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     ここは新潟でボードゲームを楽しむ人達のための集会所です。

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現時点でのゲーム会の予定は下記のとおりです。もし希望があればこれら以外にも特例会などを行うことも検討しております。

5月9日(日):第42回月例会
場所:秋葉区新津健康センター(9:00?17:00)
参加費:200円(初回は無料)値下げしました♪
詳細:こちら

5月23日(日):OASE新潟5月例会
場所:万代市民会館(13:00?)
参加費:300円(初回、小中学生は無料)
詳細:こちら

是非皆様の御参加をお待ちしております。
先週の日曜日はOASE新潟さんの4月月例会にお邪魔してきました。やはりこの時期はゲームサークルは月例会を定期的に開催すべきですよね。いつもの常連さんと同じくらい新しいお客様がお見えになってて、久々に3卓立つほどの盛況振りでした(NBGCも是非あやかりたいものですね?♪)。これからもこうして月例会に来続けてくださる方がどれくらいおられるかはまだわかりませんが(笑)、NBGCともども是非とも末永くお願いしたいものです。

※ちなみに今回からデジカメが新しくなってます。サイジングの変更に伴い、ブログの写真自体は小さくなりますが、逆に写真をクリックしていただけると拡大するはずです。新しいデジカメはマクロ撮影がとても綺麗な機種なので、是非その辺も楽しんでみてください♪

ミステリーエクスプレス

2010_0425OASE新潟4月月例会0001まずは私がこの日持ち込んだ、デイズオブワンダ?社の話題の新作『ミステリエクスプレス』からスタ?ト。推理ゲ?ムの金字塔『クル?』のシステムをベ?スにしながら、全く新しい作品を作り上げたといっても良いこの作品。今までの推理ゲ?ムは、そのほとんど全てが「解決することを前提」としてデザインされているのに対し、こちらはむしろ「解決されないことを前提」として作り上げられているのが、非常に斬新なアイデアとして光ります。プレイヤ?達は、パリからイスタンブ?ルまでの間に「どれだけ真相に迫れるか!」を競い合うのです。ですからあらかじめ言っておきますが、今までの推理ゲ?ムのように「最終的な解答を明確に見つけなければならない!」という感覚でこの作品を遊んではいけません。もちろん、全ての答えがわかったのであればそのプレイヤ?はこの作品に完全勝利したことになりますし、プレイの最中もそれに近づくような努力は常にしなければなりませんが、それよりもむしろ「5つある解答項目のうち、この短いゲ?ム時間の中で自分はいくつ見つけられるだろうか?」という風に発想を切り替えてプレイした方が、断然この作品を楽しめることでしょう。各プレイヤ?は途中の駅から駅の間に決められた時間を消費して事件の捜査を行います。捜査は列車内の様々な車輌にてアクションを実行することにより行われ、これによって次第に事件の真相が分かっていきます。しかし『クル?』と決定的に違うのは、この作品には「同じカ?ドが複数存在する」のと同時に、なんと「カ?ドの所有者がゲ?ムの最中にどんどん入れ替わる」ので、昔ながらのプレイヤ?はまず間違いなくわけがわからなくなります(笑)。同じラウンドで2枚目のカ?ドが確認できれば、それは容疑の対象から外れますが、もしそれが別々のラウンドに確認されたものであれば、それは本当に2枚目のカ?ドかどうかは定かではありません(もしかしたら1枚目のカ?ドをもう一度見ただけかも!?)。またこの作品にはアクションゲ?ム的要素もあって、「犯行時刻の特定方法」はル?ル説明を初めて受けた人は絶対に驚くこと請け合いです(どんな方法かはゲ?ムをプレイするまで楽しみにしてみてください♪)。とにかく、くどいようですがこの作品は「決められた時間内でどれだけ真相に迫れるか」を競うものです。どうしても推理が絞れない場合は、最後は「己の勘」に頼る他ありません(笑)。この推理ゲ?ムに「勘」が絡むことを良しとしない人もおそらく少なくないことでしょう。特に今まで『クル?』や『スル?ス』を愛好してきた方こそ、その傾向は特に強いと思います。しかしながら、これが推理ゲ?ムの最新形であることは間違いありません。この作品の面白さを受入れることができるかどうかは貴方次第です。さて、前置きが長くなりましたが実際のセッションは5人全員が初プレイ(私も含めて)ということで、最初から手探り状態で進まざるをえない状況で、プレイ時間はすごくかかりました。私の担当は「探偵」ア?チボルト。キャラクタ?シ?トには探偵のトレ?ドマ?クであるハンチング帽と虫眼鏡といういかにも・・・な奴です(笑)。こいつが本物の名探偵なのか、それともただの昆虫採集マニアなのか(爆)は私のプレイ如何にかかっているわけですが、私自身も初プレイということでなかなか解答を絞り込めないままゲ?ム終盤に。この作品では「途中経過報告」なるものがありまして、捜査の過程で自分がこれは間違いない!と思うものを密かにメモするのですが、これはゲ?ム終了時に同点だった場合のアドバンテ?ジになりますので、「あえて不確定なものは書かずに失点を少なくするか、それともギャンブルで書いておくか」が意外に勝負を分ける大きなポイントとなりました(もっともそれが理解できたのはセッション終了後でしたが^^;)。最終的に私が的中させた項目は3つ(最後の2択で間違えて4つめはハズレ><)。同じく3つ的中のプレイヤ?と前述の途中経過報告勝負になりました。私はギャンブルで全ての項目を書き、そのうち3つ的中2つハズレで1点。もう1人のプレイヤ?は自信がある項目を1つだけ書いて的中の1点。ここでも同点だったので、今回の勝負は何とかギリギリドロ?ということになりました。ア?チボルト君は結局「名」探偵にはなれませんでしたが、何とか面目は保てたといったところでしょう。いやはや、この作品の答えの絞られなさっぷりは本当に新感覚ですね。最後の答え合わせで、凶器が全員の予想を外していたときは凄く盛り上がりました♪『ミステリエクスプレス』がまさに推理ゲ?ムの新しい地平を切り開いた瞬間でしたね。

倉庫の街

2010_0425OASE新潟4月月例会0002続いても、私の持込みゲ?ムから、これも先日届いたばかりの『倉庫の街』をプレイです。最近はもっぱら「アレア専属デザイナ?」としての地位を築きつつあるS・フェルド(『ドラゴンイヤ?』や『ノ?トルダム』、『マカオ』等)がこれまた近年質の高い作品を次から次へと発表しているエッガ?ト社から作品を出すということで、かなり注目していた作品がこちらの『倉庫の街』です。それまではどちらかといえば重厚型のフリ?ク向けが主だったフェルドですが、こちらはあえてこの作者が短時間ゲ?ムのデザインにチャレンジしたことがわかるほど、基本となるシステムはとてもシンプルな作品でした。もちろんフェルドですから、短時間だからといってフリ?クをガッカリさせるような作品は作りません。シンプルでいながらも様々な戦略・思惑が絡み合うような奥深さを組み込んでいます。これはまさにメ?カ?の目の付け所(フェルドにシンプルな作品を作らせよう)と、デザイナ?の意図とがガッツリ噛み合ったからこそなせる技ですね。ゲ?ムはハンブルグの倉庫街が舞台です。プレイヤ?達は毎回配置されるカ?ドを購入しながら、様々な事柄をマネ?ジメントしていきます。そのカ?ドがいくらの値段で購入できるのかは、そのカ?ドの上に置かれたコマの数で決まります。一番最初にそのカ?ドにコマをおいたプレイヤ?は、まず最初にカ?ドを購入する権利がありますが、一番高い金額の状態で購入しなければなりません。もしそのプレイヤ?が購入を諦めた場合には、次にそのカ?ドにコマをおいたプレイヤ?が1金安い金額で購入する権利をもらえます(以下同じ)。ですから、他人の台所事情、マネ?ジメントの目標、そのラウンドのコマの置き方などが総合的にかつ複雑に絡んできます。あえてお金のないプレイヤ?のコマの後ろにコマを置くことが有力な戦術だったり、また安く買わせないために自分が欲しいカ?ドでなくてもコマを置くというプレイが要求されたりもします。基本システムは凄くシンプルなのに、これほどまでプレイヤ?間の絡みを多くデザインするのは、最近の流行からは大きくハズレますが、逆にいえばこれこそが「ボ?ドゲ?ム」の面白さであることを作者が改めて提示したような気もして、個人的にはかなり良い作品であるという印象を受けました。実際のセッションでは「消防士」を押さえられ、火事が起きるたびに失点していくし、また思うようにカ?ドが買えないため、他のプレイヤ?よりもより積極的に「しゃがむ」状況が続き、終始非常に苦しい展開でしたが、この作品はちゃんとしゃがんだなりの旨味もあり、ここぞ!というタイミングで欲しいカ?ドをしっかりと購入した私が最後の点数計算で大逆転勝利できたのは凄く爽快な気分でした♪一緒にセッションしてくださった方達にも概ね好評だったこの作品。「2回目以降ならさらにサクサクプレイできるだろうから、これは良いゲ?ムだね」「どんなカ?ドがあるのかを理解してから遊んだらもっと面白いだろうね」などの好意的な意見をたくさんいただけたのは、持ち込んだ甲斐があるというものです。この作品に唯一不満があるとすればその邦題のセンスの無さですね^^;『倉庫の街』ではどうもパッとしません。先日の『権力闘争ゲ?ム』にしてもそうですが、邦題のダサさで損をしている作品の代表作にならないことを願いつつ、またゲ?ムショップの皆様におきましては、(もし邦題をつけるのであれば)もう少しセンスのある邦題をつけるように頑張って欲しいなぁと思います。それ以外はほとんど文句無しの作品でしょう。プレイ時間もあまりかかりませんしゲ?ム会などではかなり重宝しそうです♪「軽くて、重いゲ?ム」、略して「軽重ゲ?(かるおもげ?)」の秀作ですね。

レベルX

2010_0425OASE新潟4月月例会0003ここで時間調整も兼ねて軽く『ブラフ』などを遊びながら(ちなみに残りサイコロ3対1から、奇跡の☆振りで私が逆転するという会心のセッションでした^^)、続いてはメビウス便の新作『レベルX』ですね。サイコロを4つ振って出た目を組み合わせて5?10の数字を自由に作り、その数字のラインに自分のコマを置きます。以後その数字を作ることでそのコマを右に進めていき、最後のマスに到達するとその数字の得点チップがもらえます。1つのマスには複数のコマが置かれてもOKですが、最後の得点チップをもらえるマスだけは1つのコマしかはいれません。後から入ったコマが前に入ったコマをはじき出します。ですのでもし最後のマスに居続けることができれば、毎回得点のチャンスがあるのですが、他のプレイヤー達はそうはさせまいと妨害するわけです。また1つの数字のチップだけではなく、5から10のチップを全て集めると、もの凄いボーナス点がもらえたりもしますので、必ずしも同じ数字を連続で狙うことだけが勝利への近道とはいえません。さて、これだけ聞くとなんだか面白そうなゲームに思えませんか?ルールはほとんど同人ゲームレベルにシンプルですし、他人の邪魔をすることができて凄く盛り上がりそう♪私自身もルールの説明を聞いた時点ではそう思っておりました。ところが、実際プレイしてみるとやはりその辺は「サイコロゲーム」の宿命でしょうか、自分の意思どおり、もっというなら(全プレイヤーに公平に得点チャンスを与えようという)場の意思どおりにはゲームが展開していきません。例えば前述のようにトップを走るプレイヤーが高得点のチップのマスに居続ける場合、当然それを妨害しようと思うのですが、サイコロの目が悪ければ何もできないまま傍観するしかありません。ゲームは特定の数字のチップが3種類なくなったら終了なので、高得点のチップに当然人気が集まりますし、それを多く獲れ(てしまっ)たプレイヤーがおのずと勝利してしまうでしょう。昨今重厚なルールの作品ばかりが人気になり、こうしたシンプルなゲームにスポットが当たらないのは残念なことなのですが、これはあまりにシンプルすぎて、何度も繰り返し遊ぶという中毒性を持たせるのは難しそうな感想を持ちました。どこかにあともう一つでもよいので、プレイヤーをハッとさせられるようなシステムが組み込まれていたら素晴らしい作品になった可能性は高いですね(惜しいなぁ><)。この「軽くてそこそこ考えどころのある」シリーズ(メーカー)は個人的に嫌いではなかったので、多少期待をしていただけに残念でした。

間の数

2010_0425OASE新潟4月月例会0004最後は同じくメビウス便から、『間の数』をプレイしました。1?70までのカードを2つの場にプレイしていきます。プレイの条件は、それぞれの場の「上限の数」と「下限の数」の「間の数をプレイする」というもので、そのルールに従えば「上限の数を減らしても」「下限の数を増やして」もかまいません。どんどん数字と数字の間が狭くなっていき、カードをプレイできない場合は、指定されたいずれかの「場のカード全て」を失点として受け取らなければなりません。失点を取らされたらまた新しい「上限の数」か「下限の数」をプレイし、以下これを山札が尽きるままで繰り返します。最終的にもっとも失点が少ないプレイヤーの勝利です。ルール説明を受けている時点で「なかなか斬新なアイデアでこれは面白そうだな?」と思ってましたが、最後に1つだけ気になる点があり、それは「何種類か存在する特殊カードがちょっと強すぎるのではないか?」というものでした。実はこの作品には数字カードのほかに「特殊カード」なるものが数枚含まれており、これらのカードは全て「僅かな失点(?1点)と引きかえに手番を1回パスする」ものだったので、「これはちょっとどうなのかな?^^;」と感じていたのですが、残念ながらその不安は実際セッションを始めてみると確信に変わってしまいました。今回のセッションでは運よく(悪く!?)特殊カードをたくさん引いた私は、この作品の醍醐味であろう「はたしてカードを出せるかどうか?」という緊張感を全く感じられないままプレイを続けなければならず、結局同じように特殊カードをたくさん引いたプレイヤーとぶっちぎりで1位2位という結果になり、久々に「勝っても面白くないゲームに出会った感」を味わうことになってしまいました><。この作品はせっかくの斬新なアイデアが、その特殊カードの存在によってかなり台無しになっていると私は思います。特殊カードの使用による更なるペナルティ(例えば失点をもっと増やすとか)を設けるとか、手番をパスする効果までは与えないとか、そもそも特殊カードは使わない(ってなると逆に引きゲー過ぎてつまらないのかもしれないので、全員で最初にドラフトするとかもアリでしょうね^^)とかのバリアント策を設けることで、何とかこの作品を復活させてあげたいですね。凄く可能性を感じる作品でもあるので、このまま埋もれさすのは非常にもったいないです(あぁそうそう、特殊カードを使わないとなると、『6ニムト』で代用できるじゃん?とか考えてはダメですよw)。

ということで、この日は久々に主宰の梶さんにもお会いできましたし(笑)、新しいゲーム仲間ともセッションできましたし、凄く楽しい一日でした。新潟ではまだまだボードゲームはマイナーな趣味ですから、細く長くこの活動が続けていければ良いですね。月例会のペースも以前の感じに戻りつつありますし、実際OASE新潟さんとの二人三脚はNBGCとしては非常に心強いものがあります。これからもお互い楽しい月例会を目指して頑張りましょうね♪byタカハシ
先週の日曜日は、久々休日休みのスギハラと、NBGC常連の安達さん、野田さんの4人で、現在NBGCの月例会の開催する新しい会場として検討している「新津地域交流センター」で試しにプチゲーム会を開催してみました。

現在月例会で部屋をお借りしている場所は、バイパス沿いで無料駐車場も完備ということで、お車をお持ちの方には凄く便利な場所なのですが、いかんせん最寄の駅から少し距離があるということで、アクセス的には必ずしも便利といえず、前々から駅周辺の新しい物件を探してはいたのですが、なかなか思うような所はありませんでした。

とそんな中、先日駅前に(前々から建設中だった)新しいコミュニティセンターが完成したという噂を耳にしたので早速会場を見に行ってみると、これはなかなか良さそうな感じです。

なんといっても駅から徒歩1分という抜群の立地条件。一応無料の駐車場もありということで、これは本格的に移転しても良いかなと思いましたが、その前にまずは1回試しにその会場を使ってみよう!ということで、本来スギハラ氏の自宅で行われるはずだったゲーム会を、急遽場所を変更して開催した次第です。

エジツィア

1.エジツィアまずはスギハラリクエストにより『エジツィア』からプレイすることに。もともと彼向きの作品だと思い、当初から彼に譲る予定で購入したこの作品。最近のワ?カ?プレイスメントブ?ムに乗っかった形のシステムなのですが、これがなかなか良くできていて、正直エッセンで1番人気だった『バスコ・ダ・ガマ』なんかよりもむしろこちらの方が面白いとさえ感じるほどです。またシステムとテ?マ性の一体感やコンポ?ネントの質なども優れており、これは自信を持って他人にお勧めできる作品といえるのではないでしょうか?個人的には毎回の手番での選択肢があまりないので、長期的な展望というよりもむしろ常に最善手を要求される感覚があり、プレイヤ?の自由度という面で多少の不満があるにはあるのですが、逆にいえばその辺は初心者でも十分楽しめ、またゲ?ムの脱落者を極力作らないという方向に作用している点では、これはマイナス要素というよりもむしろプラス要素といえるのかもしれません。とかくワ?カ?プレイスメント作品はプレイヤ?間の実力差が出やすいシステムなので、ある程度選択肢を少なくするというデザイナ?の手法は、まさに慧眼だったのかもしれませんね。ただし、もちろんそうであるがゆえにこの作品においても選択ミスは常に起こり得ますし、また同時に選択肢が少ないがためにそのミスの影響は決して小さくないことだけはあらかじめ肝に銘じるべき注意点として残るでしょう。恐らくですが、結局実力のある(ゲ?ム経験のある)プレイヤ?は順当に上位に絡んでいると思われます。まぁともあれ「スフィンクスカ?ド」というゲ?ム終了時にボ?ナスをもたらす要素が、良い意味でも悪い意味でもこの作品に「運」の要素を持ち込んでいるので、必ずしも実力者だけが勝利できるわけではなく、その辺りがこの作品のキ?ポイントになりそうな感じです。実際のセッションでは食料面で2プレイヤ?の寡占状態が発生し、常に草原以外からは食料が出ないという厳しい状況で、私ともう1人のプレイヤ?は恒久的に食糧難に陥ってしまうのですが、その分石材や人員のパワ?で毎回高得点を叩き出すことでお互い失点をカバ?し、最後はボ?ナスカ?ドの恩恵もあって、その2人が1位・2位という結果でした。私は珍しく序盤からボ?ナスカ?ドの引きに恵まれ(ある程度のレベルになるとここら辺で勝敗が決まりそうな感じもしますが)、前回のプレイに引き続きただ1人100点の大台越えで勝利♪どうもこの作品は100点が勝利のボ?ダ?ラインな感じがするのですが、どうなんですかね(大体その辺でトップが決まってる感じなので)^^;

権力闘争ゲーム

2.権力闘争ゲーム昼食後は私からのリクエストで『権力闘争ゲ?ム』をプレイ。何とも地味なタイトルで、明らかに損をしているこの作品(笑)。昨年海外のゲ?ムデザインコンテストで特別賞を受賞したほどのスペックなのに、国内ではほとんどプレイされていない感じがするのが残念ですが、実際はル?ルブックを最初に読んだときの小難しさは全くなく、しかしそれでいて素晴らしく戦略性に富んだ本格派のゲ?ムでした。とある会社内において5つのパラメ?タ?の内4つを伸ばすことを目的とするこの作品。理事会や会長職に就くことで増える「影響力」、株を購入することで増える「支配力」、会社内で強固な部署を作ることで増える「主要部門」、外部に部長を派遣することで得られる「外部顧問」、そしてなによりこの作品を面白く、そして奥深いものにしているシステムが、他人に賄賂を送ることで増える「不正」というパラメ?タ?です(笑)。このパラメ?タ?は不正をもちかけても、受入れてもいずれのプレイヤ?もそのパラメ?タ?が増えるのがポイントで、これによって実にマルチゲ?ム的な要素がスパイスされてます。またシ?クレットに設定される「会社内でのライバル」の存在により、これまたインタラクティブ要素が増えており、非常にエレガントにそして時にダイナミックにゲ?ムが展開するのが素晴らしいですね。難点はやはり多少のとっつきにくさはあるといえること。エレガントさと引換えにしっかりと造り込まれ(過ぎ!?)たル?ルは、初めてこの作品に触れる人にとまどいを与えるに十分な不明瞭感を与えているといえます。いったい何をすれば勝利につながるのか?またどうすれば相手を妨害できるのか?を自分自身の頭で考えていかなければならないので、ある程度受動的な作品に慣れているプレイヤ?にはその辺はとても難しい作業となることでしょう。しかしこうした作品を繰り返しプレイすることは、その人のゲ?ム力を相当鍛えてくれることになりますので、かなりタフな作品ですが私は挑み甲斐のある秀作だと思いました。実際のセッションでは、一瞬の隙をついてある部署に課を大量に作り、それを一気に理事会に送ることで会社を一時的に制圧することに成功した私の作戦勝ちで、緑のコマ(私の担当色)が理事会室にずらっと並ぶ姿はまさに壮観でした(笑)。「え?只今からこの会社はナメック星人が支配します!」という状況に社内は一次騒然としましたね(爆)。結局その1手が強烈に作用し、最後は余裕の勝利。スギハラ氏にも「いやお見事だったねぇ?。しかしよく思いつくよなぁ?^^;」と珍しく褒められ!?ました。まぁ全員が初見だったからこそ成立したある意味危険な作戦である可能性は高いのですが、我ながら作戦決行前の下準備の段階から、隙を作らないように完璧にこなしていた(つもり)なので、会心のセッションでしたね。

ケイオス・イン・ザ・オールドワールド

3.ケイオスインザオールドワールド続いては安達さんのリクエストで『ケイオスインザオ?ルドワ?ルド』をプレイすることに。「4人揃うならケイオス!」。既にそんな合い言葉が胸に刻まれるほど本年度屈指の好マルチウォ?ゲ?ムであるこの作品は、もう何度でも繰り返し遊びたい作品で、私の中では既に殿堂入クラスの大傑作です。4つの個性溢れる邪神どもが織りなす底意地の悪い(笑)潰し合いは、まさにマルチウォ?ゲ?ムの歴史に残る作品であるといえるでしょう。非常に激しいカ?ドの効果、6の目が出続ける限りクリティカルする攻撃システムと、とてもゲ?ムバランスが取れるとは思えない感じなのに、最後は何故か勝負になってしまう。まさにその辺はマルチゲ?ムの醍醐味ともいえますね。今回は私と運命の糸で結ばれている(爆)戦いの神「コ?ン」ちゃんとはいったんお別れして、疫病王こと「ナ?グル」ちゃんでプレイ。名前に反して攻守に脆いので目標にされやすく、また成長速度も低いので恐らく勝利には一番遠いと思われるこの邪神ですが、非常に強力なカ?ドをプレイできるのでその辺でどこまで不利をカバ?できるか、またいかに他の邪神に加護されるか(爆)がポイントとなります。とにかく序盤は僕(しもべ)を1箇所に送り込んで地味に成長し、隙あらば後々のために多少他のエリアにも僕を送るという地味なプレイを強いられる「ナ?グル」でしたが、中盤でなぜか袋叩きに合い盤上に僕1匹という絶望的な状況に!「こんなのマルチゲ?ムじゃないよ?!」と叫ぶも、これは常にワ?ルドエネミ?という私の宿命なのでしょう。ここから先は文字(フィギュア)通りはらわたが飛び出た感じで生きる屍状態に(笑)。しかし、ただただ死ぬわけには行かずこれで目下ぶっちぎりで最下位が決定してしまったことにより、ある意味好き勝手プレイを許可された「ナ?グル」はもう他人に構う余裕が全くなくなったので地味に1つずつエリアを殲滅させていきます。当然そうなれば他のプレイヤ?達も必然と潰し合いがはじまっていたので、ここで再び得点が拮抗し始めます(ようやくマルチゲームっぽくなってきました)。最終局面、いずれの邪神にも勝利のチャンスが訪れますが、一進一退の攻防が続きなかなか決め手が生まれません。私自身も大逆転での勝利が見えるので精一杯のプレイをしますが、最後に強烈なカ?ドをプレイされジ・エンド。最後はダイス1振りと勝負になり、見事攻撃をヒットさせ「ナ?グル」の僕の僕(一応漢字駄洒落ですw)を倒した「コ?ン」がダイヤルを回し切っての見事な勝利でした。初プレイながらプレイの難しい「ティ?ンチ」を担当し、勝利にあと一歩まで迫ったスギハラ。イベントの状況からも一番勝利に近かったのに、中盤で叩く相手を間違ってしまった(あの一撃は私を不利にするよりもむしろ安達さんを相当有利にしてしまいましたね^^;)「スラ?ネッシュ」の野田さん。僕1匹の状況から最後は逆転まであり得る状況に持ち込んだ私「ナ?グル」と、いずれも見せ場十分の楽しいセッションでした。いやぁ?このゲ?ム面白すぎ!

ゴーストストーリーズ

4.ゴーストストーリー締めはこれまたスギハラからリクエストがあったので『ゴ?ストスト?リ?ズ』をプレイすることに。「協力ゲ?ム」と「ダイス」という組合せは個人的にはあまり相性の良いものではないと思うのですが、その辺を見事にデザインしたのが素晴らしいこの作品。四方八方から迫り来るゴ?スト達を、ありとあらゆる方法を駆使して殲滅していくのですが、これがまた辛いのなんのって、とにかくデッキの下の方に眠るラスボスを倒さないとゲ?ムクリアできないため、「まだそんなにあるの?><」と、絶望感がプレイヤ?達を襲うこともしばしば(笑)。ちょっとゴ?ストカ?ドのめくりが悪いとたちまちピンチに陥るので、常に緊張感あふれる展開が繰り広げられます。4人の靈幻道師たちは己の持つ力をフルに生かし、時に自らの命を削ってまでも村を守り抜かなければなりません。いつものように最初は余裕を持って退治していってるのに、段々と迫り来るゴ?スト達を処理できなくなっていく道師達。「おい、まてまて!そんなに大量に出てきたら無理だって!」「うわ?、こんな強いゴ?ストどうやって倒せってんだよ?><」「これって本当にクリアできるゲ?ムなの?」「あれ?気が付いたら残りライフ少ないんですけど?」。ってな感じで中盤辺りではかなり泣き言が聞かれ始めます(爆)。それでも何とかボロボロになりながらもピンチをしのいでいく道師達。ゲ?ム開始時に「ゴ?スト退治を試みる際は失敗は絶対に許されないと肝に銘じてください!」とアドバイスしたのが良かったのでしょう(笑)。皆さん慎重に、そして確実に1体1体ゴ?ストを倒していきます。またこの日は全体的にサイコロの目が良かったですね。大事な場面では特に大きな失敗もなく展開できたのが非常に大きかったです(特に安達さんの呪われなさっぷりは本当に素晴らしかったです^^;)。まぁ終盤自分であれだけ言っていたのにもかかわらず、2連続でゴ?スト退治に失敗(だってサイコロ3つも振ってるのに望む目が1つも出ないんですもの><)したことで、私自身2回も道士を死亡させてしまったのは御愛敬ですが、ラスボスも運良くそれほど強烈なやつではなかったので、なんとかトドメを刺してプレイヤ?側勝利!「入門」をすっとばしていきなり難易度「標準」でのプレイでしたが何とかクリアできて良かったですね♪


ということで、いつもどおり凄く楽しいゲーム会でした。

肝心の会場自体は、とにかく出来立てホヤホヤ(死語)ということで、全てがピカピカで綺麗な感じです(トイレの綺麗さなんて異常なほどです^^;)。1階にはイタリアンレストラン!?もあったりします。部屋は今の会場よりはだいぶ狭く、OASE新潟さんのホームグラウンドである市民センターとほぼ同じ大きさです(とりあえずボードゲームするのには問題ないレベル)。

ただし問題点もいくつかありまして
・無料駐車場は会場から少しはなれた場所にあるので、徒歩3?5分ほど歩かなければならないこと。必然的に(天候が悪い時などは特に)ゲームの持ち込みに苦労します(一応会場の裏手に搬入出用の駐車場があるので、少しの時間であればそこに車を停めて荷物の積み下ろしをしても良いということでした)。
・部屋の入口の扉に窓がなく、部屋の外から中がわからないということ&部屋の入口に案内板等を掲げる箇所がないので、実質部屋番号などは1階にある電光掲示板でしか確認ができないため、始めて来られるお客様などは多少抵抗感を感じる可能性が高いということ。
・最後に必ず部屋の清掃をする必要があること(これは本来ならば当たり前のことなのかもしれませんが、今までの会場ではそこまで本格的に掃除しろ!とは言われてなかったので、多少ウザったいです←終了時間も焦りますしね^^;)。
・会場費が若干値上がりすること。これはこの会場が、何故か登録団体(料金半額)になるには(公共機関にはありえないほどの)年会費なるものを払え!という極悪な料金体系をしているので、今現在の料金よりも値上げしないといけないということです。大体ですが100円あがります(まぁでも逆に延長料金とかは必要なくなりますので、いつも延長している方は実質変わりません^^)。
・お役所ルール全開の場所なので、実際AM9時からPM9時まで借りることになりますが、その間の開催時間はたぶん減ります(AM10時からPM8時くらいを予定です)。

逆にメリットとしては
・やはり駅から近いので、アクセス性は格段に上昇するということ。
・近くにコンビニもありますし、駅前なので食事ポイントも多数ということで、私の昼食の買い出しがなくなる&自由に昼食休憩を設けられるようになるということ。
・とにかく会場が新しいということ。

って感じですね。デメリットとメリットを比較してメリットの方が上回ると判断すれば、早ければ6月開催から新しい会場に移転しても良いかなと考えているのですが、その前に一度他の常連さんの感想も伺ってみたいとも思いますので(ちなみにスギハラ、安達さん、野田さんの反応は微妙でした^^;私もですw)、次回の月例会の際にもし時間があれば新会場の見学会みたいな企画も考えてます(笑)。そのときはどうぞよろしくお願いします。byタカハシ
先日ゲーム会の帰り道に、車内でこんな話題になりました。

私「あのさぁ、たまぁ~にいるみたいなんだけど、世の中にはボドゲのルールだけ読んで満足してる人がいるらしいぜ?もうほとんど理解不能の世界なんだけど・・・」

友人「まぁそういう人もいるだろうさ。俺は別に気にならないっていうか、むしろそういうオタっぽい感じは嫌いじゃなかったりするんだよね?。まぁそれだけ聞くと友達いなさそうで可哀想な気もするけどさ(笑)」

私「え??マジで?全然無理!だってルール読んだだけでそのゲームが面白いかどうかなんて絶対わからないしさ、実際何が楽しいわけ?俺が子供の頃にいた「プラモデル買っても作らないで取っておく奴」っぽくてなんか嫌なんだけど^^;」

友人「だからぁ、その作品が斬新なシステムとかだったりすると感銘受けたりするんじゃね?こりゃ凄いゲームに出会ったぞ!と。独り喜びを噛みしめるわけさ」

私「う~ん。確かにそういう感情は自分の中にもあるけどさぁ、それだけで満足ってのは絶対ないなぁ~。やっぱゲームなんだから人と遊んでなんぼでしょ!」

友人「まぁねぇ。でもそういう奴がゲームを熱く語ってたりするの嫌いじゃないんだよね~。基本オタだから結構まじめに分析してたりするし(笑)」

私「得てしてそういうタイプは頭でっかちだから参考になるかはわからんけどな(笑)」

ってな会話をしていたところ、タイムリーなことにこんな記事が・・・

勝敗かコミュニケーションか、ではなく

う~ん、確かに前半部分は言わんとしていることはわからなくもないですが、後半部分はまさに詭弁のたぐいといわざるをえない感じですね。本来の議論とズレすぎちゃっててちょっと意味不明な感じも・・・

「ボードゲームそのものを味わうといっても、一緒に遊ぶプレイヤーを無視するわけではない。いろいろな視点をもった人たちが一緒に向き合うことによって、自分だけでは見出せなかった価値を発見することができる。眺めているだけ、ルールを読んでいるだけでは分からなかったポテンシャルを、仲間と共同で引き出すのだ。」

「ボードゲームは総合芸術である。」

という御意見には個人的にも大賛成なのですが、それとこれとは話が別でしょ^^;って感じで、ある種人々を煙に巻くような意見は積極的に評価できるものではありません。

で、冒頭の会話に戻るわけですが

やはりマニアの弊害って少なくないんだなぁと感じたわけです。

前述の例でいえば、これはもともと突き詰めれば「ゲームの勝負にはこだわるべきかどうか」というものなのですから、これは二分法でもなんでもなく、イエス・ノーで単純に自分のスタンスを示せば良いと思われるものです。

もちろんこの問題に関して正解なんてあるわけでもないですから、どこかで不毛な綱引きが行われていたのだとすれば、それはちょっと悲しい状況なのですが(笑)、この場合おのさんが示された提示は、カテゴリ的には「ノー」にあたるわけで、御本人は「イエス」でも「ノー」でもない立場で横から綱を引いたと主張されておりますが、実際には単に不毛な綱引きに参加したにすぎないともいえるでしょう。

以前私はここのコラムで、今現在自分たちがやっていることを正確に認識していますか?という問いを投げかけたことがあります。「自分達のやっていることは正しいのか?

あまりにもコレクター欲に取り憑かれたり、また頭でこの趣味のスタイルを考えるばっかりに、「この趣味本来の面白さを見失ってはいませんか?」と。

また一方で「楽しく遊ぶのが一番」と言ったこともあります。

しかし、勘違いされては困るのですが、これらの意見は「勝負にこだわる」こと自体を否定するものでは決してありません!

むしろ私の個人的な意見は「勝負にこだわった上で、なお相手と楽しくコミュニケ?ションがとれるのがボードゲームの素晴らしいところ」というものです(この二つが両立するという点で草場さんの御意見に近いですね←ってか全く同意見です)。

ほとんどスポーツと一緒ですね。

試合中は自らの勝利のために相手を叩きのめすくらいの気持ちで真剣にプレイする。

でも勝負が決まったらお互いに相手の健闘を褒め称える。

そのうち時間があったらスポ?ツマンシップならぬ、ボードゲームマンシップなるものを考えてみても面白いかなと思いました^^;

まぁさておき、「ボードゲームは総合芸術だ!」なんていう意見は、いくら納得できる部分が多いとしても、それをことあるたびに前面に押し出すのはもうそろそろやめませんかね?

たとえドイツゲームがどんなに素晴らしいものであるとしても、「五感を研ぎ澄ませ!」とか、「デザイナーに深い敬意を払って」とか真顔で言われ続けたら、世間一般の人からすれば、これはもうヘタすれば「ほとんどビョーキじゃないの?」と捉えられかねません(確かに熱い気持ちは凄く伝わりますけどね・・・^^;)。

また、ドイツゲームのコンポーネントの質やシステムのエレガントさが素晴らしすぎるのは百も承知ですが(そもそもそういった部分に惹かれなければ、普通にトランプや囲碁将棋でも良いわけですから)、でもそれはやはり飾っているだけで魅力を放つ絵画とかとは違います。

確かに、それに近い楽しみ方はできるのでしょうし、実際そのように楽しんでいる方もおられるのでしょうけど、それはあくまでも個人レベルでなかば自慰的に主張すべきものであって、そもそもボードゲームはそんな堅苦しく高尚なものなどではないはずです。

いつぞやバネストの中野さんと2人で夕飯を食べながら交わした会話の中で、氏が

「いつかこの趣味をダメにするのは、我々マニアだろうね」

とポツリこぼされた言葉が今でも忘れられません。

普段はその深い造詣から有益なコメントを残すことが多いマニアですが、やはりその度が過ぎるとやがては毒を放ちはじめることを、自分自身も含め肝に銘じたいですね。byタカハシ
いやぁ久々のボードゲームレビューですねぇ。ピッタリ1年ぶりくらいでしょうか?もう既にネタ切れなんじゃないのか?いえいえ例年ボードゲームの新作ペースは早まってきておりますし、面白い作品に関しては事欠くことはありません(これは本当に驚くべきことですよね!)。今後も新・旧織り交ぜた形でオススメのボードゲームを紹介していきたいと思います。

記念すべき!?復活1発目のテーマは「川が出てくるゲーム」でした。日本で一番長い信濃川は、我等が新潟を流れる素晴らしい川ですが、海外の川はもう既にスケールからして違いますよね^^;中国の長江やブラジルのアマゾン川、トルコのチグリス&ユーフラテス川に、エジプトのナイル川やインドのガンジス川など、その存在はそれぞれの土地にとても密接に関わっており、悠久の時を越えた歴史的な大河ともいえます。ボードゲームの中にもそうした「川」が重要なモチーフになっている作品は多く、『チグリスユーフラテス』や『アメン・ラー』など、ゲームの中で「川」が重要な意味を持っているものも少なくありません。今回はそんな「川」がその作品の重要なモチーフになっていると思われるものから、未紹介のものを選んで紹介してみたいと思います。少しでも多くの方の心の琴線に触れることができればこれ幸いです♪

第1位:カナルマニア

カナルマニア私の中での「川ゲーw」第1位は『カナルマニア』です。名作『蒸気の時代』と『乗車券』を足して2で割ったような感じといいましょうか、目的地と目的地を運河でつないで、その上を荷物を運ぶというシステムは「マルチゲーム色」がとても強く、きちんと状況判断をしながらプレイすれば常に緊迫感溢れるセッションが楽しめるという傑作です。色々な点からプレイアビリティは必ずしも高くありませんが、とても奥深い作品といえるでしょう。

第2位:アッシリア

アッシリア第2位はイスタリ社久々のスマッシュヒット作『アッシリア』です。近年急激に頭角を現しはじめたE・オルネラ氏デザインの本格マネージメントゲームは、フリーク向けを前面に押し出したラインナップを揃えるイスタリ社が久々に発表したガチンコゲームです。ほとんど全てがオープン情報で、言い訳が効かないシステムは、ほとんど上級者限定の作品といっても過言ではなく、チグリス・ユーフラテスの2本の川のはざまでいかに得点を効率よく稼ぎ出すか、食料やラクダを調達するか、ジグラッドをどのタイミングで建設するか、将来的なプランニングがすこぶる大事で、とにかく頭をつかってマネージメントを楽しみたい方には文句無しでオススメの1作といえるでしょう。

第3位:エジツィア

エジツィア第3位はこれまた最近の作品ですね。ドイツゲームの老舗ハンスイングリュック社が、人気の「ワーカープレイスメント」をメインシステムに自信をもって送り出してきた作品がこの『エジツィア』です。システム面から手番における選択肢をある程度絞ってあげるという手法は、ともすると何をして良いかわからなくなりがちな初心者にも安心のもので、「ワーカープレイスメント」独特のとっつきにくさが解消されているのがなによりも素晴らしいですね。また様々な特殊カードの効果が強いので、めくり運等の「運の要素」は必ずしも少なくありませんが、それも含めて全体的に非常に良くまとまっていると思います。幅広い層に受け入れられそうな本格作品といえるでしょう。

第4位:ナイアガラ

ナイアガラ第4位は、ゲーム賞にも輝いた『ナイアガラ』です。この頃からゲーム大賞は「わかりやすさ」色が強くなってきたイメージがありますが、今遊んでも十分楽しいパズルゲームですね。なにより素晴らしいのがそのコンポーネント。恐らく全てのボードゲームの中でこの作品はTOPクラスの美しさを持っていると思います。ボードゲームの外箱まで使って「ナイアガラの滝」を表現するなんて、もはや言葉が出ないですね。初めてこの作品を紹介するときは、皆さんほとんど例外なく驚いてくれます(笑)。天候が「最悪」のときの川の流れの速さは特筆モノで、毎回とても盛り上がります!

第5位:カイロ

カイロ最後はコチラ。アクションゲームの大傑作『カイロ』です。川を下りながら船の上から荷物を指ではじいて、一定の枠内に入れる。しかも入れるだけではなく他のプレイヤーのものをはじき出しても良し!とこれだけで楽しいシステムなのですが、なんとはじく指は人差し指だけではないのがとにかく笑えます^^もう薬指とか小指のときなんか攣りそうになるほどです(笑)。またこういった作品は子供が強い強い^^;家族でも友人同士でもワイワイ楽しめる素晴らしい作品ですね!
気が付くと開催日から2週間が経とうとしてますね^^;いくら最近更新頻度が低いとはいえ、これはないでしょう。明らかに努力不足でスミマセン。一応このレポートを書き始めたのは13日なのですが、最近このブログを運営しているFC2とウチのパソコンの相性がすこぶる悪くて、かなりの頻度でフリーズしちゃうんですよね・・・。いったん応答なしになるとそこまで書いてた部分のほとんどが消えるのでかなりモチベーションを持ってかれるんです><

そんなわけで、ずいぶんと遅くなりましたがなんとか根性で仕上げたNBGC第41回目の月例会レポートです。最後まで楽しんでいただければ幸いです。

<この日の参加者の皆様>
安達さん、池田さん、大野さん、笠谷さん、ゼンさん、野田さん

NBGC準備今回のテーマは「川が出てくるゲーム」でした。当初テーマを考えていた際には意外に多いだろうと思っていたのですが、実際に準備を始めたら該当作品が見当たらなくて結構焦りました(笑)。それでもなんとか揃ったラインナップを見ると何気に名作が多いですね。ちなみにですが「?が出てくるゲーム」がテーマとして復活ということは、BESTレビューも久々に復活の予定です。お楽しみに?♪

安達さん持込←こちらは安達さんの持込み作品ですね。何気にいずれも私が持っていない作品なのでとても嬉しいです(しかもいずれも未プレイ)。ところで大抵の「地図」が出てくる作品には「川」が流れているもので、『暗闇の決闘』に関してはまさしくそんな感じですけど^^;十分テーマに沿ってると思います。

池田さん持込←こちらは池田さんの持込み作品ですね。毎回テーマとは関係ない作品を持ち込んでくださる池田さんですが、今回は珍しくほとんどがテーマに合致するという素晴らしいラインナップでした。『ラインレイダー』や『ヘルマゴール』は私自身も未所持ですのでこれまた助かります。

大野さん持込←こちらは笠谷さんの持込み作品ですね。『ラー』と『ラーダイス』はもちろんナイル川が出てきますからテーマにピッタリですよね!また大野さんの持込み写真については取り忘れのようです(スミマセン><)期待していた『ミシシッピークイーン』は被ると思って外したとのこと。実は私は『ミシシッピークイーン』は持ってないんですよね(プレイは何度かしたことがあります)^^;


ナイアガラ

1.ナイアガラまず最初は全員で『ナイアガラ』からスタートすることに。ボックスレイアウトをフルに生かしたコンポーネントが素晴らしいゲーム大賞受賞作です。わかりやすいルールでプレイはしやすいのですが、パズルゲーム的な要素も多いので結構しっかり遊べます。ただし勝利条件の難易度には若干の差があり、実際にも一番楽な勝利条件を目指したプレイヤーが勝利なされておりました。その辺は若干の調整が必要な作品ともいえるでしょう。
勝利:池田(7個集め) 敗北:安達、大野、タカハシ、野田 (敬称略)

リビングストーン:安達さん持込み

2.リビングストーンここで2卓に分かれて、こちらは安達さん持込みの『リビングスト?ン』をプレイすることに。サイコロを取り一定のアクションを行いながら陣取りをするというシステムはさほど目新しいものではありませんが、意外と骨組みはしっかりしたシステムなので個人的には楽しめました。ただし「カ?ドを引くゲ?ムはとにかくカ?ドを引け」の格言通り、強力なカ?ドを引いたプレイヤ?がそのまま勝利してしまいましたね^^;少しバランスは大味かも!?
1位:95点=タカハシ 2位:80点=安達 3位:69点(脱落)=大野 (敬称略)

ラーダイス:笠谷さん持込み

3.ラーダイスこちらは競りゲ?ムの名作『ラ?』のスピンオフ的な作品『ラ?ダイス』からスタ?トです。そのタイトル通りタイルをめくる変わりにサイコロを振るこの作品は、ある意味『ラ?』とは全く別のゲ?ムといっても良いでしょう。サイコロを振るゲ?ムは時に大きくバランスを欠いたセッションになるケ?スがありますが、この日はまさにそんな感じだったようで決定的な出目を連発した野田さんの一方的な展開で他の面子は最後投了したようでした^^;
勝利:野田 敗北:池田&笠谷(協議終了) (敬称略)

カルカソンヌ2

4.カルカソンヌ2こちらは『カルカソンヌ2』ですね。個人的にシリ?ズで一番好きなこの作品。何度遊んでも面白いです。この日は豪運に恵まれている野田さんが序盤から絶好のタイルを引き続け一方的な展開を見せるも、他の2人がそこかしこで協力することで独走を許さず(3人プレーの鉄則)、最後は序盤の結託で豊富な水源を確保しつつ、また平地でも確実に点を加算した私が逆転で勝利♪終盤のタイルの引きが良かったのも大きな勝因でした。
1位:141点=タカハシ 2位:118点=野田 3位:107点=安達 (敬称略)

オレゴン:大野さん持込み

5.オレゴン続いてこちらは大野さん持込みの『オレゴン』です。この手のシステム作品は『頭脳絶好調!』で1つの完成形を見たと思うのですが、よりテーマ性を持たせたりするとなるとこんな感じになるのかな?といったところで、まぁ普通に遊べる佳作です。以前プレイした感じでは、個人的にどうも運とゲーム全体のシステムとのバランスに若干の不満があったように記憶しています。今度再プレイしたらその辺の印象も変わるかもしれませんね。
1位:69点=池田 2位:31点=大野 3位:29点=笠谷 (敬称略)

マグブラスト:池田さん持込み

6.マグブラストここで昼食買い出しの間に前回途中で協議終了だった池田さん持込みの『マグブラスト』を再度リベンジで遊ばれたようです。基本的に脱落(バトルロイヤル)系のこのゲーム。序盤はとにかく生き延びることを、終盤は逆に相手を叩きのめす力を得ることが勝利への近道です。ワイワイ系ですが最後の一人を決めるのに多少時間がかかりすぎるのが大きな難点。今回が第3版ということで、もう少しスピード感が改善されても良かったかなと。
1位=大野 2位=笠谷 3位=池田 4位=安達 5位=野田 (敬称略)

シャドウハンターズ

7.シャドウハンターズ午後は事前リクエストがあった『シャドウハンタ?』を全員でプレイすることに。私のキャラは「ダニエル」。誰よりも早く死ねれば勝利!というかなりの困ったちゃんキャラw見境無く人を殴るのでプレイしてて楽しい奴です。早い段階で「おババカ?ド」をたくさん引いたので、ある程度正体は掴んでいたのですが、とある事情で私自身が他のニュ?トラルキャラにトドメを刺さないといけない状況になり、私自身の正体もバレ相当不利な展開でしたw
勝利:シャドウ=安達&野田 ニュ?トラル=大野 敗北:ハンタ?=池田&ゼン ニュ?トラル:笠谷&タカハシ (敬称略)

暗闇の決闘:安達さん持込み

8.暗闇の決闘ここで再び2卓に分かれて、こちらは安達さん持込みの『暗闇の決闘』ですね。タイトルからして第2次世界大戦のイギリスの夜間空襲がテーマなのでしょうけど、私自身未プレイですので内容はレポートできません^^;なんだか話によるとかなり笑える展開だったとか?空襲は闇鍋的に行ってはいかんでしょう(笑)。どちらかといえばウォーゲームに属すると思われる作品ですが、私は結構このシステムは好きですね。機会があれば是非♪
1位:15vp(ドイツ)=野田 2位:4vp(ドイツ)=池田 3位:イギリス=安達 (敬称略)

エルフェンランド

9.エルフェンランドこちらは久々の登場『エルフェンランド』です。エルフの王子様となって様々な乗り物に乗り世界各地を旅するこの作品。手札とチップの組合せでいかに効率よく旅をするかが勝敗を分けるポイントでもあり、特に便利な「ドラゴン」はできるかぎり引きたいカ?ド&チップでもあるのですが、何とこの日は初めて「全ラウンドでただの1枚もドラゴンカードが引けない」という悲劇に見舞われ最後の最後で目的地に辿り着けず惜敗してしまいました。
1位:17点=大野 2位:17点=タカハシ(目的地不当着) 3位:16点=ゼン 4位:14点:笠谷 (敬称略)

ピラニアペドロ

10.ピラニアペドロここで私が会場の延長手続きをする間に再び全員で『ピラニアペドロ』を遊んでもらうことに。この作品はとにかく「動きたがり」のプレイヤ?は負けます^^;たまにスタ?トプレイヤ?から離れた位置にいるのに大きな移動のカ?ドをプレイする人がいますが、自殺行為も良いところでしょう(笑)。最悪でも自分が置ききれる分の石の数だけ動くのが鉄則です。まぁ基本「負け決定ゲ?ム」ですから大胆にプレイするのもアリなんですけどね。
勝ち:安達&池田&笠谷&ゼン&野田 負け:大野 (敬称略)

たんとくお?れ:笠谷さん持込み

11.たんとくお?れこちらは笠谷さん持込みの『たんとくお?れ』ですね。巷では「メイドミニオン」と呼ばれるいわゆる「パクリゲ?ム」ですね。数ある賞を総なめにした『ドミニオン』のシステムをベ?スにイラストを全面的におねぇちゃんに変換したアレです^^;。なかなかの売れ行きのようですが、まぁ基本的には『ドミニオン』ですので、個人的には全く興味が沸きません。やはり基本的にはこの手の2次元女の子が好きな方同士で遊ぶツ?ルなんでしょうね^^;
1位:30点=安達 2位:17点=笠谷 3位:11点=野田 (敬称略)

サンファン:池田さん持込み

12.サンファン続いて別卓の『アッシリア』が全然終わりませんのでこちらは続けて『サンファン』をプレイなさったようです。私は既にノ?マルの『サンファン』はプレイしつくした感があるので、最近では拡張無しでは積極的に遊ぶ気が沸かないのですが、今回その拡張が入っていたのかどうかは不明です^^;また、『サンファン』がお手軽で良い作品なのはわかりますが、結局いつまでたっても『プエルトリコ』に進めない人がいるのもちょっと残念ですよね。
1位:29点=安達 2位:27点=野田 3位:25点=笠谷 (敬称略)

アッシリア

13.アッシリアこちらは「マネ?ジメントゲ?ム」の最新作『アッシリア』ですね。前回凄く面白かったのでリクエストプレイです。基本的には前回同様序盤は井戸建設を意識しながら、ジグリットの建築も積極的に進めるという欲張りプレイを実施。やはりジグリット建築に主眼を置いたプレイヤ?の猛烈な追い込みに対し、そのまま逃げ切れるかが勝負でしたが、何と最後は珍しいことに同点決着という結果に。ル?ルにより引分けという結果でした^^;
1位:191点=池田&タカハシ 3位:146点=大野 (敬称略)

トランスヨーロッパ:大野さん持込み

14.トランスヨーロッパこの段階において残った面子4人で、最後は軽めのゲ?ムをいくつか遊ぶことに。まずは大野さん持込みの『トランスヨ?ロッパ』ですね。『?アメリカ』はかなりプレイしていますが、『?ヨ?ロッパ』はあまりプレイしていないので良い機会でした。感想としては「目的地カ?ド」に地図がないのがまずプレイアビリティ面でマイナスポイント。あとはやはり『?アメリカ』以上にカ?ドの引きに左右される気がしました(だって圧勝なんですもん^^;)。
1位:残り10マス=タカハシ 2位:残り1マス=池田&大野 4位:脱線=野田 (敬称略)

フィリピーノフルーツマーケット

15.フィリピーノフルーツマーケット締めはトリックテイキングゲ?ムで『フィリピ?ノフル?ツマ?ケット』の中から『バストス』をプレイすることに。トリックテイキングゲ?ムに慣れ親しんでいる人ほどそのシステムに驚かされるこの作品(しかも2作品収録)は、これはもう文句無しに傑作でしょう。これからトリックテイキングを学ぼうとする人には必ずしもオススメできませんが、逆にこの手のトリックテイクゲ?ムが好きな人ならば避けて通ることはできない作品といえます。
1位:?24点=タカハシ 2位:?62点=池田 3位:?77点=野田 4位:?82点=大野 (敬称略)


ということで、この日も延長アリで半日楽しんだゲーム会でした。非常にレポートが遅れた点は大きな反省点としたいと思います(次回はなるべく早くあげます!)。では!byタカハシ
第42回NBGC月例会を開催いたします。

日時:5月9日(日)

場所:秋葉区新津健康センター

   (第一健康学習室)

時間:午前9時?午後5時

テーマ:リクエスト&協力・チーム戦ゲーム

参加費:200円(初回の方は無料です)
         
当月例会は主として海外のボードゲームを楽しく遊ぼうという主旨のもとに開催いたします。海外のボードゲームには素晴らしい魅力が溢れています。是非一度体験してみてください。また特定の作品のリクエストも随時受け付けております♪興味がおありになる作品に関しましては、可能な限り対応させていただきますので、気軽に当方宛にリクエストをお願いします。

※なお、当サークルが御用意させていただいているボードゲームは、基本的に対象年齢が高めのものが中心です。初心者ならびに小さなお子様連れでの参加を希望なされる方につきましては、あらかじめ掲示板等に御連絡を頂ければ、初心者向け用の作品を個別に御用意させていただきます(事前の御連絡がない場合には対応が難しい可能性もございます)。

会場の具体的な場所に関しましてはこちらをどうぞ。
お車をお持ちでない方に関しましては、当方が最寄の駅(古津駅)まで送迎をいたしますので、気軽にメールをしていただくか、掲示板に書き込んでください。また、お車をお持ちの方に関しましては、当会場は無料駐車場が完備されております。もし具体的な場所等に関しまして不安である場合(初めての方は当会場はかなりわかりづらい場所かと思われます)にもメールないし掲示板に書き込みしていただければ対応いたします。よろしくお願いいたします。

会場までの送迎に関しましてはこちらをどうぞ。 担当:高橋
既に開催日から1週間以上経過していますが(最近ゲーム会レポートの更新頻度がかなり落ちてますね^^;)、先月開催されたOASE新潟さんの3月月例会の模様をお伝えいたします。

職場の異動や進級などで環境が変わりやすい春。やはりこの時期はサークルメンバーを増やす絶好の機会でもあるといえるのでしょう。この日も新しいお客様が1名お見えになりました。こうして新潟でボードゲームを楽しむ方が少しでも増えていくのは嬉しいものですね♪

ティタニア

1.ティタニアまずはメビウス便の新作から『ティタニア』をプレイすることに。ハンスイングリュック社でしかもデザイナーはR・ドーンとくれば、これは期待しない方がおかしいというもの。過去に発売された『ゴア』は私の中でもTOP3に入るほどお気に入りの作品でもありますから、この作品に寄せる期待はそれはそれは大きいものがありました。しかし、期待が大きすぎるときはえてして裏切られやすいというか、期待が大きすぎた分、肩透かしを食らった感じになるケースというのは意外に多いもの。この作品も残念ながら期待するほどの感動や驚きを得ることはできませんでした。手札とアイテムのダブルリソース管理というシステムは、既に手垢がつくほどのオーソドックスなもので、確かにゲームらしい動きはするのですが新鮮味は全く感じられません。またテーマ性とゲーム自体のデザインが必ずしも心躍らすような設定ではないため、非常にたんたんとゲームを遊んでいる感じで、その難易度とは別に、かなり玄人向けの作品というイメージがしました。普通にオーソドックスなマネージメントゲームをお求めの方や、ある程度ゲーム慣れした集団で、どんなゲームでも楽しめるというシチュエーションでもない限り、この作品にスポットが当たる機会は少ないことでしょう。何故この時期に、こうした作品をデザインしたのか?厳しい意見になりますが、好きな作家だけに「ちょっとスランプに陥っているのかな?」という疑念すら抱かされる作品でした。もちろんゲームの質については一定のレベルはクリアしていますし、実際にそこそこ楽しめはしましたが、正直私がこの作家に求める(求めたい)レベルではありませんでした。なおこの作品の「ゲームの終了条件がいきなりやってくる」という部分についても賛否が分かれる部分でしょうね。

ゴーストストーリー

2.ゴーストストーリー続いては私の持込み作品から、ちょっと趣向を変えて隠れた「協力ゲーム」の傑作『ゴーストストーリー』をプレイすることに。今現在「協力ゲーム」といえば『パンデミック』がとにかく有名で、この作品の存在自体あまり知られているとは思えないのですが、なかなか侮れない面白さがあるんですよ。我々の年代ですと幼い時分に大ブームを巻き起こしたので記憶に残っている人も多いのですが、いわゆる古い時代の「中国」を舞台にしたオバケ退治がこの作品のメインテーマです。そうですあのキョンシーです(笑)。プレイヤーは霊幻導師となって、村を呪おうとする幽霊を次々と退治していきます。ありとあらゆる方向から倒しては新たな幽霊が湧き出るどうしようもなさ感(爆)。必ずしも『パンデミック』のようなシステムのエレガントさはありませんが、それに優るとも劣らないテーマ性やシステムの明快さがこの作品のウリです。またダイスを振るので、非常にシビアに勝ち負けが決まることもしばしばあるのですが^^;それでもこの作品を一度遊べば、その面白さはすぐに理解できるほど、こと「協力ゲーム」としては完成の域にあるといっても過言ではありません。この日も最初は余裕でプレイしていたのですが、ダイス運に恵まれず一気に苦しくなりだすと「わ?」「ぎゃ?」とあちこちから楽しい悲鳴(笑)が聞こえるほど盛り上がったセッションになりました。結局プレイヤー達は押し寄せる幽霊の波をはじき返すことができず惨敗してしまいましたが、ゲーム自体は凄く楽しめましたね。こんなに楽しい作品に何故もっと注目が集まっていないのかは今一つ謎ですが(やはり例の会社の和訳がわかりづらいからかなぁ><)、私の中では今後も機会があれば遊びたい作品候補の筆頭格です。皆さんも機会があれば是非遊んでみてください。

エンデバー

3.エンデバー続いては、これまた私の持込作品から『エンデバー』をプレイすることに。何気に久々の『エンデバー』。今シーズン私が出会ったボードゲームの中では既に1・2を争う面白さだったこの作品。この日は3人卓でしたがあえてこの作品を勧めてみました。というのも実はこの作品はプレイ人数が少ないと、解放されないエリア(ボード上で駒が置けないエリア)が存在してしまうということで、必ずしもそのポテンシャルが発揮されないのではないか?と言われています。確かに「解放されていないエリアが存在する」ということは「ゲームとしてのポテンシャルをフルに発揮していない」ともいえるのかもしれません。がしかし、逆にいえば「開放されないエリアもあること」が「ゲームとしての可能性を広げる」こともあるわけで、必ずしも低人数だからつまらないというわけではないことはこの日のセッションで理解できました。どのエリアが解放されるのか、また解放されないのかも勝敗にちゃんと絡みますし、低人数だからこそサクサク進むテンポの良さもあったりと、何気に今まで(4人以上の多人数プレイ)に優るとも劣らない面白さがあるのは驚きでもありました。やはりこの作品自体もともとのポテンシャルが高いんでしょうね。3?5人のどの人数でも楽しめる。これは間違いなく傑作ボードゲームといえるでしょう。さて、今回は既に何回目かのプレイなので建物レベルをある程度軽視した中級者プレイを実施。他の2人ははじめてのプレイということでキッチリ建物レベルを上げていきます。やはり建物レベルが低いとやれることが限られて厳しいのですが、アクションチップやカードを効果的に引くことで何とかリードを広げる私。やはり経験者と未経験者ではだいぶスキル差が出るようですね^^;初プレイコンビもかなり楽しそうにプレイはしているのですが、最終的な点数はこの作品にしてはかなり大差がついてしまいました。まぁでもこの作品の面白さは十分に理解してもらえたように思えたので、凄く良かったと思いました。

エジツィア

4.エジツィア続いてはリクエストもあって『エジツィア』をプレイすることに。最近の「ワーカープレイスメント作品」では1・2を争う面白さ、完成度の高さがあると思うこちらの作品。非常に練られたシステムが光ります。「ワーカープレイスメント」というシステムは、その面白さの反面選択肢が多岐にわたると未経験者や初心者ではセッションについていけないケースもあったりして、必ずしも楽しめないこともあるのですが、この作品に関してはあえて「選択肢を絞る」ように設計されているので、ある程度誰でも楽しめて、しかもゲームに脱落しないまま、最後まで楽しめることができます(もちろんデタラメプレイをしてればダメですが^^;)。ですから真の意味での「ゲームの厳しさ」を楽しみたい人には不向きな作品であるともいえるのですが(笑)、普通に一般のゲーム会などでは凄く人気が出ることでしょう。さて、この日は最初「自分だけ食料を確保して、他の人を苦しめる」作戦で行こうと決めてプレイしていたのですが、思惑とは全く別に「石材を確保しての建築プレイ」になってしまい、逆に自分の方が食糧不足で苦しむことにwまた序盤で信じられないプレイミスもあったりしたせいかかなり深刻に落ち込みもしました。それでもゲーム自体を諦めるわけにはいかないので、何とか自分の中で方針を変更しながら、またプランを修正しながら他のプレイヤーに喰らい付いていくことに。幸い私が上手くいってないのと同じように、他のプレイヤーもまたさほど上手くいっている様子ではなく、勝負はいよいよ最終ラウンドに持ち越されることになりました。そして最後の最後で狙っていたモニュメントの建築に絡めないというミスや、遂に深刻な食糧不足に陥りマイナス15点を喰らうという素晴らしい不幸もあって^^;軽く絶望感が私を包んだのですが、今回唯一恵まれてたボーナスカードの爆発で一気に大逆転!ほんの僅かの差ですがTOPを獲ることができました。いやぁやっぱり諦めてはダメですね。最後勝てて本当に嬉しかったです♪

マーチャントギルド

5.マーチャントギルド締めは時間もなかったので、軽く『マーチャントギルド』をプレイすることに。確かに慣れれば1セッション30分くらいで終わるこの作品。雑誌付録としては異例のポテンシャルを秘めた作品ですから、是非一度は遊んでもらいたい作品でもあります。この日も私とこの作品を持ち込んだ方とOASEの重鎮Kさん(初プレイ)の3人でのセッションでしたが、Kさんも「これはなかなかの作品じゃないですか!」としきりに感心しておられましたね。やはりゲームに親しみが深い方は、この作品の良さがすぐにわかるのでしょう。さて、今回は序盤から両隣のプレイヤーに「教会」を建てられ、一人だけアクション数が少ないという非常に苦しい展開に。手札の枚数を増やせる建物を立ててカードの引きに期待しますが、それも全くの不発。慣れたプレイヤーは一人「商店」をかき集める王道のプレーで攻めてますし、これは勝ち目はほとんどないと思ってましたが、(逆転に向けて)やれることは全部やろうと思いまずは「城壁」を6点で建てることに成功。しかし、まだ到底届きません。あともう1件「城壁」を6点で建てないと厳しい流れです。しかしこんな逆境のときこそ神様が味方してくれるのは先ほどの『エジツィア』で経験済み。何と一瞬の隙を突いて「城壁」を建ててゲーム終了トリガーを引くことに成功!最後の最後で引いたたった1毎の「寄進カード」の差で僅か1点差の勝利を収めることができました。う?ん、奇跡的な勝利でしたね^^;この作品はちょっと「教会」のバランスが強すぎるので、ある程度その効果を抑える必要がありそうです。例えば「追加アクションは全て同じアクションをする時のみ有効」とかなら良いかもですね。そうすれば「カードの捨て引き」か「資源獲得」にしか追加アクションが使えないので多少ハンデ感は薄れるかも!?
※ってかそうじゃないと「教会」2軒建てが強すぎますよね?^^;


ということで、OASEさんも無事復活2回目の月例会を終えて、順調に以前のペースを戻してますね。既に来月の開催日も決定しているということで、あとは主宰の梶さんの本格的な復帰待ちでしょうけど・・・それはまだちょっと厳しいでしょうか^^;まぁ暫くは現状のサポートメンバーで盛り上げていきましょう♪また次回も楽しい月例会期待しております!byタカハシ