ここは新潟でボードゲームを楽しむ人達のための集会所です。

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更新頻度激減に伴いもはや絶滅寸前のブログですが、奇跡の復活を目指して個人ゲーム会を中心に細々と活動しております。地元である新潟県秋葉区(旧新津市)では、新たに別のボードゲームサークル=新津ボードゲームクラブ(NBGCという略語は同じですが基本的に別のゲームサークルさんです^^;)も活動を始めたようで、増々NBGCの需要は減っておりますが(笑)、まぁ時代の流れでふいに復活するかもしれませんし、しないかもしれません(爆)。

例によって10月はドイツでエッセンが開催され、ボードゲームマニアにとっては年度末(年始?)といっても良い季節になりました。毎年毎年たくさんの作品が世に出ますが、かつてにくらべて最近では新作の熱量に圧倒されることは珍しくなり、それでもなお新しい作品との出会いこそがこの趣味を続ける意義にもなっていると実感する今日この頃です。必ずしも全ての作品を遊び倒したわけではありませんが、本年度も個人的な精一杯の年間ベストを紹介したいと思います。※なお、昨年までは個々の作品の発表年度に合わせるような形でのランキングを目指しておりましたが、近年様々な理由による国内流通の遅れも相まって、私自身が実際に入手するタイミングが、海外における発表時期とずれることが多くなりました。それに伴い(個人輸入等により先行したものを除き)本年度より該当期間内において国内で流通が本格的に始まった作品もランキングの対象に含めることにしました。相も変わらず個人の趣味全開のランキングですが、是非未プレイの作品があれば御賞味下さい。byタカハシ

第1位:コードネーム

コードネーム本年度No.1ははもうこれ以外にないでしょう。鬼才フヴァチルが世に送り出した至高のパーティゲームがこちらの作品です。ワードゲームと推理ゲームの奇跡の融合。もうそのままテレビ番組にしたら高視聴率間違いなしなんじゃないかと思わせるくらいの秀逸なシステム。フリーク向けの作品ばかり手がけていたフヴァチルですが、ライトゲームでもあっさりと傑作を手掛ける辺り、才能の底のなさが半端ないですね。日本語版も登場したので当初懸念されていた言語依存も全く無し。見ず知らずのプレイヤー同士ですと魅力半減ですが、気心の知れた仲間同士でのセッションの面白さは間違いなしといっても過言ではありません。恐れ入りました。


第2位:モンバサ

モンバサ第2位は本年度最もバランスの良いユーロゲームだと感じたこちらの作品です。自身の管理ボードを与えられながらも、戦略性とプレイヤー同士の絡み合いが見事に調和しており、一筋縄では勝利への道筋を見つけることができない骨太の逸品です。あまりにもコンパクトにその面白さを凝縮した結果、一部のコンポーネント(チップ)が若干細々しいという難点はありますが、それを差し引いて有り余る面白さは権威ある本年度の国際ゲーマーズ賞の受賞で折り紙付きですから、本格的かつオーソドックスなドイツゲームをお探しの方には文句なしでお勧めの作品と言えるでしょう。


第3位:フードチェーンマグネート

フードチェーンマグネート第3位はフリーク向け長時間ゲームの老舗、スプロッターゲームスが久々に世に送り出した拡大再生産型ゲームの登場です。序盤の出遅れがそのまま死を意味するくらいのシビアな作品ですが、その戦略性はフリークを唸らせるに十分のボリュームで、セッションの最中に登場する多様な選択肢に終始頭を悩まされる本格的な作品です。その難易度の高さから万人にはなかなかお勧めはできませんが、一度ハマれば麻薬的な魅力を持つ特別な作品になるに違いありません。元々流通に難があったスプロッターゲームスですが、国内ではニューゲームズオーダーさんとテンデイズゲームさんが共同で日本語版の発売を手掛けてくれました。こういった販売店の意欲的な取り組みにも感謝ですね。


第4位:ヴィティカルチャー(エッセンシャルEdit)

ヴィティカルチャー第4位は拡張入り&初版からの若干のルールの改定で、完成版(?)として登場したこちらの作品を選んでみました。『アグリコラ』の作者ローゼンベルグの監修のもと制作されただけあって、実に魅力的なワーカプレイスメント作品に仕上がっています。今まで「ワイン造り」をテーマにした作品は数多くありましたが、この作品はその中でもトップクラスの面白さと言って良いでしょう。最初は基本ゲームから初めて徐々に拡張を増やしていくという面白さもあり、きっと息の長い作品になることでしょう。


第5位:スカイアイランド

スカイアイランド第5位はプレイヤー同士の駆け引きが面白かったこちらの作品を選んでみました。『カルカソンヌ』のタイル配置と、個々のタイルの値付け&売買というシステムを上手くまとめたことによって、近年では稀にみるプレイヤー同士のインタラクションの豊富な作品ですが、他の人のタイルを無理やり購入してしまうという攻撃的な要素がありながらも、決してギスギスしない展開は、ボードゲームにおけるマルチプレイの楽しさを再確認させてくれます。各人の状況が常にゲームに影響を及ぼすので、真剣に考えだすと場の確認等も含めちょっとダウンタイムが長くなってしまいがちですが、その辺をクリアできれば名作と呼ばれる作品になる可能性は十分で、今後例会等での常連作品となるかもしれません。


第6位:ラ・グランハ

ラ・グランハ第6位は箱庭系の秀作を選んでみました。国内での本格的な流通がかなり遅れたことにより、海外での流通と少し時差が生じましたが、待ち焦がれたフリークも事前の高評価を裏切ることのない見事な仕上がりには満足したことでしょう。自身のボードを発展させていく面白さに比べ、他のプレイヤーとの絡みは若干薄いところもありますが、そこかしこに競争原理を潜ませたシステムが常にスパイスを利かせていて、最後まで緊迫したセッションを保証してくれてます。最初はそのルールの分量に少し戸惑うかもしれませんが、一度慣れればすんなりプレイできますのでリプレイも含めチャレンジのし甲斐は十分にある作品といえるでしょう。


第7位:インペリアルセトラーズ

インペリアルセトラーズ第7位は本来なら数年前に発表された作品ですが、言語依存がかなり高かったのと、日本語版が発売されたのが本年度でしたので、本来なら「よくぞ日本語化してくれた賞」に選びたかったのですが(笑)、そちらに関しては別の作品を選んだのであえてランキングの方に入れてみました。元々こちらは『51番目の州』というカードゲームのリメイク作品なのですが、個人的には元作品の不満だった点がかなり解消されていて大満足です。カードゲームで大箱なせいかあまり遊ばれてるところを見ませんが、個人的にかなり面白い作品だと思ってます。


第8位:2枚目が好き

2枚目が好き第8位は例年同様手軽に遊べるカードゲーム枠(笑)としてこちらの作品を選んでみました。明らかに『6ニムト!』のシステムの影響を受けてますが、単なる模倣作品とは言えない独特の面白さがあり、また序盤のだらっとしたなんともいえない停滞感から、中・終盤に向けてどんどん白熱する加速感のギャップが激しく、特に中盤以降のプレイヤー同士の駆け引き&ハンドマネージメントの濃密さは特筆すべき面白さで、なかなかにクセになる秀作です。個人的には場の状況がさほど変化しにくい3人プレイが特に切れ味があるように感じました。プレイタイムが短いので例会の合間に切れ味のある作品でリフレッシュなんてのも乙ですね♪


第9位:乗車券拡張イギリス&ペンシルベニア

乗車券拡張 イギリス第9位は久々に琴線に触れた乗車券シリーズの拡張『イギリス&ペンシルベニア』です。拡張マップシリーズも第5弾ということで、そろそろネタ切れかと思わせながらもこのような魅力ある拡張が出て来る辺り、元の作品のシステムがいかにしっかりしているかの証ともいえるでしょう。両面仕様となっているこちらの拡張ですが、個人的には「株」という新要素が特に面白かった「ペンシルベニア」の方が好みですね(「イギリス」も十分面白いですが)。拡張マップにしては少しお値段が高いのが難点ですが、『乗車券』をお持ちの方には是非お勧めしたい拡張です。


第10位:ブルゴーニュの城カードゲーム

ブルゴーニュの城 カードゲーム最後は新しく登場したアレアミニ箱(笑)シリーズの中から、こちらの作品を選んでみました。同シリーズの『ブルームサービスカードゲーム』が個人的にかなりガッカリだったのに比べ、こちらの作品はかなり楽しめました。1つ1つの点数の入り方がちょっと地味なので、どちらかというとコツコツゲームを進めるのが好きなプレイヤーの好みに合う作品かなとは思いますが、元の作品のシステムをかなり忠実に再現していて、コンパクトにまとめながらもそのテイストを上手くカードゲームに落とし込んでいたと思います。さすがはアレアのエースデザイナーのフェルドですね。言語依存はありませんが、カードサイズが小さいので一部の建物の効果(アイコン)が混同しがちなのが唯一マイナス点ですかね。


☆番外編:勝手に2人用ゲ-ム大賞☆

世界の7不思議デュエル

世界の七不思議 デュエル今年のNo.1対戦型作品は、文句なしでこちらの作品でした。多人数でのドラフトの面白さで数々のゲーム賞にも輝いた『世界の七不思議』がベースなだけに、対戦型にリメイクしたと聞いたときは最初は半信半疑でしたが、蓋を開けてビックリの面白さは望外のスマッシュヒットでした。向かい合ってのただのカードの取り合いが、これほどまでのゲーム性を持つことにただただ驚きです。多人数ドラフトから対象を目の前のプレイヤーに限定することで、『世界の七不思議』より数段切れ味があり、戦略性も駆け引きも濃密な作品になったと思います。この進化は本当に仰天でした。


☆番外編その2:勝手に国産ゲーム大賞☆

ナショナルエコノミー

ナショナルエコノミーここしばらく該当作無しが続き、数年振りの選出となりましたが、本年度は自信を持って選ぶことができました。カードゲーム&ワーカプレイスメントというシステム自体はかなり手垢がついたものでしたが、こちらの作品はゲームに登場する「お金の総量」という概念がうまく組み込まれていて、一度プレイすると次が楽しみになる魅力が沢山溢れていたと思います。残念なのはこれほどまでに魅力的な作品ならば、むしろ「カードゲーム」という枠には収まらないで欲しかった。いつかこの作品と同じくらい魅力溢れる「国産のボードゲーム」が登場することを願うばかりです。


☆番外編その3:よくぞ日本語化してくれたで賞☆

デッドオブウィンター

デッドオブウィンター近年増え続ける海外での高評価作品の日本語化の流れの中で、本年度私に限らず多くのボードゲームファンが喜んだのが、海外の数ある「ゾンビゲーム」の中でも群を抜いて評価が高く、また群を抜いて言語依存が高かったこちらの作品です。遂に完全日本語化されたことで国内での本格的なプレイが広まったのが素晴らしい現象でした。実際こちらの作品を持っていれば他の「ゾンビゲーム」は必要ないんじゃないかと思わせるくらいの内容の充実は満足度が非常に高く、今後絶版になる前に確実に入手しておきたい作品と言えるでしょう。
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 実に10ヵ月ぶりの更新!本年度はプライベートが忙しく、なかなかボードゲームを遊ぶ機会を設けるのに苦労した年でしたが、ようやく目ぼしい作品をを一通りプレイすることが出来ました。普段あまりプレイをしていないからか、今年はより「ドイツボードゲームらしい作品」が必然と上位に上がってきたように感じます。年間ドイツゲーム大賞が(エキスパート部門も含めて)完全に私の中で権威を失い、作品選定の指標となるものはかろうじてギークの評価や海外のサイトでの評判頼りとなってしまいましたが、それでも今年も満足いくセッションが多かったというか、なかなか機会に恵まれないことの良い点(!?)として、以前より「厳選して作品を遊ぶ」ようになってきたことが大きな特徴でした。それに応じて複数回同じ作品を遊ぶ機会も増えましたし、ボードゲームに触れるスタイルとしては自分の中では以前より健全になったと感じてます(笑)。来年あたりは、久々にNBGCの月例会を復活させられたら復活してみようかなとか、作品限定のゲーム会を開催してみようかなとか密かにプチ復活の算段を立てたりしてますが、なかなかどうして来年の話をすると鬼が笑うので、ボチボチのんびり行きたいと思ってます。それでは私自身の2014~2015のベスト作品を紹介いたします。感性が合う方、是非未プレイの作品があるようでしたらいずれもオススメですのでご堪能ください♪byタカハシ

第1位:ファイブトライブス~ナカラの魔人~

ナカラの魔人今年のBESTは色々と悩みましたが、前述のとおり、私の中で最もボードゲームらしさを感じたこちらの作品を選びました。アートワークやテーマ、雰囲気はもちろんシステムの豊かさ、毎回のセッションの多様性、リプレイ欲求の高さなど、総合的に非常に高い次元でまとまった作品でした。駒の動かし方がとてもパズルチックで、毎回の手番でのダウンタイムが少し気になるのが僅かなマイナス点でしたが、システム自体はかなりシンプルですので、弱点を補って余りあるほどプレイは楽しく、また同卓の方の評価も高い作品でした。これぞドイツゲーム!といえる作品だと思います。


第2位:マルコポーロの足跡

マルコポーロの足跡第2位も、名門ハンスイングリュックらしい王道ドイツゲームの重厚な作品をチョイスしてみました。ダイスを使用したワーカプレイスメントとしてはフェルドの『ボラボラ』に似た印象を受けますが、こちらの方が全体的によりシンプルなのに奥深さを感じさせる分、2番煎じにはならずより格上感を味あわせてもらえたのも高評価の理由です。各キャラクターの能力が結構個性的で、珍しくプレイヤー同士が公平ではないというシステムも斬新で、かなり特色の強い能力であるにもかかわらず、それが必ずしもゲームバランスを崩してはいないのが素晴らしいですね。それによってリプレイ欲求も非常に高めになってます。本年度の国際ゲーマーズ賞に輝いたのも納得の逸品です。


第3位:ロールフォーザギャラクシー

ロールフォーザギャラクシー第3位は名作カードゲーム『レースフォーザギャラクシー』のダイスリメイク。元の作品の中毒性を上手く移植できたのが良かったと思います。個人的には長い期間この作品が今年度のBESTだと仲間内には公言しておりましたが、最終的に第3位まで後退した理由は、もちろん上位2作品が素晴らしかったのもありますけど、やはり「元の作品を知っているか」と「(アイコン認識等も含め)最初のプレイの敷居の高さ」という部分がどうしても気になったからです。ゲームは必ずしも自分だけが楽しくても良いセッションには繋がらず、そういう意味で上位2作品との差を感じてしまいました。


第4位:デウス

デウス第4位はこれは今年の掘り出し物だったというか、かなり繰り返し遊ばせていただいたという意味でチョイスしてみました。基本的にはカードゲームに近いのですが、ボードの陣取りなどと非常にうまく組み合わされており、またちょうど良いタイミングでゲームが収束に向かう感じとか、何度もテストプレイを繰り返してこられたんだろうなぁと感じさせられた点が凄く良かったです。慣れてくるに従い、ある程度の定跡や効果的なプレイ、狙うべきカードなどが分かってくるのも面白い反面、やればやるほど初心者との差が広がってしまうというジレンマとの戦いも発生してしまいますね^^;


第5位:アクアスフィア

アクアスフィア第5位はフェルドの新作。今年も安定して面白い作品を提供してくれましたが、突き抜けた面白さとまではいかずこの順位に(それでも充分上位だとは思いますけど^^;)。またこの作品に関してはテーマが少し謎だったのもマイナスポイントでした。何故海底研究施設で大ダコと戦うなんてテーマを選んだのでしょうか(笑)?その辺のテーマとの親和性が乏しく、なかなかどっぷりとゲームの世界に入り込めなかったのが残念で、むしろ宇宙ステーションでエイリアンと戦うとかでも良かったのでは?と感じたりもしました。システム自体は納得の面白さで、作品自体はほぼ文句なしの完成度なだけに、そういうシステムとは別の部分での不満点がとても残念に感じられました。


第6位:狂王ルードヴィッヒの城

狂王ルードヴィッヒの城第6位はこれは逆にテーマとシステムとの融合が見事だったというか、ビジュアル面も含めてアートワークが実に素晴らしかった作品です。昨年よくぞ日本語化してくれた大賞に選んだ『シティビルダー』のリメイクですが、こちらは街ではなく城を作るので、自分だけではなく他のプレイヤーが作る城を眺めるだけでも楽しいです。コンポーネントの作品に対する影響をあらためて強く感じさせられました。ちなみにこちらも日本語版が発売されましたが、タイトルが『ノイシュヴァンシュタイン城』となっているのはとても残念でした。『狂王~』の方が断然センスがあって良いですね!


第7位:カンバン

カンバン第7位はこれまた非常に重厚な作品をチョイス。ルール説明だけでも1時間近くかかる作品だけに、ちょっとプレイする前に心が折れそうになりますが、頑張ってそこを乗り越えれば素晴らしいユーロゲームを楽しめる時間がやってきます。車工場をテーマに、ワーカプレイスメントシステムにおける駒配置に制限を課すという『エジツィア』に似たシステムが上手くテーマとマッチしていて、慣れればサクサクプレイできるのも良かったです。その分前述のとおりルール説明に長時間を要するなど、少し余分な贅肉が付き過ぎた作品だったのかもしれません。


第8位:よくばりハムスター

よくばりハムスター第8位は毎年気に入ったカードゲームを1つはチョイスしてみたいということで、今年はこちらの作品を選んでみました。ルールがシンプルで分かりやすく、誰でも気軽に楽しめる。プレイ時間もインストを含めて短めというお手軽さがカードゲームの魅力だとすれば、まさにこちらの作品がそれに該当する作品だといえるでしょう。結構個人攻撃が主体となっているシステムの割には、ハムスターのカワイイ絵柄もあってか全体的にほんわかしてますし、なんだかんだで毎回接戦になるという部分も、はじめてプレイする人も熟練者も同じように勝つチャンスがあるという点で、長いゲームとゲームの合間に持ち出しやすかったのも好印象でした。


第9位:オロンゴ

オロンゴ第9位はクニツィア博士会心の一作!とはなれなかったこちらの作品を選んでみました。システムは天才デザイナーの面目躍如といえる素晴らしいものでした。が、一方でコンポーネントは過去類を見ないくらい酷いものでした。どんなに作品が素晴らしくても、コンポーネントが悪いとここまで印象が悪くなるんだなぁという見本のような作品でした。もしコンポーネントがある程度まともでしたら恐らく今年のTOP3には入りました。無駄にコンポーネントを工夫しているがゆえに値段も高くなり、プレイアビリティも激減させている。まさに老舗ラベンズバーガー痛恨の失態と言えるでしょう。


第10位:ブルームサービス

ブルームサービスラストはランキングに入れるかどうか迷ったのですが、黒ポーンに輝いたこちらの作品を選んでみました。傑作カードゲーム『魔法にかかったみたい』のボードゲームリメイクでしたが、あえてボードゲームにしたことによって何か特別な魅力が増したかと言われると個人的には微妙な感じがしたのがさほど高い評価を与えられなかった理由で、もちろんシステムがしっかりとしている分作品自体は決して悪いものではないのですが、どうしてもボードゲーム化しなければならなかったのかはやはり疑問でした。一応ボードゲーム化することで複雑化してはいるので、良くも悪くも思考作業が増えるのはフリークには評価が上がるポイントなのかもしれませんね。


☆番外編:勝手に2人用ゲ-ム大賞☆

パッチワーク

パッチワーク普段ゲーム会とかでのセッションが多いと、なかなか2人用ゲームを遊ぶ機会は少ないかもしれませんが、逆にプライべートでのセッションが増えると2人用ゲームの登場頻度は多くなるかもしれませんね。今年のBESTは文句なしでこちらの作品でしょう。テーマとアートワークが可愛くコミカルな点が女性にもオススメで、カップルや夫婦でのプレイにもうってつけです。日本語版も発売されましたが、言語依存が全くないのも特徴で、誰でも気軽にプレイしやすいのも魅力です。シンプルなシステムにもかかわらず、それでいて結構しっかりとした戦略を求められたりする部分も奥深さを演出しており、群を抜いた面白さがありました。


☆番外編その2:勝手に国産ゲーム大賞☆

該当なし

東京男爵2すみません、今年も国産ゲームを遊ぶ機会にはほとんど恵まれなかったので、本年度も心の琴線に触れる作品はなかったものとさせていただきます。ちなみに一時期話題になった『枯山水』ですが、個人的には(ボードゲームとしては)全く評価しておりません。あれは「箱庭」を作る楽しさを追求したもので、私とは目指す路線が違いすぎました。右の写真は名古屋EJF時代の思い出の作品『東京男爵』の第2版です。今年購入した国産ゲームはこれだけでした(笑)。


☆番外編その3:よくぞ日本語化してくれたで賞☆

カヴェルナ

カヴェルナ(日本語版)本来ならば昨年のBEST10にランクインすべきであったこちらの作品は、ようやく1年越しで日本語化され、今年結構ヘビロテで遊ばせていただきました。傑作『アグリコラ』の正統なリメイク作品で、今や元祖を凌ぐ評価を受けているこちらの作品。『アグリコラ』が拡張等も含めてもはや行き着くところまで行ってしまったのに対して、こちらは初期配置のカード運が無い分ある意味全プレイヤーが平等にプレイできるのが良いですね。「ドワーフ」というテーマも私の好みで、今後は暫くこちらが定番化しそうです。日本語化に伴ってコンポーネントの豪華さも相まってか非常に高価な作品となってしまったのが残念ですが、クリスマスにデジタルゲームをプレゼントするよりかは、『カヴェルナ』をプレゼントするような文化に早く日本もなって欲しいものです。
 活動の休止&更新頻度の激減に伴い、もうたぶん誰も見ていないだろうと思われるサークルブログですが、まぁ細々とプレイだけはしているので、個人の1年のプレイ記録という意味でも本年度のマイベストを紹介したいと思います。本年度は昨年に引続き非常に良作の多い恵まれた年だと思いました。プレイ時間のかかる作品はかかる作品で重厚感があり、またプレイ時間の短い作品には切れ味の鋭い作品が多かったです。もう際際の際まで来ているように思われるこの趣味ですが、相変わらず面白さの可能性は無限に等しいくらいの奥深さがあるんだなぁ~と、毎回のゲーム会でしみじみと感じる年になりました。年々どんな作品を遊んだかよりも、どんな方と遊んだかの方が重要になってきてはいますが、自身の選球眼を鈍らせない意味でも、きちんと作品に向き合う努力は続けていきたいと思います。なにはともあれ、1年間共に卓を囲んでいただいた皆様に心から感謝したいですね。

第1位:ロシアンレイルロード

ロシアンレイルロード本年度の1位はやはりこちらの作品でした。既に述べたように今年度は素晴らしい作品が多かった「当たり年」でしたから、必ずしも突き抜けてこちらの作品が面白かったわけではありませんが、トータル的に見て最もバランスに優れた作品だと感じました。ワーカプレイスメントというもはや手垢が付きまくったシステムでも、アイデアとまとめ方次第ではまだまだ十分に面白さが表現できるのだということを実感させられました。個人的に今現在最も信頼を置いている「国際ゲーマーズ賞」にも輝き、また数々の賞にノミネートされているということで、海外での評価も非常に高いですね。文句なしに今年のナンバー1です!


第2位:ネイションズ

ネイションズ第2位は、ほとんど1位と遜色が無かったこちらの作品です。シヴィライゼーション系は既にいくつもの名作が世に出てますが、こちらの作品もその偉大なる系譜に堂々と繋がる名作といえるでしょう。もともと他のシヴィ系の作品が長大なプレイ時間であったり、また膨大なルール量を誇っていたのに対して、こちらの作品が比較的シンプルに、しかしそれでいて端的に美しくまとまっていたのも素晴らしいですね。


第3位:ルイス&クラーク探検隊

ルイス・クラーク探検隊第3位は、マネージメント系の作品としては異色の出来だった『ルイス&クラーク探検隊』ですね。また、テーマとシステムがこれほど美しく融合している作品も珍しいかと思います。マネージメント系の細かい作品は、ともすると何をやっているのか分からなくなる時がありますが、テーマがしっかしりている分、ちゃんとゲーム終了までプレイヤーを導くパワーが作品自体に備わっているように感じました。他プレイヤーとの絡みが多く、最初はちょっととっつきにくい部分があるかもしれませんが、慣れればすぐにウキウキで楽しめます。終盤一気の収束の早さも良いですね。


第4位:宝石の煌き

宝石の煌き第4位は単純なセットコレクション&拡大再生産なのに、実にスマッシュヒットな面白さを展開してくれたこちらの作品がランクインです。ルールも「え?こんだけ?」っていうくらいシンプルなのに、プレイが始まると実に面白い。ルールがシンプルな分、コンポーネントが凝っていたりもして、得も言われぬプレイ感がリプレイ欲求の高さを生み出してます。たしかに運の要素も高いですが、それを補う戦略性とスピード感。収束が早くプレイ時間が短いのが本当に素晴らしいです。必ずしも重厚でフリーク向けとはいえない作品であっても、十二分にボードゲームとしての魅力を備えているんだというまさに見本のような作品といえるでしょう。


第5位:コンコルディア

コンコルディア第5位は私の大好きな「ロンデルシステム」の最新作がランクイン。今回は「ロンデル」を使用せずにそれを手札の「カード」で表現したところにデザイナーの手腕が光りましたね。また全体的に非常にエレガントなシステムは相変わらずなのですが、唯一の問題点が得点トラックが存在しないこと。これによって他プレイヤーとの絡みがいまいち分かりづらく、自分自身の戦略が正しいのかどうかがいまいち明確に感じ取れないことで、ともするとソロプレイ感が強くなってしまうのが個人的なマイナス点でした。もちろんその辺も含めてデザイナーの意図だというのは分かってはいるのですが、それ以外が非常に高い次元でまとまっていただけに少しだけ残念に感じました。


第6位:イスタンブール

イスタンブール第6位は大変失礼ながら私の中ではもう既に「終わっていた」デザイナー&システム、R・ドーンの会心の新作『イスタンブール』ですね。俗に「ドーン移動」と呼ばれる独特の駒の配置方法を生かした作品は、正直もう時代遅れなのかなぁ~?と勝手に思ってましたが、とんでもない。こちらの作品で完全に息を吹き返しましたね。従来の「ドーン移動」とは多少異なるので注意が必要ですが、「ピック&デリバリー」との相性は相変わらず抜群でドーン自身の往年の名作『ジェノバの商人』を完全に過去の作品にしてしまったかもしれません。見事本年度のドイツゲーム大賞(エキスパート部門)にも輝き、文句なしに本年度を代表する作品の1つといえると思います。


第7位:アブルクセン

アブルクセン第7位はある意味ボードゲーム界における本年度最大の収穫ともいえる『アブルクセン』ですね。こちらも失礼ながら最近落ち目だったクラマー&キースリングという往年のビッグネームコンビが、久々に世に送り出した傑作カードゲーム。もうこちらは歴史に残る名作になるんじゃないですかね?トランプカードセットを2組合わせたのとほとんど変わらないカード構成(ちなみにイラストは全く好みではなく残念でした><)なので、できれば「汎用ゲーム」として後世に残して欲しかった・・・それくらい素晴らしい作品です。必ずしも本人達はそこまで期待して世に送り出した感はありませんが(笑)、カードゲームとしてはぶっちぎりで本年度ナンバー1の作品といえるでしょう。


第8位:コリョ

コリョ第8位は独特のプレイ感で斬新さを強く感じたこちらの作品がランクイン。韓国発のサイバーパンクという独特の世界観(テーマ)と作品の融合性に関しては必ずしも高いわけではありませんが、段々と手札が少なくなっていくことによる緊迫感や、意外に思うほど高い戦略性。最初は半信半疑だった面白さが段々と病み付きになる過程が個人的に快感でした。こういったタイプの作品は、よくあるようでなかなかに得難い作品なのではないかと思います。本年度はトランプゲームの亜種みたいな秀作が多かったので、あえて私自身が作品の「メカニズム」に惹かれたカードゲームを1つ選んでみました。未プレイの方は是非♪


第9位:翠色の習作

翠色の習作第9位はスミマセン、完全に個人の趣味です(もちろんこのランキング自体が個人の趣味なのですが^^;)。もちろん国内未流通でしたが、ワレス&クトゥルフ、この時点で私の中で購入は決まりでした(笑)。こちらの作品は、単純にいうと、「底なし沼」みたいな作品です。正体隠匿(といっても結構すぐバレるw)系の終了条件がなかなか定まらない非常に混沌とした作品。もちろんこういった作品が人気になるわけがないのですが、一言だけ。これだけクトゥルフの混沌とした暗い世界観を、見事なまでに作品で表現できるワレスは、本当に凄いデザイナーです!!奇作、怪作、表現は色々あるかもしれませんが、久々に手に入れて良かったと感じた作品でした。!


第10位:5本のキュウリ

5本のキュウリラストはフリーゼの『5本のキュウリ』ですね。元々は古いトランプゲームの作品らしいのですが、緑大好きフリーゼがキュウリをモチーフにリメイク。シンプルなトリックテイキングですが良い感じのスパイスが効いていて、第7位の『アブルクセン』に比べるとどうしても3枚くらい格下の作品に感じますが、これはこれで結構面白かったです。フリーゼの慧眼に素直に敬服ですね。残念ながらちょっと手札に対しての理不尽感が半端ないですけど、『6ニムト』みたいに多少の有利不利を度外視して、息抜きとして考えた際にはルールもシンプルでそこそこの安定感があると思います。脱落系のルールに関しては個々に改良の余地ありかも?


☆番外編:勝手に2人用ゲ-ム大賞☆

スターレルムス

スターレルムス今年はあまり2人用ゲームを遊ばなかったのですが、実際に遊んだ中ではこちらの作品が面白かったです。単純にカードの絵柄とシステムの単純さに惹かれて(これなら自分でルールが読めるかなと)個人輸入した作品。恐らく現時点では国内未流通かと思いますが、値段も安いので個人輸入されてる方にはオススメです。内容はわかりやすい運要素満載の「殴り合いデッキ構築」(笑)。宇宙船ならべてゴリゴリと相手のポイントを削りますwwwなんか馴染みやすいなぁ~と思っていたら、デザイナーの方がマジック・ザ・ギャザリング(以下MtG)のプレイヤーさんなんですね。ということでMtG系の作品が好きという方は結構ハマってもらえると思います。


☆番外編その2:勝手に国産ゲーム大賞☆

該当なし

シェフィ私自身の求めるレベルがそれほど高いとは思わないのですが、今や世界中で高い評価を得た『ラブレター』さえもスルーした身ですから(爆)、本年度は当然といえば当然のスルーです(笑)。もともと同人系はほとんどプレイの対象にないので、今年に関しては(も)心の琴線に触れる作品は残念ながらありませんでした。一応最も数多くプレイしたのは『シェフィ』です。最初ルールを間違っていてエライ難易度高くて面白かったのですが、後日ルールの解釈間違いに気が付いて一気に難易度が下がってしまい、残念に感じたのを強く覚えています。


☆番外編その3:よくぞ日本語化してくれたで賞☆

シティビルダー

シティビルダー最近日本語化の流れが強く、嬉しい反面なかなか日本語化されずに待ちぼうけを喰らうことも(今年に関しては『カヴェルナ』がそうでしたね、いつになったら日本語版が出るのでしょう?)。ただ待つ身は辛いというものです。さて、こちらの作品に関しては海外でのメーカー発売から1年半くらいしてからようやく日本語化したのですが、よく掘り出してくれたというか、1年も前の作品を日本語化してくれたなぁ~と強く感じたのを覚えています。今年の年初は結構こちらの作品にお世話になりました。あらためて日本語化してくださったことに感謝したいと思います♪
 今年もまた「気が付けばエッセン」。もはやボードゲーマーの中ではこの時期の流行語大賞でしょうけど、1年は本当にあっという間ですね。今年は非常に多くの魅力あふれる作品が世に出た年でもあり、各ゲーム会では毎回どの作品を遊ぼうか悩むほどでした(嬉しい悩みであることには間違いないですけど)。そんな中、1年を振り返る意味でも、毎年恒例の年間TOP10を発表したいと思います。

 前述のとおり、今年は良質な作品が非常に多かったように感じます。TOP10に入らなかった作品でも、例年ならばもしかしたらTOP10入り間違いなしの作品もあったかもしれません。一応方針としては、やはりフリーク向けの重めの作品を中心に選びました。あくまでも私(タカハシ)の好みということですから、御容赦ください。

 もし未プレイの作品がありましたら、是非お手に取っていただきたい作品ばかりです。当サークルの例会等へのリクエストも大歓迎です。よろしくお願いいたします。

第1位:ツォルキン

ツォルキン第1位は、早い段階から今年は文句なしにこの作品だと思っておりました。歯車というギミックがボード中央を占めており、まずは初めてボードを広げたときのドキドキ感を、久々に強く感じたこと。そして実際にプレイしてみると、そのギミックが実に良く機能しているということ。テーマとシステムの融合性が素晴らしく、その内容も非常に高い戦略性に溢れており、間違いなく新時代の名作と呼ばれるに相応しい作品といえるでしょう。独特のプレイ感や、少し難易度が高めな点は、何度も遊べる(遊びたくなる)要素として評価したいですね。


第2位:テラミスティカ

テラミスティカ第2位は、昨年のエッセンでも高評価だったこちらの作品ですね。古今東西ありとあらゆる名作と呼ばれるボードゲームから選りすぐりのシステムを抽出して、それを見事に調和させた作品ということで、非常に豪華な芸術作品を見せられたかのような完成度の高さを感じた作品であり、またボリュームのあるルールでありながら、シンプルな機能性や、そのリプレイ欲求の高さなど、随所にバランスの良さも見られる隙のない仕上がりで、こちらも新時代の定番作品になれる名作といえるでしょう。ある意味文句のつけようのない作品なのですが、個人的にテーマとの融合性があまり感じられなかったのが唯一の残念な部分で、そこが『ツォルキン』との決定的な差でした。


第3位:レジスタンスアヴァロン

レジスタンスアヴァロン第3位は、リメイク作品ですが、非常に良いアイデアを盛り込んだことで、元の作品(『レジスタンス』)を大きく成長させたという意味でこちらの作品を選んでみました。テーマとしても以前のSFっぽいものからアーサー王へと移したことで、より親近感が出たようにも思います。既に元の作品の時点で高く評価されていた作品ですが、あらためてこちらの作品は(それを大きく進化させたという意味で)今現在パーティ系の作品としては世界一と言われてます。昨今の「人狼人気」をふまえると、今後こちらの作品がより注目を増すのは間違いないでしょう。最先端の「人狼系作品」として、この作品を知っていると仲間内での評判も上がるかもですね!?


第4位:リアルト橋

リアルト橋第4位はこちら。今年はこの作品を含めてフェルドの作品を3つTOP10に選びましたが、私の中で今年のフェルドベストはこの作品です。実際にプレイしてみると実に(良い意味で)フェルドらしくないというか、目立った特徴といえばプレイ順を決めるトラックの存在くらいで(我々はこれを「フェルド順」と呼んでますw)、際立ったペナルティー等はなく、逆にシンプルなシステムのバランスの良さ、またその完成度の高さが際立つ秀作だったと思います。数年前に『倉庫の街』という作品を彼がデザインした時と同じ驚きというか、デザイナーとしての懐の深さを感じさせてもらいました。プレイ時間もさほどかからず、これは所有していて重宝する作品だと思います。


第5位:キーフラワー

キーフラワー第5位は昨年のエッセンで1番人気だったこちらの作品ですね。非常にフリーク向きというか、まさに古き良きドイツゲームみたいな「ハード」さを感じられる逸品で、「ワーカプレイスメントのコマを使用した独特の競り」という新しいシステムを見事に構築したという意味では、大変意義ある作品だったように感じます。色々と盤面を隅々まで見渡す必要があったり、最善手が発見しづらい難易度の高さによってプレイの爽快感は生まれませんが、奥は非常に深い作品です。


第6位:銀杏都市

銀杏都市第6位はこちらですね。最初4人でプレイした際に、なんとも不可思議なプレイ感だなぁ~。せっかくドラフトというシステムを上手く陣取りに組み込んでいるのに、なんかいまいちピンとこないなぁ~というか、その面白さが上手く伝わってこないなぁ~(面白いのは間違いないと感じてはいたのに)と一時評価を下げていたのですが、その後3人でプレイして評価が一変。一気にそれまでの不満点が解消され、プレイ人数が一人減るだけでシステムの魅力がこれほどまでに増大するのかと驚かされました。その後今現在のベストプレイ人数はなんと2人とまでいわれてます。4人プレイでこの作品を見限ってしまった私のような方、棚から引っ張り出すなら今でしょw


第7位:ボラボラ

ボラボラ第7位は前述のとおりフェルドの作品その2です。アレア大箱シリーズの最新作ということで、相変わらずのその水準の高さは見事としか言いようがないのですが、ある意味詰め込み過ぎのような感じのする部分と、ある種の「脱落系」のシステムでもあるので、自分自身の殻に閉じこもって目的を達成させるようなソロプレイ感が半端なく、多人数でゲームを遊ぶ魅力があまり感じられないのは残念なのですが、逆にそういうコツコツと自分の目的に向かって戦略を練っていくのが好きな方には大好物の作品といえるでしょう。要素が多い分、次はああしてみようかな、こうしてみようかなというイメージもわきやすいので次回のプレイに繋がりやすい点も評価したいですね。


第8位:蟻の国

蟻の国第8位はこちら。蟻の巣(コロニー)という独特の世界観と、拡大再生産&ワーカプレイスメント&陣取りという実に欲張りなシステムを取り入れた作品で、序盤から常にカッツカツのマネージメントを要求させる部分が非常に面白かったですね。ボードゲームとしてエレガントな部分があちらこちらに散見しており、プレイ時間は多少長めですが至福の時を過ごせる逸品です。蟻さんたちがフェロモンをまき散らす際に「スカーッ」って擬音を発するのがNBGC流です(笑)。


第9位:秦

秦第9位は久々にクニツィア博士の作品がランクイン。シンプルなタイル配置&陣取りゲームですが、博士独特のジレンマが非常に良く効いたシステムは、久々に名人芸を見せられたかのような感動を覚えました。最近の博士は非常にシンプルな作品をリリースする傾向にあって、それが果たして時代の流れに合っているのかどうかは正直疑問ですけど、こういったシンプルでありながらプレイヤーを唸らせる作品ってのが逆に貴重な存在と化してきているので、この世界における博士の存在感はまだまだ大きなものだといえるでしょう。


第10:ブルッヘ

ブルッヘということで、ラストはフェルド作品その3ですね。フェルドにしては非常に攻撃性の高い作品というか、他のプレイヤーとの絡みが非常に濃厚なシステムで、ある意味『ボラボラ』とは全くの対極にある作品のような気がします。もしかしたら、それまでフェルド自身が色々と自分に対してなされてきた批判に対するある種のアンチテーゼ的な位置づけとしてデザインしたのかもしれません。原色多用のボード&カードデザインなど、視認性の良さなどはそれまでとは見違えるようです(爆)。実際には多種多様なカードを用いた楽しい作品で、あらかじめ攻撃性に高さを念頭におけば十分に遊べる作品といえるでしょう。突然計画がパーになるなんてのはザラですのでw


☆番外編:勝手に2人用ゲ-ム大賞☆

アンドロイドネットランナー

アンドロイドネットランナー今年の2人用ゲームの一番は、色々悩んでこちらの作品にしました。あの『マジックザギャザリング』の生みの親でもあるリチャード・ガーフィールドの往年の名作のリメイクで、当時はさほど大きく話題にはなりませんでしたが、ここにきてその作品性の高さが評価されて、瞬く間に多くのファンを獲得しました。LCG(限定型カードゲーム)というトレーディング無しでデッキ構築を成立させるのが今の時流で、本作品はその中でもトップクラスの位置づけにあるといえるでしょう。※決して拡張が少ないわけではないのでその点は要注意です(拡張無しでも十分遊べます)。


☆番外編その2:勝手に国産ゲーム大賞☆

成敗

成敗昨年は『ラブレター』を自分の中でどうしても評価しきれずに「該当作なし」という結論になってしまいましたが、逆に今年は自信を持ってこちらの作品をナンバー1に推せます。カナイ製作所さんのこちらの作品は、協力型「カード」ゲームともいえるもので、必殺仕事人の世界観を見事に作品に落としこんでいるのと、そのバランスの素晴らしさたるや感嘆の一言です。一体どこまで狙ってデザインされたのかは定かではありませんが、まさに神がかり的な完成度といえるでしょう。


☆番外編その3:勝手にファミリー&キッズ部門大賞☆

ワニに乗る回してドボン!

ワニに乗る 回してドボン最後に、昨年ライト部門を紹介して、意外に好評だったこともあり、今年は1点だけ私の琴線に触れた作品を紹介させていただきます。既にバランスゲームであるところの『ワニに乗る』はHABA社のヒット作品の1つでもあるのですが、こちらはそのリメイク最新作。なんと駒が乗るボード自体を動かすことで、「バランスゲーム」として全く新しいプレイ感を生み出すことに成功してます。今までの「ギリギリ次の人で失敗するような」置き方ができないので、色々な意味でゲーム性が増したと感じました。
 今年遊んだ作品の中で、私個人が最も楽しめた作品10個を紹介する企画。続いてはいよいよ「ヘビーゲーム編」です。基本的には(インスト込みで)2時間以上クラス。初心者よりも中級者からベテラン向けのいわゆる「重ゲー」と呼ばれる作品の中からチョイスしてみました。

 既に「ライトゲーム編」でも触れましたが、今年に関していえば脳ミソにガツンとくるような衝撃作には残念ながら出会えませんでしたが、それでもやはり毎年こうしてランキングが作れるくらいは楽しめたことはドイツゲームの奥深さをあらためて認識させられると同時に、こういったランキングに関しては、個人個人で色々な意見や見解があると思いますので、あぁ~あの作品があの順位なのかと、是非皆さん自身との「違い」を楽しんでいただければ幸いです。

第1位:ハワイ

ハワイ栄えある第1位には、かなり悩みましたがトータル的なバランス面から安定した面白さを堪能できた『ハワイ』を選びたいと思います。可変ボードと多彩な戦略性。ルールの量とゲームの質のバランスが絶妙で、一度プレイしたら必ず二度目をプレイしたくなるリプレイ欲求の高さもさることながら、この作品に関していえばルールも簡単ですし、戦略を見つけ出すのも結構容易なので、誰にとっても満足度の高い作品で、比較的初心者にもお勧めできるタイトルだったといえるのではないでしょうか。惜しむらくはテーマの不親和性ですかね。「ハワイ」というテーマにはさほど魅力は感じられず、もっと他の魅力的なテーマを用いていれば文句無しで1位だったことでしょう。


第2位:トゥルネー

トゥルネー第2位は『トロワ』のデザイナーによる『トゥルネー』ですね。名前もデザインも似ている両者ですが、中身は全く異なります。こちらの作品は基本は「カードゲーム」なのですが、3×3のプレイエリアを用いるなど、いわゆる「環境構築型」の作品として細かい部分で実に良くデザインされていて、昨年のエッセンで人気を博したのも納得の出来栄えでした。惜しむらくはやはりアイコン重視のシンプルなデザインが、いわゆる「トロワ語」と呼ばれるほどの難読さで、言語依存ならぬ記号依存が非常に高かったことですかね。しかし、それを差し置いても、中毒性の高さも含めて2位に挙げたいほど印象に残った作品でした。是非最初の高い敷居を超えてみて欲しいですね。


第3位:トラヤヌス

トラヤヌス第3位は今や押しも押されぬボードゲーム界のトップデザイナーの地位を手に入れたといっても良いS・フェルドの意欲作『トラヤヌス』ですね。アフリカの伝統ゲーム「マンカラ」のシステムを取り入れるという試みは、かなり難易度の高い作業だったかとは思いますが、見事に1つの作品として作り上げた手腕は、作品の出来不出来以前に、デザイナーの意欲に素直に感銘を受けた作品といえるでしょう。また「マンカラ」独特の駒の動きが、プレイヤーの計画を大きく狂わせる要因にもなっていて、多彩な戦略性とともに、非常に難易度の高い作品に仕上がったと同時に、それでいて脱落者をなるべく出さないようにデザインしている点は素晴らしいと感じました。


第4位:村の人生

村の人生第4位は『村の人生』ですね。基本となるのはもはや手垢が付きまくった「ワーカプレイスメント」というシステムなのですが、その中で「ワーカー自体をマネジメントする」という新機軸が、「村人の人生」という大きなテーマとうまく融合していて、誰もがその完成度の高さに唸らされる作品に仕上がっていたと思います。セッションの最中にもハッとさせられる場面や、唸らされるポイントが実に多いというか、プレイヤーが作品世界と大きく絡める点は見事としか言いようがなく、本年度の年間ドイツゲーム大賞エキスパート部門(黒ポーン)にも輝いたまさに秀作といえる作品でしょうね。


第5位:エクリプス

エクリプス第5位はある意味本年度一番の話題作だったともいえる『エクリプス』ですね。海外での圧倒的な人気に押されて国内でも少数出まわったようですが、プレイ時間の多さとマルチ要素の高さに、それほど国内では(爆発的には)人気が出た感はありませんでした。昨年発表の『ドミナントスピーシス』が「ウォーゲーム」の要素を持つ「ボードゲーム」だったのに対し、こちらはむしろ「ボードゲーム」の要素を持つ「ウォーゲーム」であった点が、好みが分かれた部分といえるでしょうね。


第6位:ウォーターディープの支配者たち

ウォーターディープの支配者達第6位は名作TRPG『D&D』の舞台をボードゲーム化した『ウォーターディープの支配者たち』ですね。こちらもまた「ワーカプレイスメント」を基本システムに、「ワーカプレイスメント」の代表作(始祖作)ともいわれる名作『ケイラス』のシステムを一部大胆に拝借して、馴染みの世界観に合わせてかなりシンプルにまとめあげた点は高く評価したいですね。カードやタイルを多用するので言語依存がかなり高く、またコンポーネント全体の味気無さ(職業別の駒が全部キューブw)とかもありましたが(笑)、誰でも気軽に楽しめる作品としては、こちらは相当なスペックがあると感じました。ゲームバランスも一見悪そうに見えて実は高かったのも◎ですね。


第7位:ダンジョンペッツ

ダンジョンペッツ第7位は個人的に今現在のトップデザイナーだと思っているブラーダ・フヴァチルの『ダンジョンペッツ』ですね。一見『ダンジョンロード』の続編のように見えますが、全然別の作品です。こちらもやはり「ワーカプレイスメント」を中心にしながら、「モンスターの育成」というテーマを非常にうまく表現したと思います。残念なのはシステムもテーマも既にかなり手垢がついたもので新鮮味が全く感じられなかったのと、戦略的な面で毎回の選択が必ずしも良い結果につながらない部分が(それが作者の狙いだとは思うのですが)どうにももどかしく感じてしまった点でしょうか。それ以外は普通に楽しく遊べたのでこの順位で評価したいと思います。


第8位:ケベック

ケベック第8位は本年度の「陣取りゲーム大賞」ともいえる(爆)『ケベック』ですね。「ところてん式決算」という新しいシステムを中心に、非常に戦略性のある奥の深い作品だと思うのですが、毎手番1アクションのみということで、かなりアブストラクトっぽい印象と、それが先見あるいは行動選択の難しさに直結してしまったように感じました。完全にゲーム慣れしてる人向けの作品である一方、しかしそれでも隠しきれない質の高さ、完成度の高さは(フリークなら特に)一見の価値ありの作品だと思います。


第9位:メイジナイトボードゲーム

メイジナイトボードゲーム第9位はこれまたフヴァチルの『メイジナイトボードゲーム』ですね。人気のテーマ&世界観を用いて、デッキ構築システムを中心にワールドアドベンチャーをかなりな完成度で達成した作品で、海外では絶大な人気を博したのですが、とにかくルールの分量が半端なく、間違いなく繰り返し遊ぶごとに面白くなる作品でありながらも、その敷居の高さと継続性の難しさにおいて疑問符が頭からぬぐいきれず、私の中では大きく順位を下げた作品でした。中身は間違いなく面白いです!


第10位:祈れ働け

祈れ働け最後は色々悩んでローゼンベルグの『祈れ働け』を選びました。既存の彼の作品と比べると、パンチ力・印象度のいずれも劣る作品だとは思うのですが、そのテーマやシステム的な部分に関してはやはり面白い作品だったと思います。運の要素の無さにともなう定石の存在など色々と問題はあるかもしれませんが、相変わらず箱庭の楽しさは堪能できる佳作といえるでしょう。他人のボードをいちいち確認しなければならないというローゼンベルグ(特有の!?)システムは個人的にはかなり苦手で、この作品でそれが更に押しすすめられていたのは非常に残念でした。もっとシンプルにエレガントにデザインできなかったのか考えさせられた作品でもありました。


総評

 ということで、今年は全体的に既存のシステムをベースにした作品が多く、かといって新たな試みを実践したフェルドの『トラヤヌス』も、必ずしも圧倒的な面白さというわけではなかった(それでも十分楽しめましたけど)のが印象に残った1年でした。また海外では絶大な人気を博した作品であっても、重すぎてそもそも卓が立たなかったり、また仮に卓が立ったとしてもメンバーがその作品に順応するのに時間がかかったりする点で、大きくマイナス評価につながったのも、今までにはない傾向として認識できました。ランキングに入らなかった作品としては『ウォルナットグローブ開拓史』や『サンチャゴ・デ・クーバ』などの比較的短いプレイタイムで楽しめる良作が光りました。以上の点から、少なからずフリークも楽しみ方が変化しつつあるのかなと、自分のことを一般論で語るつもりはないのですが、ボリュームたっぷりの作品が必ずしも第1位にはならないことを不思議に感じた1年でした。まぁとにもかくにも、今年1年これだけの作品を(何度も)遊んでいただいたゲーム仲間に大大大感謝ですね♪byタカハシ

☆番外編:勝手に2人用ゲ-ム大賞☆

サモナーウォーズマスターセット

サモナーウォーズ今年の2人用ゲーム大賞には『ターギ』と悩みましたが、最終的にはこちらの作品を挙げたいと思います。日本では何故か人気がない(というよりそもそも流通されていない)『サモナーウォーズ』の最新作。『サモナーウォーズマスターセット』ですね。典型的な対戦型ウォーゲームですが、ファンタジーという設定と「デッキ」という馴染み深いシステムとの融合が豊かな戦略性を生み出している傑作シリーズ。結構白熱したダイスロールが熱い作品です。言語依存が非常に高いので、これを機に日本語版を・・・と期待したい意味も込めましてこちらの作品を推させていただきます。
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