
私「オンリ-イベント?なんだそりゃ?ミュ-ジカルかなんかあるのか?そういや服も派手なの多いなぁ~」
友人「違うって、同人即売会。彼女たちはいわゆる腐女子の皆様です」
私「へぇ~、あれが噂の腐女子様ですか。結構綺麗な娘多いし全然普通に見えるけど、あれで腐ってるの?」
友人「そりゃ腐ってるだろうさ、もう腐りきってるよ(爆)、でも彼女たちの精神的位置づけは貴族様だから、俺達のようなオタがむやみに話しかけてはダメだぜ!」
私「いや、話しかけね-し(笑)」
ということで、そんなくだらない会話をしながらも、友人が近場で手頃な駐車場を見つけてくれたのでそこに車を停め、いざ会場に。
腐女子の皆様の香水のかほりに「ぐほっ!」っとむせながら入口を入ると、会場案内のお兄さんが上の階で入場券(パンフレット)を販売してますのでどうぞ~と案内してくれたので、そのままエレベ-タで4階へ(今年のゲムマは4・5階が会場)。ドアが開くと既に会場内に並んでいる大勢のボドゲファンの姿が・・・。
とりあえず入場券をゲットして、その列に並ぶかどうかの判断。
私「なぁ並ぶ?」
友人「どっちでもいいけど、個人的に同人の方(5階)見たいから、そっちいってみない?」
私「いいよ、じゃ5階に移動しよう」
ということで5階へ移動したら、さらに長蛇の列が目の前に^^;
私「う~ん、浅草見物したい」
友人「だな(笑)」
ということで、あまりの人の多さに会場近くの浅草寺へモヤモヤしにいくことにしました。

ビルの合間の少し先には、話題の東京スカイツリ-が見えます。
友人「なんかランチャ-で破壊したくなるよな♪」
私「わかる!すげ~地球防衛軍っぽい(笑)」
早朝の浅草界隈は涼しくて気持ちが良いです。まだお店とかはあまり開いてませんでしたが、開場の時間(午前10時)まで周辺をブラブラ楽しむことに。お互い喉が渇いていたこともあり、どこか喫茶店を探そうということになり、参道裏のキャンディ-なるお店を見つけたのですが、超愛想の悪い店主に「まだ開いてないよ!」といわれスゴスゴと退散するはめに。友人なんか「えぇとじゃあ何時からオ-プンなんですか?」とやんわり聞いたにもかかわらず、ガン無視されて、端で笑いを堪えるのに必死でした(爆)。
ようやく見つけた花月堂というお店で名物のメロンパンとメロンソ-ダというアホみたいな組み合わせをいただき、正味30分足らずの浅草探訪を楽しんだところでちょうど良い時間になったので会場へ戻ることに。
既に先ほどの倍近くまで伸びた列を尻目に、開場のアナウンスに拍手して、他の方達が会場入りしてからボチボチ中へ入ってみました。
とりあえず今回は友人の希望もあったので5階から攻めてみたのですが、個人的に同人ゲ-ムに全く興味がないので、どこどこのサ-クルさんが人気みたいだとか、なんかの作品がもう完売したみたいだとかいう友人の話を聞いても「へぇ~凄いね」くらいであまり感動とかもありません(笑)。ただ、このフロアは提供する側も購入する側もいずれも熱気があって、そういう雰囲気には大変興奮させられました。興味はなくても、みんなの「ゲ-ムが好き♪」という空気感はとても刺激的でした。
結局、私の狙いの中古品売りにもあまり目ぼしいものはなく(友人にはオススメのありましたけど)、一通り見終わって下の階も落ち着いてきた頃にフロアチェンジをすることにしました。
4階は一転して企業ブ-スが並んでいるということで、まずは馴染みのバネストさんへ御挨拶に。毎回壁サ-ならぬ壁ショップのバネストさんですが、すでに長蛇の列も終わりかけていたので結構良いタイミングだったと思います。久々に中野さんときつねびさんにお会いして、まずは頼んでいた商品(ゲ-ムマ-ケット用のものではなく、当日人気のバネストさんでは希望の商品を買えない可能性が高いことを見越して、前日にお店の商品をお願いしたもの)を受け取り、予想通りきつねびさんから怒られました(爆)。
というのも、お願いしたのは『タンブリングダイス』というとても重量のある作品でして、事前のメ-ルでは直送で送っておくから~といわれてたのですが、わざわざ持込みで直輸送してくださったそうで、「まったく重いの運ばすんじゃないよ><」といわれてしまいました(ガハハ・・・きつねびさんすまんの~w)。
あとはその時点でバネストさんに残っていた商品の中から数点と、メビウスさんから1つ、もう一度5階に戻って中古品を1つと、合計でも2万円に届かないチョボチョボな感じでした。こういう場では普通財布の紐が緩みがちなんですが、今回は思いの外散財しなかったですね^^;

それ以降は、友人の希望もあったので、バネストブ-スの前で見知らぬ方たちとテストプレイを楽しませていただいたりして終始楽しかったりもしたのですが、フリ-スペ-スは常に埋まり気味でしたし、他のテストプレイもなかなかタイミングが合わなかったりしたこともあり、昼食を食べに外へ出た以降はもう会場へ戻る元気は私にはありませんでした^^;
恒例のオ-クションとかも少し興味があったのですが、まぁ欲しい商品もほとんどなかったですし、どうせお祭りレ-トで高騰するのが目に見えてましたからスル-することに(落札価格とかどうだったんだろ?)。帰る前にもう一度浅草をブラブラして、汗をかいたから近くの温泉に入ったりしながら帰宅への途につきました。
そんなこんなで新潟へ着いたのは午後9時過ぎくらいでしたか。車中での会話も盛り上がったので運転自体さほど苦にはなりませんでしたが、さすがに疲れました。やはり東京へは新幹線が一番でしょう。
さて、総じてゲ-ムマ-ケットの所感ですが、良くも悪くも「これはマニアのためのイベントだなぁ~」というのが正直なところです。女性や家族連れの客層はほとんど見受けられず、殺伐としているとまでは言いませんが、どこか一般人をはねつけているような閉塞的な空気感は感じられました。
まぁでもこれが普通じゃないですかね。「マ-ケット」なんですから、ある程度目利きのきくマニアばかりが集うのはある意味健全な流れかなぁと(ただ主催者サイドがどう考えていらっしゃるのはかわかりませんけど)。個人的にはいろいろと刺激になりましたし、単純に(マニアなのでw)楽しかったですし、参加して良かったとは思いました。
あとは、もともと決して安い買い物ではないボ-ドゲ-ムですが、ある種マニアの金銭感覚の壊れ方は色々な部分に波及していて、その辺でも一般人との乖離がいっそう進んでいるかなぁ~と思いました。同行した友人も、「(同人でも)面白そうな作品はいくつかあったけど、どれもこれもちょっと手を出しづらい価格設定だなぁ~」といってましたね。
私自身は同人ゲ-ムにほとんど興味を持たないので何とも言えないのですが、最近の国産(同人)ゲ-ムのレベルは非常に向上していて、決して値段不相応な作品ばかりではないと思うのですが、やはりマニア以外ではなかなか手を出しづらいのが現状なのだと思います。
それと、個人的に思うのは、ショップの方でゲ-ムマ-ケットに参加するメリットをもっと感じさせてくれても良いかなと。このイベントに参加する人よりも参加しない人の方が圧倒的に多いので、かなり難しい話だとは思うのですが、例えば「ゲ-ムマ-ケットで発売したゲ-ムは2ヶ月くらい先までは店売りしません!」とかいえればもっと購買意欲をそそられて面白いかなぁ~と(いわゆる先行販売みたいなのがベタ-なのかな?)。
現状では、地方から頑張って参加しても(レアな同人ゲ-ム狙い以外では)どれほどメリットがあるかといわれると少し悩んでしまいますし、友人・知人が多い人にとってはこういうイベントは社交の場の一つになるのでしょうけど、普通の人には普通に雑踏市の1つでしかないと思うので、イベント的に今後どういう方向に進んでいくのかに関しては興味が湧きました。次は秋ですか?参加は・・・どうでしょうね(高速割引なくなりますしね^^;)。byタカハシ
ということで、既に1週間以上経ってますが、今更ゲ-ムマ-ケットのレポ-トです(笑)。

まぁ、イベントの中身とか、盛り上がり方とか、話題のゲ-ムとかに関しては、もう既に他のサイトであれこれ挙がっていると思いますので、今更NBGCで報告する部分は特にありません。以下半分以上がプチ旅行記になりますので、興味がなければ無視してくださいね^^;
毎年この時期に開催されていたこのイベント。いつも直前までは参加する気満々なのに、同行者の予定が合わなかったり、トラブルが発生したりとなかなか参加する機会を逸していたのですが、今年は運良くナビゲ-タ-にもなる心強い幼馴染の友人が興味を示してくれたので、新潟からはるばる愛車を飛ばしていってきました。
新潟を出たのはまだ日も昇らぬ午前3時。もうすぐ割引がなくなる高速道をちんたら走って、会場の周辺に到着したのは午前9時前でした。とりあえず、会場周辺で安い駐車場を探していると、既に会場前には大勢の女性が並んでいるではありませんか?
私「最近のゲ-マ-は女性多いんだね?都会は違うなぁ~」
友人「あぁ~あれ?あれは違う違う(笑)。ウチの腐った嫁情報だと、すぐ上の階で忍たま乱太郎のオンリ-イベントがあるみたいだね」
私「オンリ-イベント?なんだそりゃ?ミュ-ジカルかなんかあるのか?そういや服も派手なの多いなぁ~」
友人「違うって、同人即売会。彼女たちはいわゆる腐女子の皆様です」
私「へぇ~、あれが噂の腐女子様ですか。結構綺麗な娘多いし全然普通に見えるけど、あれで腐ってるの?」
友人「そりゃ腐ってるだろうさ、もう腐りきってるよ(爆)、でも彼女たちの精神的位置づけは貴族様だから、俺達のようなオタがむやみに話しかけてはダメだぜ!」
私「いや、話しかけね-し(笑)」
ということで、そんなくだらない会話をしながらも、友人が近場で手頃な駐車場を見つけてくれたのでそこに車を停め、いざ会場に。
腐女子の皆様の香水のかほりに「ぐほっ!」っとむせながら入口を入ると、会場案内のお兄さんが上の階で入場券(パンフレット)を販売してますのでどうぞ~と案内してくれたので、そのままエレベ-タで4階へ(今年のゲムマは4・5階が会場)。ドアが開くと既に会場内に並んでいる大勢のボドゲファンの姿が・・・。
とりあえず入場券をゲットして、その列に並ぶかどうかの判断。
私「なぁ並ぶ?」
友人「どっちでもいいけど、個人的に同人の方(5階)見たいから、そっちいってみない?」
私「いいよ、じゃ5階に移動しよう」
ということで5階へ移動したら、さらに長蛇の列が目の前に^^;
私「う~ん、浅草見物したい」
友人「だな(笑)」
ということで、あまりの人の多さに会場近くの浅草寺へモヤモヤしにいくことにしました。

ビルの合間の少し先には、話題の東京スカイツリ-が見えます。
友人「なんかランチャ-で破壊したくなるよな♪」
私「わかる!すげ~地球防衛軍っぽい(笑)」
早朝の浅草界隈は涼しくて気持ちが良いです。まだお店とかはあまり開いてませんでしたが、開場の時間(午前10時)まで周辺をブラブラ楽しむことに。お互い喉が渇いていたこともあり、どこか喫茶店を探そうということになり、参道裏のキャンディ-なるお店を見つけたのですが、超愛想の悪い店主に「まだ開いてないよ!」といわれスゴスゴと退散するはめに。友人なんか「えぇとじゃあ何時からオ-プンなんですか?」とやんわり聞いたにもかかわらず、ガン無視されて、端で笑いを堪えるのに必死でした(爆)。
ようやく見つけた花月堂というお店で名物のメロンパンとメロンソ-ダというアホみたいな組み合わせをいただき、正味30分足らずの浅草探訪を楽しんだところでちょうど良い時間になったので会場へ戻ることに。
既に先ほどの倍近くまで伸びた列を尻目に、開場のアナウンスに拍手して、他の方達が会場入りしてからボチボチ中へ入ってみました。
とりあえず今回は友人の希望もあったので5階から攻めてみたのですが、個人的に同人ゲ-ムに全く興味がないので、どこどこのサ-クルさんが人気みたいだとか、なんかの作品がもう完売したみたいだとかいう友人の話を聞いても「へぇ~凄いね」くらいであまり感動とかもありません(笑)。ただ、このフロアは提供する側も購入する側もいずれも熱気があって、そういう雰囲気には大変興奮させられました。興味はなくても、みんなの「ゲ-ムが好き♪」という空気感はとても刺激的でした。
結局、私の狙いの中古品売りにもあまり目ぼしいものはなく(友人にはオススメのありましたけど)、一通り見終わって下の階も落ち着いてきた頃にフロアチェンジをすることにしました。
4階は一転して企業ブ-スが並んでいるということで、まずは馴染みのバネストさんへ御挨拶に。毎回壁サ-ならぬ壁ショップのバネストさんですが、すでに長蛇の列も終わりかけていたので結構良いタイミングだったと思います。久々に中野さんときつねびさんにお会いして、まずは頼んでいた商品(ゲ-ムマ-ケット用のものではなく、当日人気のバネストさんでは希望の商品を買えない可能性が高いことを見越して、前日にお店の商品をお願いしたもの)を受け取り、予想通りきつねびさんから怒られました(爆)。
というのも、お願いしたのは『タンブリングダイス』というとても重量のある作品でして、事前のメ-ルでは直送で送っておくから~といわれてたのですが、わざわざ持込みで直輸送してくださったそうで、「まったく重いの運ばすんじゃないよ><」といわれてしまいました(ガハハ・・・きつねびさんすまんの~w)。
あとはその時点でバネストさんに残っていた商品の中から数点と、メビウスさんから1つ、もう一度5階に戻って中古品を1つと、合計でも2万円に届かないチョボチョボな感じでした。こういう場では普通財布の紐が緩みがちなんですが、今回は思いの外散財しなかったですね^^;

それ以降は、友人の希望もあったので、バネストブ-スの前で見知らぬ方たちとテストプレイを楽しませていただいたりして終始楽しかったりもしたのですが、フリ-スペ-スは常に埋まり気味でしたし、他のテストプレイもなかなかタイミングが合わなかったりしたこともあり、昼食を食べに外へ出た以降はもう会場へ戻る元気は私にはありませんでした^^;
恒例のオ-クションとかも少し興味があったのですが、まぁ欲しい商品もほとんどなかったですし、どうせお祭りレ-トで高騰するのが目に見えてましたからスル-することに(落札価格とかどうだったんだろ?)。帰る前にもう一度浅草をブラブラして、汗をかいたから近くの温泉に入ったりしながら帰宅への途につきました。
そんなこんなで新潟へ着いたのは午後9時過ぎくらいでしたか。車中での会話も盛り上がったので運転自体さほど苦にはなりませんでしたが、さすがに疲れました。やはり東京へは新幹線が一番でしょう。
さて、総じてゲ-ムマ-ケットの所感ですが、良くも悪くも「これはマニアのためのイベントだなぁ~」というのが正直なところです。女性や家族連れの客層はほとんど見受けられず、殺伐としているとまでは言いませんが、どこか一般人をはねつけているような閉塞的な空気感は感じられました。
まぁでもこれが普通じゃないですかね。「マ-ケット」なんですから、ある程度目利きのきくマニアばかりが集うのはある意味健全な流れかなぁと(ただ主催者サイドがどう考えていらっしゃるのはかわかりませんけど)。個人的にはいろいろと刺激になりましたし、単純に(マニアなのでw)楽しかったですし、参加して良かったとは思いました。
あとは、もともと決して安い買い物ではないボ-ドゲ-ムですが、ある種マニアの金銭感覚の壊れ方は色々な部分に波及していて、その辺でも一般人との乖離がいっそう進んでいるかなぁ~と思いました。同行した友人も、「(同人でも)面白そうな作品はいくつかあったけど、どれもこれもちょっと手を出しづらい価格設定だなぁ~」といってましたね。
私自身は同人ゲ-ムにほとんど興味を持たないので何とも言えないのですが、最近の国産(同人)ゲ-ムのレベルは非常に向上していて、決して値段不相応な作品ばかりではないと思うのですが、やはりマニア以外ではなかなか手を出しづらいのが現状なのだと思います。
それと、個人的に思うのは、ショップの方でゲ-ムマ-ケットに参加するメリットをもっと感じさせてくれても良いかなと。このイベントに参加する人よりも参加しない人の方が圧倒的に多いので、かなり難しい話だとは思うのですが、例えば「ゲ-ムマ-ケットで発売したゲ-ムは2ヶ月くらい先までは店売りしません!」とかいえればもっと購買意欲をそそられて面白いかなぁ~と(いわゆる先行販売みたいなのがベタ-なのかな?)。
現状では、地方から頑張って参加しても(レアな同人ゲ-ム狙い以外では)どれほどメリットがあるかといわれると少し悩んでしまいますし、友人・知人が多い人にとってはこういうイベントは社交の場の一つになるのでしょうけど、普通の人には普通に雑踏市の1つでしかないと思うので、イベント的に今後どういう方向に進んでいくのかに関しては興味が湧きました。次は秋ですか?参加は・・・どうでしょうね(高速割引なくなりますしね^^;)。byタカハシ