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     ここは新潟でボードゲームを楽しむ人達のための集会所です。

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現時点でのゲーム会の予定は下記のとおりです。もし希望があればこれら以外にも特例会などを行うことも検討しております。

12月19日(日):第49回月例会
場所:新津地域交流センター(9:30?20:30)
参加費:300円(初回は無料)
詳細:こちら

12月12日(日):OASE新潟12月例会
場所:万代市民会館(13:00?)
参加費:300円(初回、小中学生は無料)
詳細:こちら

是非皆様の御参加をお待ちしております。
勤労感謝の日に久々に自宅会を開催しました。

色々とお声がけはするも、皆さんの都合が合わず(体調を崩されてた方も・・・><)、結局3人でのゲーム会になってしまいましたが、とりあえず遊べて何より^^;

参加してくださったAさんとNさんに感謝♪

国富論

1.国富論

 まずは、発売当初から気にはなっていたものの、色々と購入するタイミングが合わずにスルーし続けてきた『国富論』を先日思わぬタイミングで入手することになったので、さっそくこの作品からスタートすることに。

 プレイヤーは自国の産業を発展させ、他のプレイヤーと上手く交渉(トレード)しながらどんどん拡大再生産していくというオーソドックスなテーマの作品なのですが、運の要素がまったく存在しない作品なので、物凄くプレイヤーのセンスが試される作品ということもあり、これはなかなか普通の一般サークルでは厳しいかな?という予想は戦前からあったのですが、まぁこの日は3人プレイでしかも全員が初プレイということもあり、多少ユルユル感はあるんじゃないかと期待してのセッションとなりました。

 さて、この作品の基本はとにかく「共存共栄」のもとに成り立ってます。交渉も全て「お互いが得をする」がベースとなりますから、あまりギスギスした感じはありません。トレードだけをみればほとんど『カタンの開拓者』の物々交換と同じレベルです(笑)。市場から物を買えば買うほど損をしますので、できる限り他人と交渉する必要があるのですが、そうなると必然的にレアな産物を持つプレイヤーが有利に展開するようになります。

 今回は序盤から執拗に自国の発展にいそしむAさんと、レア産物を独占しながらそれを発展させるタイミングが遅れてかなり後手を踏んでいるNさんが、最終的にほとんどの産物をバッティングさせて共倒れの図式に。私は序盤で大きなミスがあったものの、市場のレートを見ながらギブアンドテイクで幅広く資源を集めて順調に発展。銀行セットを2つ建てた時点で圧勝の流れでした。

 結局ほとんどダブルスコアに近い結果となり、戦前の予想がズバリ当たった感じで、ゲームとしてはシンプルでありながら、奥はかなり深いようで、なかなか普段は遊べなそうな作品ということは理解できましたが、どうなんでしょうね?個人的には運の要素を外した作品としてはかなり良くまとまった秀作だと思いましたが、プレイ時間もかかりますし、気軽にオススメはできなそうです。ちなみにネット上ではフリークとそれ以外でかなり評価が分かれているようで、やはり敷居が高い作品なんだなぁという印象を受けました。こういう作品を頻繁に遊べる集団というのはかなりマニアックなのだと思います(笑)。

倉庫の街

2.倉庫の街

 続いてはAさんのリクエストで『倉庫の街』をプレイ。私自身はもう何度目かのプレイなのですが、Aさんは何気に今までタイミングが合わずに未プレイだったということで、リクエストしてくださいました。

 個人的にはフェルドはやはりフェルドらしく(意味不明^^;)、多少長時間の作品の方が面白い作品を提供しやすいデザイナーなんだろうなぁ?とは思いますが、この作品はそんなフェルドが思い切ってシンプルにほとんどワンアイデアで押し切った秀作で、これはこれでなかなか良くまとまっていると思います。

 結局この作品に関してはルールは簡単。あとはカードの構成とゲームのコツをつかむまで何回繰り返し遊べるかで評価が分かれるんでしょうね。今回は前回の反省を生かして「品物をお金に換えるカード」を1枚も取らないというプレイを実戦。久々にまじめに「仕事」をこなしながらラウンドを進める展開に(笑)。

 すると最終的に4枚集めるとすさまじいボーナス点がもらえるカードを、何故か4枚そろえることに成功してしまい最後はぶっちぎりの点数となってしまいました(たぶん過去最高得点^^;)。初プレイでかなりカードに振り回されて「何か結局消防士ですね・・・」というありがちな感想を述べられたAさんでしたが、私自身これほどの圧勝にもかかわらず「消防士」では一度もボーナス点を取ってないのですから、その感想(指摘)は2度目以降のプレイできっと変わってくると思いますよ♪
 
 「消防士」はまったく無視する(マイナス10点を食らう)となればそれは大きなハンデだとは思いますが、きちんと計画に組み込めばある程度軽視してても勝てます(逆に言えば、それだけしっかりと「消防士」という要素が作品に絡んでいるという証拠でもあるといえるでしょう)。

エントデッカー

3.エントデッカー
 
 締めは超ぉ?久々に『エントデッカー』を遊ぶことに。『カタンの開拓者』といえばK・トイバー、K・トイバーといえば『カタンの開拓者』という図式が成り立つほど、トイバーの作品といえばもうこれしかないといった感じですが、何気にそんなトイバーがキャリアの絶頂期に発表した作品がこちらの『エントデッカー』です。

 タイルをめくって新しい島を発見し、自分の駒を上陸させておくと、最終的に島が完成したときに点がもらえるという、どことなくというか、まんま『カルカソンヌ』的要素をふんだんに盛り込んだ(笑)作品がこの『エントデッカー』ですね。

 発表当初から『カタンの開拓者』とどうしても比較されて、それほど爆発的にはヒットしなかった作品ですが、その後多少のルールの改正をした『ニューエントデッカー』も発売されており、密かにこの美しいボードの作品は愛され続けてきたようです。

 デカイ島を狙うのか、小さな島でコツコツ稼ぐのか、そこがこの作品の大きな悩み所で、タイルのめくり運、イベントタイルの50%(半分が良いこと、半分が悪いことという構成なので)という運要素満載のシステムは好き嫌いが分かれるものですが、慣れれば1時間以内で終了する作品ですので、そのお手軽さもあって久々のプレイでしたが十分楽しめました♪

 今回は全員が基本的に小さな島でコツコツ戦略で展開。こうなるとどのタイミングで大きな島をモノにするかで勝負が決まってきます。終盤出遅れていた部分を一気に取り戻そうと次々と島を発見していくAさんでしたが、要所要所で他のプレイヤーにもお邪魔されてなかなか得点を詰められません。最終的に一歩抜け出した私をギリギリまくれるかどうか、何と勝負は最後のタイルの模様次第となりました。

 Nさん気合の最終タイルは・・・惜しい?><

 結局点数的には多少開きましたが、最後のタイル次第で十分逆転もあったドキドキの展開でした。本当に久々にプレイした『エントデッカー』。何か今の最新のボードゲームと比べると実にシンプルで、確かに物足りなさ感はあるのですが、何ていうか「原点ってこれだよね!」的な面白さは感じ取れました。う?んファミコンの「マリオ(スーパーじゃなくてw)」とか「アイスクライマー」とか遊ぶ感じといえばわかりやすいですかね(爆)。

ということで、この日はNさんの御実家が下水の工事で大変なことになっているようでしたので(何かセッション中にも工事の人から電話かかってきてたりしてましたから、よっぽど大変だったんですね^^;)、時間は少し早かったのですがここらでお開きとなりました。また次回の自宅会がありましたらふるって御参加くださいませ。ありがとうございました。byタカハシ
第49回NBGC月例会を開催いたします。

日時:12月19日(日)

場所:新津地域交流センター

時間:午前9時半?午後8時半

テーマ:リクエスト&盗賊が出てくるゲーム

※盗賊には「海賊」や「山賊」、「スパイ」なども含めることにします♪

参加費:300円(初回の方は無料です)
         
当月例会は主として海外のボードゲームを楽しく遊ぼうという主旨のもとに開催いたします。海外のボードゲームには素晴らしい魅力が溢れています。是非一度体験してみてください。また特定の作品のリクエストも随時受け付けております♪興味がおありになる作品に関しましては、可能な限り対応させていただきますので、気軽に当方宛にリクエストをお願いします。

※なお、当サークルが御用意させていただいているボードゲームは、基本的に対象年齢が高めのものが中心です。初心者ならびに小さなお子様連れでの参加を希望なされる方につきましては、あらかじめ掲示板等に御連絡を頂ければ、初心者向け用の作品を個別に御用意させていただきます(事前の御連絡がない場合には対応が難しい可能性もございます)。

会場の御案内に関しましてはこちらをどうぞ。
当会場は無料駐車場が完備されております。ただし、少し会場から離れておりまして、かなりわかりづらい場所にございます。もしお車をお持ちの方で、無料駐車場を希望なさる場合には、予め御連絡をいただくか、当日会場で確認くださいませ。担当:高橋
先週の日曜日はOASE新潟さんの月例会でした。私自身当初所用で不参加の予定だったのですが、予定がずれてくれて幸運にも参加できることに。珍しく日曜日に休みが取れたスギハラとともに見事参戦を果たすことができました。うち(NBGC)とくらべてここ最近参加者が増えつつあるOASEさん。定期的に活動を復活した甲斐がありましたね。

アクワイア

1.アクワイア

 まずは、定番の『アクワイア』から。前回の月例会100回記念の飲み会の席で、「いつも別卓で立ってて悔しい思いをしてる!」という重鎮K池さんのためにこのひわざわざ持ち込んだこの作品。当然プレイを切望なされておられたK池さんは参加、残るメンバーは前回コテンパン(死語w)に負けたNさんと、実戦は数年ぶりのスギハラという面子。席順はそのままK池さん→Nさん→スギハラ→私という感じでスタートしました。

 久々のプレイで傍から見ているとダメダメプレイが続くスギハラの影響で序盤からかなり劣勢に。私を執拗にマークするK池さんに足を引っ張られ、共に明らかに資金ショートでジリ貧だったので、仕方なくこちらから折れるも、さらにその上がったトスで私を叩こうとするK池さん。TOP目をいじめるどころか更なるアシストまでしはじめてはゲームにならない感じでした。

 中盤一瞬の隙を突いて「インペ」で大儲け(たった1枚で1位・2位独占の合併に成功!)をしましたが、所詮は焼け石に水。ブランクもあって強烈なミスプレイをするスギハラや、最後までマイペースだったK池さんのおかげで、前回とは比べものにならないくらい絶好調だったNさんに1万点以上の差を付けられての2着でした。

 K池さんは御自身で『アクワイア』のPCゲームを作成してしまうくらいの実力者ですが、やはりゲームと実戦は違いますからね。実戦の『アクワイア』は必ずしも株数トップを狙わない場面とかも良くありますから、状況判断によっては熟練者に初心者は絶対的に勝ちづらい面もたしかにあります。まぁ様々な戦略があるからこそ、運の要素が大きいながらもこの作品が長くファンに愛される理由なんでしょうけどね。

ヴァンパム

2.ヴァンパム

 続いては再度卓分けをして、こちらはここ最近プレイした中では切れ味が一番感じられた『ヴァンパム』ですね。前回のセッションでルールの説明に多少気を使う必要があることが分かったので、今回はいつも以上に丁寧にインストをした上でのスタートとなりました。

 すると皆さんなかなか筋がよろしいようで、シンプルなんですが意外に悩ましいプレイを要求されるにもかかわらず、全員ほとんどミスプレイらしいミスプレイは無い展開で、点数的にも一進一退の攻防を繰り返しながらいったい誰がリードしているのかも混沌としたまま終盤へ。

 ここで最後の最後で意外と点が稼げないことを知っている私が、その経験を生かしてラストの一歩手前で抜け出すと、案の定最後のラウンドはほとんどのプレイヤーが点数を稼げない結果となり、わずか1点差ではありますが私が逃げ切り勝利することができました。

 この作品に関しては、これで都合2回目のセッションでしたが、プレイヤー間の駆け引きや、ハンドマネージメントの妙が手軽に味わえて非常に好印象を受けてます。相変わらず攻撃色が高いとは思いましたが、逆に言えばこれくらい他人に干渉するようでないとゲームはつまらない気もします。相手が悔しがる顔を見るのが楽しいというと、かなりS臭い発言に聞こえるかもしれませんが、こういう部分こそ「ゲーム」の面白さであるとも言えると思います^^;

生きてる!

3.生きてる!

 続いては同じメンバーで『生きてる!』をプレイ。いわゆる「競りゲーム」に属する作品といえるこちらは、なんといってもそのテーマが斬新でして(笑)、なんとプレイヤーたちは人造人間を作り出すために墓場から人体のパーツを掘り出しては競りにかけるという、とんでもないものとなってます。

 当然村の中でそんなことを繰り返していると、村人は「あんだオラの村で何してっぺかや?!」と村人たちが怒り出します。一度暴動が起きるとプレイヤーは村人にお金を支払ったり、せっかく手に入れた人体パーツを返却したりしなければなりません。

 今回も第1順目の手番で、最高級品の「棺カード(オールマイティの10点)」を即時購入で手に入れた私でしたが、なんと2順目に暴動カードを引き当ててそれを没収されるという悲劇に見舞われてしまい、なんとも笑える展開に。結局ここでのマイナスが最後まで重く足かせとなり、また私とは逆に高額のパーツを引き入れては売り飛ばすという非道なプレーを続けたプレイヤーが、結局その利点を大きく生かして高額パーツを狙い撃ちしていたこともあって、最後に人造人間を完成させたのは私でしたが、点数的には最下位という有様でした(笑)。

 一応ノーマルルールでは「完成させたプレイヤーが勝利」ということになってますので、プレイヤー間で結託することや、リードしているプレイヤーを見抜く判断をするのが難しいようであれば、こちらのノーマルルールの方が盛り上がる可能性は高いと思います^^;

百科審議官

4.百科審議官

 続いては再度卓分けをして、こちらは3人でしたから定番の『百科審議官』を遊ぶことに。何気に集まったメンバーはこの作品を愛して止まないいつものメンバーのNさんとスギハラ(爆)。まぁ気心知れている方が面白いんですけどね^^;

 自分が密かに決めたテーマに沿いながら、指定された場所に当てはまるワードを答えていくこの作品。我々レベルになるともはや自分のテーマが「バレる、バレ無い」以前に、「お題(やゲーム中に答えるワード)がいかにエレガントかどうか」の方に心血を注ぐようになっているので、もうほとんどビョーキといった状態です(笑)。

 今回のテーマはスギハラが「ウシが含まれている単語」、Nさんが「走るもの」、私が「左右(の区別)があるもの」でした。序盤「自動車(じどウシゃ)」が当てはまって、「自転車(じてんしゃ)」が当てはまらないという事実が判明し、一気に「あぁコイツのテーマはワード系か?」とバレたスギハラ。結構早い段階で彼のテーマは突き止めたのですが、Nさんのテーマがヒントの出し方が上手かったこともありなかなか分かりません。

 結局最後は力押しで私とスギハラが同時に10枚貼り付けに成功し、さらに全箇所で点数を稼ぐことに成功していた私が勝利することに。セッション後に終盤で「コンタクトレンズ」に対して悩んだ末に「該当しません」と答えたことに対して、スギハラやギャラリーからクレームが付きましたが、後日コンタクトを常用している友人に聞いたら「自分の場合、両目の度数が同じだから左右を分けていない、確かに度数の違いはあるかもしれないけど必ずしも左用、右用で売られているわけではないから君の判断は正しい」とお墨付きを頂きました。

※ちなみに、同じようにクレームが付いた「トウシューズ(バレーシューズ)」に関しても、やはり一般的に左右の区別は無いようです。まぁゲーム中は悩んだ末に「該当する」と答えてましたが、私の予測(本来ならば該当しないのでは?)は正しかったようです。

乗車券ヨーロッパ

5.乗車券ヨーロッパ

 続いては再度卓分けをして、こちらは『乗車券シリーズ』自体未プレイです!という方たちが2名おられたので、せっかくですから是非!と3人でプレイすることにしました。
 
 さて、今回はまずセッション云々よりも、のっけから非常に腹立たしい事実が判明します。

 何気なく箱の表を見ると、「チケットトゥライドヨーロッパ日本語版」と明記されているではありませんか。

 「お?ヨーロッパ日本語化されたんだ!確かにあのドイツ語(英語)表記は目的地間違いやすいからね?、ホビージャパンも良い仕事するなぁ?」

 と思って箱を開けると、そこには普通に英語表記のボードとカードがありました。

「日本語版」って「単に日本語のルールブックが付いているってことじゃないだろ(怒)!」

 確かに箱の裏には小さく「目的地は外国語で表記されてます」って「日本語で」注意書きされているけど、悪いけどこれは「日本語版」とはいえないんじゃないですか?

 以前誰かが「中身はともかくどこか一部でも日本語で書かれていると一般ユーザーは手に取りやすい」みたいなことを言っていたけど、それよりもむしろ「ボードやカードが日本語化されている」と期待して(勘違いして)入手した方もいらっしゃるのではないでしょうか?

ちょっとこれではあまりにも酷い!

久々に怒りをおぼえる仕事っぷりを見せられました。

※セッション自体は普通に楽しかったです。経験の差で多少の差はつきましたが、初プレイの両名にもちゃんと楽しんでいただけたと思います。こんな風にせっかくの良ゲームなんですから、日本語化するならするでもっと大事に商品展開して欲しいですねぇ?><

コロレット

6.コロレット

 さて、空き時間調整をする必要が出たので、同じ面子で軽く『ノイ』を遊んだのですが、あっさりと終了(しかも圧倒的リードから3連続負けの惨敗でしたがw)したので同じくらい手軽で楽しめそうな作品ということで『コロレット』を遊ぶことに。

 ルールは簡単、でもゲームは奥深い、けど時間は短時間と、もう言うこと無しの傑作カードゲーム。人数が少ないので、油断してたらいつの間にか全色のカメレオンが目の前にいましたが(笑)、レインボー(オールマイティ)を2枚もゲットできるラッキーもあって最後は結構余裕の勝利!やはりこの作品の勝利への鍵はレインボーですね^^;

 私以外の両名はいずれも初プレイだったようでしたが、1度プレイしたことでかなりコツというか、見えてきた部分が多そうだったので、本来であればこのまま2回3回と続けてプレイしたいところでしたが、ちょうど他の卓も終わりそうだったので1回戦だけで終了となりました(う?ん残念><)。また機会があれば遊びましょう♪

倉庫の街

7.倉庫の街

 締めはまたまた卓分けをして、『倉庫の街』をプレイすることに。駒を置く順番とカードの値段がリンクするという絶妙の悩ましさを表現したこの作品は、長時間ゲームを得意としてきたフェルドの新しい面を引き出した作品といえるもので、比較的短時間で満足度の高いセッションが期待できる秀作といえます。

 御多分に漏れずフェルドお得意の「カード」が飛び出てきますから、内容や構成を知っているプレイヤーと知らないプレイヤーとでどうしても経験差が出てしまうのは御愛嬌ですが、まぁ短時間で収束するわけですからその辺はプレイ回数で補ってもらうということで良いのではないでしょうか?

 今回は3人プレーということでしたが、序盤で何故か品物をお金に変換するカードを全種類独占してしまった私が金銭面でリードする展開に。途中消防士を1枚余分に買ってしまうというミスプレイがあったので最後は接戦になりましたが、同じく倉庫に残すべき商品をお金に換えてしまうというミスプレイをしたKさんと同点決勝となり、所持金の差で辛くも勝利を収めることができました。

 最後の最後まで勝者がわからなかったので、私自身も意外に楽しめましたが、やはり商品をお金に換えるカードの強さが印象に残って、結局その王道のプレイに特化してしまった点に関しては、もう少し別のやりようもあったのでは?と反省点が残った感じで残念です。また機会があれば今度は別の作戦を狙いたいですね。

<思いつく限りで他の卓で遊ばれていた作品>
・『ガンダムデッキビルド』
・『電力会社』
・『ハンザ』
・『ネスコ(ネッシー!?)』
・『ブラス』
・『郵便馬車』
・『グレンモア』

 さて、今回の月例会もいつも以上ににぎやかで楽しいものでしたが、ここ最近参加者も増えてきているので、最後に僭越ながらOASEさんに(というより主宰代理のI君に)苦言を1つ。

 たとえ代理でも主宰は主宰。参加してくれているお客さんのケアを考えると、「長時間ゲーム」を持ち込み、あまつさえそれを自ら進んでプレイするのは今後は控えた方が良いのではないでしょうか?少なくてもインスト込みで2時間を越えそうな作品に関しては、「どうしても人数が足りない場合に参加する」くらいで良いと思います。確かに自分が遊びたい作品を優先する(プレイしたい)気持ちはわかるのですが、ここ最近OASEさんのお客さんの卓割りとか、時間調整とか、御挨拶(メンバー紹介)とか、かなりの部分を私が「しちゃっている」面が感じられるので、やはりここはしっかりと主宰の方に切り盛りして欲しいなぁ?と思います。

 まぁ基本的に人様の月例会ですから、あまり堅苦しいことは言いたくありませんし、もちろんサポートできる部分は喜んでサポートしますけど、あくまで私は別サークルの主宰者。ウチ(NBGC)の月例会に来ていただいたときは長時間でも何でも(希望者が集まるのであれば)プレイしていただいて構わないので、どうかその辺だけ御理解くださいませ。byタカハシ
パソコンの調子が悪くて色々メンテナンス等をしていた都合もあって、暫くの間更新ができませんでしたが、ようやく落ち着いてきたので久々にゲーム会の模様をばリポートします。

文化の日の前日に、たまたま休みが合うことが判明したため例によって急遽開催が決定したS氏自宅会。あいも変わらず快く参加を表明してくださったAさんとNさん。昼過ぎからスタートというまったりゲーム会となりました。

盗賊家業

1.盗賊家業

 まずは、未プレイ作品を消化しましょうという主旨から。ワ?カプレイスメントの佳作ということで巷ではなかなかの評判を得ていた『泥棒家業』をチョイス。プレイヤ?は泥棒となり、盗みにはいるのに必要な道具を揃えながら、2ヶ所ある盗み場所にいかに潜入するか、はたまた実際に盗み出すことに成功した盗品をどのタイミングで古売屋に売りつけるかを競い合います。お馴染みのワ?カプレイスメントシステムを搭載することで、シンプルでわかりやすいル?ルながら、なかなか悩ましい場面が多く、はじめてのセッションでしたがのっけからとても楽しくプレイできました。

 非常に小さいボ?ドに、これまた情けないほどシンプルなコマ(というよりキュ?ブ)を配置しながら・・・という図は、さながら「多少豪華になったチ?パスゲ?ムス」という印象はぬぐいきれませんが(笑)、それでも価格とのコストパフォ?マンスを考えれば十分の作品といえるでしょう(逆にこれでデカイサイズだと物足りなさを感じるでしょうね)。

 今回は最後の最後で逆転トップを走っていたNさんが思わぬミスをしてくださったおかげで、勝利へのわずかな可能性を残された私が、最後2分の1というギャンブルに打ち勝って再逆転の末勝利!はからずも勝利を譲って頂いた形となりました^^;

 セッション後には、4人プレイにおける4番手プレイヤ?の初期手札の不公平感や、道具カ?ドの交換ル?ルの曖昧さなど、若干ハウスル?ルを検討する余地があるなぁ?という感想が多く出たりもしましたが、全体的に見てみなさん満足度の高いセッションだったようでした。S氏も、「これなら仲間内で気軽に遊べそうだ」と既にご購入決定のようで、今後もいろんな場面で活躍が見込めそうですね。

ヴァンパム

2.ヴァンパム

 続いても、これまた未プレイ消化の一環プレイ。ル?ルを読んだ時点でなかなか面白そうな印象を受けていたカ?ドゲ?ム『ヴァンパム』です。プレイヤ?はインディアンの村と交易(カ?ドの交換)を行うことで、『ヴァンパム』をたくさん手に入れることを目的とします。インディアンとの交易は、1.既にその村にある種類のカ?ドと同じカ?ドを提示した場合は、提示した全てのカ?ドと、村にある全てのカ?ドを交換する。2.まだその村に存在しないカ?ドのみ提示した場合は、まずその提示した種類のカ?ドを1枚村に提供して、残りのカ?ドを「ヴァンパム」として入手する。という2種類に分かれます。単純に考えて手札が少ないときはカ?ドが多く存在する村と、「ヴァンパム」を狙う場合は手札のカ?ドの種類と被らない村(必然的に枚数が少ない村になることが多い)と交易を目指しますが、そう上手くはいかないようにデザインされているのが素晴らしいですね。このゲ?ムではどの村で交易を行うことができるかは、カ?ドを多く提示したプレイヤ?に優先権があるため、希望する村に交易品を提示しても、後から他のプレイヤ?に追い出されるケ?スがしばしばあります。中途半端に点数を狙いに行った結果、とんでもない結果を招く恐れもあるので、プレイは慎重にする必要があります。このように非常に攻撃色の強い作品はある意味「面子を選ぶ」可能性は高いですね。

 今回は序盤でル?ルを全く把握できていないプレイヤ?達がミスプレイを連発して笑える展開が続きましたが、最後は意外と接戦となり、僅かな差で私が逃げ切り勝利を成功させることができました。久々に切れ味(S氏曰く、「切れすぎ」とのこと^^;)のあるカ?ドゲ?ムにお目にかかった感じで、個人的には好印象を得たセッションでした。

アッティカ

3.アッティカ

 続いてこの日は久々にカサソラの作品が遊びたくなっていたので、持ち主のS氏にリクエストをして『アッティカ』をプレイすることに。いかに効率良く建物を建てるか?はたまた他のプレイヤ?の邪魔をするか?戦略性もさることながら運も味方に付けたマネ?ジメントを要求される傑作「陣取りゲ?ム」ですが、まぁとにもかくにもプレイアビリティがすこぶる悪い作品なので、あまり頻繁にプレイされない作品というイメ?ジがあります。建物をある順番通りに建てればコストが格段に軽減されるのですが、せっかくプレイヤ?ボ?ドがありながらそれを認識する術が用意されていないのは致命的で、他におはじき(我々の場合はミニチップを使用)などを用意することはもはや必須といえるでしょう。

 今回は久々のプレイでしたが、序盤はそれなりに建物タイルのめくりも良く、気分良くプレイをできていたのですが、そこから鬼のようなタイルのめくり方が続き、最後はほとんど諦めモ?ドになってしまいS氏にあっさりと勝利を譲る形になってしまいました。

 本来ゲ?ムを投げるのは良くないことなのですが、あの場面ではあまりにも他のプレイヤ?との差がつきすぎてしまっていただけに、他のプレイヤ?を邪魔する余裕は私にはありませんでした。むしろそこで邪魔をすることは他のプレイヤ?の勝利を決定づけるだけでしたので、あえて半ば投了みたいな手を打ちました。そこまで酷いタイルのめくり方でしたし、それに対する他のプレイヤ?の手が良すぎでした。

 まぁこれほど酷い展開は今後2度とお目にかかれないと思うほどの内容でしたから、正直消化不良感は強かったですが、作品自体の面白さは再認識できたので、また是非機会があればリベンジしたいですね。カサソラの作品は秀作が多いのにスル?されがちですが、NBGCではできる限り拾っていきたいと思います(笑)。

乗車券ヨーロッパ(拡張入り)

4.乗車券ヨーロッパ

 続いては『乗車券ヨ?ロッパ』の拡張(「1912」)入りをプレイ。何げに私以外全員プレイ経験者という珍しい環境で久々に燃える展開でした。新たに「車庫」という追加ル?ルが加わったので、その点だけインストをしていただき早速プレイに突入。まずは最初の乗車券選びから・・・と手札を見ると長距離路線が盤面をクロスする形で2本あり、他の短距離路線はそのいずれにも絡んできているという悩ましい選択を迫られることに。しかも拡張のル?ルで長距離を2本残すのは駄目!といわれ、泣く泣く片方を捨てて乗車券5枚でゲ?ムスタ?ト!そして結局これが勝負の大きな分かれ道でした。

 序盤から新ル?ルの「車庫」をフル活用する私。苦しいながらも少しずつですが乗車券を完成していき、ゲ?ムは終盤に。とここで盤面を逆さに見ていたことで目的地の誤りに気づいた私はあわててトンネルを掘ることにしたのですが、ここでちょうど山札をシャッフルしていたNさんに3枚めくっていただいたところ全色同じカ?ドが出てきて落盤事故発生(爆)。1手番まるまる損してしまうことに。結局この1手番が最後まで響いてわずかにトップに届かず敗北。

 結局勝利されたAさんは、短距離路線でも長距離路線並の高得点乗車券をお持ちで、特にロンゲストをゲットしたりしたわけではないのにバランス良くコマを配置しておられました。やはり乗車券の構成内容をもう少し理解しないとこの拡張は初見では厳しい感じですね(最初に内容を軽く全員に公開するのもアリだと思います)。また「車庫」のル?ルは、悪くはないのですが、特に良いとも思いませんでした。まぁあればあったでまた別のプレイ感を味わえるので「拡張」という意味では価値あるものといえるでしょう。

タルバ

5.タルバ

 ここでAさんがお帰りになられたので、残った3人で再びカサソラゲ?を遊ぶことに。コンポ?ネントが非常に美しい『タルバ』をプレイ。多人数アブストラクトといえるこの作品は、タイルを重ねた上にコマを配置していくので、段々と美しい「火山島」ができあがっていくのが目にも楽しい作品のですが、アブストラクト(というよりかタイルのめくりにも左右されるのでパズルゲ?ムというのが正しいようにも思えます)作品としても秀逸で、3人プレイだと特に協調プレ?もできたりするので非常に奥の深い作品といえます。

 また非常にシンプルでわかりやすいル?ルなのですが、最初はどうしてもとっつきにくい印象を受ける作品ですから、必ず2回以上は連続でプレイすることをオススメします。2回目は1回目よりもはるかに面白く遊べることでしょう。今回は1戦目は「このゲ?ムはこういう風に勝つんだよ」というお手本を見せるような形であっさり私が勝利。まぁここまででいうなればインストみたいなものです(笑)。

 そして続く2回線では序盤から執拗に私をマ?クするS氏と、我が道を行くNさんが中盤でまさかの協力プレ?を成立させてS氏が大きくリ?ドを広げる形に。彼自身あとはもう残ったコマを枯らすだけなので、他のプレイヤ?にはもうほとんど猶予は残されていません。しかし、どう考えても2手ぐらい足りない状況です。ところが、やはりここ一番でのS氏のタイルの引きはさすがですね(笑)。ちょうど最後のコマが置けない感じだったようで、何とまさかのラストチャンス(1巡)がめぐってきます。ここで私が残り5個のコマを一気に処理できれば勝利。するとやはりゲ?ムの神様が私に勝ちなさい!といってくれましたね。残り数枚のタイルの中から唯一私が勝利できるタイルを引かせてくれて、見事大逆転での勝利!あまりの劇的勝利にS氏は信じられない・・・といった顔をしてました(爆)。いやぁS氏の不運と私の幸運が重なった結果、かなり痺れるセッションでしたね。

ラミーキューブ

6.ラミーキューブ

 締めはこれまた久々に『ラミ?キュ?ブ』をプレイです。非常に中毒性が高いこちらの作品は、たまに思い出したようにプレイしたくなります。僅かな時間で脳味噌をフル回転させますから、かなり疲れる作品ではありますが、上手く手札を処理できたときのあの独特の「アハ体験」はどうしても病みつきになってしまいます(笑)。この作品では必然的に「ジョ?カ?」を引いたときに勝利する可能性が高いパタ?ンとなりますから、逆にそうでない場合にいかに失点を少なくするかがポイントとなります(とはいっても思い通りにはいかないので難しいのですが^^;)。中盤ようやくジョ?カ?を引いた手番で速攻での上がりに成功して大量リ?ドに成功した私は、生来のジョ?カ?の引かなさっぷりもあって、それ以外はほとんどディフェンスプレイに徹していたのですが、遂に終盤、鬼のジョ?カ?2枚引きに成功したNさんに逆転を許してしまいました。ちなみに私自身の失点はそのときは30点くらいで、S氏が1人でマイナス100点オ?バ?したのが大問題でした(まぁ見事なくらいハイカ?ドの対子ばかりでしたね^^;)。結局S氏も最後の最後で一矢報いるのですが、そのときの大量失点があまりにも多すぎてまさに焼け石に水。Nさんの大量リ?ドでの勝利となりました。

 いやしかし全世界を代表するアナログゲ?ムの1つに数えられるだけあって、あいもかわらぬ中毒性の高さは恐ろしい限りですね。ヘタしたら一晩中でも遊べそうです(そのまえに脳味噌が悲鳴をあげそうですけど^^;)。私自身4人プレイでのガチガチ感も当然好きなのですが、3人プレイでの伸び伸び感もこれはこれで非常に心地良くて、これまたクセになる面白さがありました。また遊びたいなぁ?^^


 ということで、充実感あふれるゲーム会は未プレイ作品を消化したり、名作を久々に遊べたりと満足度が非常に高かったです。もうすぐエッセンの新作ラッシュが始まると思いますが、どうもここ最近心が躍らないのは、ここ数年過去に発表された作品を超えるものがなかなか登場しないからなんでしょうね。新しいもの、よくまとまった作品は相変わらず高いレベルで登場してきますが、強烈に心に残るものが減ってきている気もします・・・。

 さてさて今年はどんな作品に出会えるのか、あくまでも心穏やかに、あまり過度な期待を持たないようにして新作の到着を待ちたいと思います(笑)。byタカハシ